合言葉は、ボスコーン!

甘く切なく綴ってアン畜生なる彼方。SFと映画そして時々の成人向け漫画で日々精進なるや

神の肉体的疾患

2006-11-28 00:57:38 | Weblog
 石黒達昌 「冬至草」読了。四つ星評価だと☆☆☆☆というところかなぁ。先日読んだ「レフト・アローン」よりは、こっちの方が好み。

 先日観た映画については、後日もうちっと詰めて書く予定。


 とりあえず、暫定的に二つ。

リアル・ピノコ(ただし死亡)

「ダイナマイト刑事EX」のロケテスト裏アンケートがひどすぎる(※11月25日参照)
 前作の「ダイナマイト刑事2」は、ありゃB級臭と漢臭(女キャラも含めて)の二つの点において常にMAX状態と、いろいろな意味で特濃のゲームだったなぁ。むしろステージボスでクラーケンが出た時点で、俺の中で名作入りですよ。新作でもコショウとフランスパンまた出ねぇかなぁ。進化したグラフィックであのイカレポンチな世界が再び甦るのかと思うと、あぁ楽しみだ。


筋肉膨張素

2006-11-27 01:00:25 | Weblog
 土曜に仕事が入った分、日曜は強行スケジュールになってしまったので、ざっくりと。例によって四つ星満点評価。

「エコール」   ☆☆(ただし、ロリータ映画として観る場合はかなり凄い)

「トゥモロー・ワールド」   ☆☆☆☆(★)


 ヴェロシティ漬けの3週間もやっと終わり、これで落ち着いて他の本が読めるってェ事で、「最後にして最初の人類」をイチから再開したいところ。

弥勒ボンテージ

2006-11-26 01:01:23 | Weblog
とりあえず

鬼頭莫宏「ぼくらの」TVA版公式サイトオープン

 製作がよりによってGONZOの時点で既に激しい失望に襲われているのだけども、原作の方の残酷展開をどこまで再現出来るか、小指の先ほど期待を残しとく。同作者原作の「なるたる」アニメ版はちょっと評判が芳しくないそうですが、今回は成功すると…いいなぁ。
 そいや原作の方はなんか量子論が飛び出してきたかと思いきや、今度はサイバーSFに化けているそうですが、何時の間にそんな凄い事になっていたのか。


 それから映画を一本。例によって四つ星満点評価。

 「麦の穂をゆらす風」  ☆☆☆☆
 
 先日見た「父親たちの星条旗」よりはこっちの方が出来が良かった。

 

 ついでに先日の二本にレビュー追加。

  「父親たちの星条旗」   ☆☆★

  クリント・イーストウッド監督の初の戦争映画ですが、少々気がかりだった戦闘描写が思った以上にしっかりと描かれていて、少しびっくりした。硫黄島の擂鉢山砲撃なんか、砲弾の猛風としか形容がしようがないほど迫力合ったしなぁ。あと日本軍の兵士の姿を出来る限り出さない、序盤の上陸作戦の演出はかなり良かった。
 ただ、その硫黄島戦の回想と、帰国後の顛末の挟み方がどうもリズムが悪い。イーストウッドの脚本構成パターンがある程度読める分、戦闘シーンでテンションが上がった所で話を別軸にいちいち強引に戻されていくのがあまり頂けない。「ミリオンダラー・ベイビー」のような強烈な落とし所があるわけでもなく、ずっと引きずられていくような形で終わってしまうのが個人的にダメでした。
 イーストウッドの辛辣な米国批判や戦争に対するストイックな態度は評価できるんだけども、欝展開に持ち込むのはいつもの事なんで、今作の評価は低め。

 しかしまぁ、ダーティハリー爺の人生転落大好きっぷりは病的としか思えん。
 

  「SAW3」   ☆☆

 あれだけ人を散々振り回しておいて、終いにゃエロゲばりの純愛物語かよ!
 いや、それよりも犯人が何時うっかり昇天しちまうか、そんな黒髭危機一発展開を期待していたのに!


灼熱の偏平臭気

2006-11-24 01:07:07 | Weblog
 沖方丁 「マルドゥック・ヴェロシティ(3)」読了。
 
 「おお、炸裂よ! 塵と灰に。 おお、炸裂よ!」

 ボイルドの虚無への加速、そして爆心地への到達。あまりにも凄まじい終わりでありましたが、その非情な展開を以ってすら面白かった。本当に面白かった。飛浩隆の「ラギッド・ガール」の時もそうでしたが、3年半待ち続けた辛抱が報われたほどの濃密な内容で、これで沖方丁の実力は本物だと確信した。…それにしても、今作は人によっては、下手したら「スクランブル」以上に衝撃的かつ戦慄的な内容になるんじゃないのか。四つ星満点評価を下しますと、満点超えの☆☆☆☆(★)
 もう少し待って改めてレビューしたいところ。しかしまぁ、今作も後書きでのウブチンが異常に萌えるな!


 さて映画を二本続けて観てきたのでざっくりと。

 「父親たちの星条旗」   ☆☆★
 
 「SAW3」  ☆☆



 あと、友人宛ての特報。

「Fate/Zero」 虚淵玄が全面参戦
 ちょっ、ちょっ、ちょっ(以下声にならない咆哮)

とんち流刑

2006-11-22 00:46:33 | Weblog
 一日したら「マルドゥック・ヴェロシティ(3)」が出るしなぁ、というわけで石黒達昌 「冬至草」を消化中。今んとこ2編を読了したんですが、感情を抑えたような訥々とした文調でやっている分、かなり精神にクるなこりゃぁ。
 

 あと載せるつもりで忘れていたんですが

「BLOOD THE LAST VAMPIRE」実写映画化
 チョン・ビジョンじゃちっと上品過ぎて様にならない気が。思い切って黒人女優を起用するのも面白いと思うんだがなぁ。
 そいや「ハイランダー」アニメ劇場版の話はどうなったんだろ。


トリンプ・バカブラジャー列伝
頭の悪さもここまでくると狂気に等しくなる好事例。90年代は当時の世相をダイレクトに反映しているだけあって見事弾けているんですが、俺としちゃハルマゲドン・ブラに一票だな!

御庭巡り男色

2006-11-20 00:54:25 | Weblog
 沖方丁 「マルドゥック・ヴェロシティ (2)」藤崎慎吾 「レフト・アローン」読了。
 「ヴェロシティ」の方は3巻読了後にまとめてレビューする予定なので保留。「レフト・アローン」は「クリスタル・サイレンス」が面白かった事もあったので読んでみたのですが、こりゃ面白い。しかし芸の幅が結構広いな、この作家。ざっくり四つ星満点評価でいくと、☆☆☆☆ってところ。後でもう少し書く予定。
 
 
 それと、個人的に重大ニュース。

「レイディアントシルバーガン3」がXbox360販売スケジュールに浮上。

もうこれでXbox360が一気に神懸かってきた。併せて「シルバーガン」の再移植もやってくれねぇか、トレジャー!
関連>レイディアントシルバーガン(wiki)


さてそろそろ新酒が出る頃か。美味い酒に巡り会いたいもんだ。

殿様注入棒

2006-11-19 01:52:31 | Weblog
 先日の訃報について少し追記。

 さて、沖方丁のサイン会に出向いたわけですが、案の定というかやっぱり列に並んでいた方の平均年齢がかなり高いなぁと。SF作家のサイン会は今回が初めてという分、そこが結構印象に残ったり。
 あ、ウブチンは写真で見る以上にナイスガイだったというか、完璧超人でございました。下手すりゃ完全無欠って具合なわけで、友人にその事を話したところ「…宇宙って不公平だ」と一言漏らした罠。


 では話題を変えて、映画一本観て来ましたと。例によって四つ星満点評価。

   
   「テキサス・チェーンソー ビギニング」   ☆☆

 こっちの場合、この「テキサス~」2作品については、オリジナル作品「悪魔のいけにえ」とは別物というのを前提にして観てるんで、本家と比較する気はさらさら無いです。
 後の大虐殺事件の序章という事で、あらかじめ落ちは決まっているんですが、ちと工夫が足りなかったかなぁという印象が強い。なんかちょっとプロットが真っ当過ぎて、あまり驚きがなかった。グロ描写や演出は前作と比べれば強烈になっているとはいえ、そこの辺りに工夫の足りない部分を補おうという姿勢が隠れているように思えて、いまいち楽しめず。なんつぅか、バァァーン!じゃなくってポンポンと出てくる分「ハイテンション」や「ホステル」のような瞬間威力が全体的に低いんだよなぁ。
 それでも、変態ファミリーの叔父がまさかの可哀想キャラだったりとか、パパンがほとんど鬼軍曹状態とか良い点はありましたよ。あと、チェーンソー大活躍。これで「ハイテンション」での鬱憤は少々晴れたかもしんねぇ。



最後に一つ。

ジェットタービンのついた消防車
何だよ!そのまんまジェット加速で現場超特急って格好にしか見えねぇのに!

瑠璃のかんばせ

2006-11-17 12:59:59 | Weblog
取り急ぎ。

「魔獣戦線」「虚無戦記」の石川賢先生、急性心不全により死去。

「うっそ…?」上の訃報が目に入った時の最初の反応。後で追記。

 正直、この人は90歳くらいまでは余裕でピンピンしているはずだと思い込んでいたんで、素で驚き。だって、今の漫画業界で恐らくただ一人、「デビルマン」時の永井豪を超える事の出来る作家だったんだものなぁ。

イエスマン哨戒

2006-11-17 00:36:41 | Weblog
「マルドゥック・ヴェロシティ(2)」ちまちま読み中。早くも加速に入ったか。

とりあえず池袋サイン会の整理券は手に入れたけども、24番たぁ小説業界におけるハヤカワSFの現状を示しているようで、何とも微妙な数字だ。


んで一つ久々に強烈な記事が出たので。

今まさに引き金を引こうとしている人差し指を一刀両断にし、剣で銃に勝った男

この男、出来る……!!
しかも気絶から即座に回復してサーベルソードで両断する辺り、長谷川哲也「ナポレオン-獅子の時代-」からうっかり抜け出してきたとしか思えん。これだけ材料が揃っていると、老練の元傭兵とかB級路線に妄想が膨らむっか、下手すりゃまんまセガールだよ!



明日は、放置していた「円環少女(4) よるべなき鉄槌」をざっくりレビューとかしたいところ。それと、堀骨砕三「ひみつの犬神コココちゃん」購入。ほげほげ幸せで終わるかと思いきや、珍しくしんみり。

闇のマエストロ

2006-11-16 01:13:20 | Weblog
 「マルドゥック・ヴェロシティ」を読了したという友人から「スクランブルとヴェロシティは2つともウフコックの物語なのね。」とメールが。元からウフコックとボイルドの、一人と一匹の物語だったとしていた俺としては、あぁそういう見方もあるかと納得したり。

 第2部作「マルドゥック・スクランブル」の主役はバロットなわけですが、先ほどの意味で考えれば、ボイルドとウフコックの関係絵図を側面的に眺める役割を持ったサブキャラの面も見えてくるわけで、微妙に主役のどっちつかずだった心理描写もこれで明解になってきたり。いやまぁ、このお話は三部作の構想を立てて正解だと思う。実際のところ、沖方丁の方は「ヒャッハー!これで続きが書ける!また吐きながら書くか!」とか考えていたのかもだろうけど!



 そういや、友人つてで「水からの伝言」が何故か今頃になって巷で燃焼していると聞いたんですが、mixiの方の足跡を辿ってみたところコレとかコレに行き当たったり。んででその燃焼に対する批判がココに出ているのだけども、こういう話の転がり方はちと興味深かったり。こっちとしては「こういう似非科学は放置しときゃいいのに」としか他に思わなかったり。危機感とかそういうのはある程度理解できるし、批判したくなる気持ちも判らなくはないんだが、この騒ぎはどこかずれてるなぁ。