どんぎょんダイアリー

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Im Tae Kyung&Kim Dong Wan

[レビュー] 旧怨より愛、ミュージカル‘皇太子ルドルフ’

2014-10-28 | イム・テギョン
‘황태자 루돌프(皇太子ルドルフ)’のレビュー記事です。


韓国ミュージカルを見に行っても言葉の壁があるので内容をすべて把握するのは
不可能に近い・・・
それでもあの雰囲気が好きで、何より演技はもちろん素敵な歌を生で聴きたいと
いう思いがあるので見に行きたくなるような気がします


今回も分からない部分がところどころあったけど、このレビューで少し補えたような

字幕付きで日本で公演してくれないかなあ~



※コメント欄、外してます。。。





[レビュー] 旧怨より愛、ミュージカル‘황태자 루돌프(皇太子ルドルフ)’

別名‘マイオリング事件’、実話を土台にした悲劇的な愛の物語

幼い年齢のロミオとジュリエットが成り立つことはできない愛に悲観して会っていくらも経たずに自ら命を絶った。どうすることもできないロマン
チックな悲劇以後、そのいかなる男女の心中もこれ以上美しくないことのようだ。どこにも心を寄せる所がなかったルドルフがマリと共に死を
選ぶとすぐにベローナに劣らないマイオリングの美しさを見ることになったが、これは大型ミュージカルに似合った舞台と俳優の歌のお陰が
大きい。1889年1月30日、雪がうず高く積もった明け方のマイオリング、大帝国皇位を受け継ぐ皇太子はそのように命を終えた。







とうてい歴史と引き離すことはできない人物を見せる時は、その無数の種類の中どれを取り除いて何に重点を置くべきか認知する態度が大変
重要だ。そうしてこそ脚色と再解釈の裁断にも本質的形態とスタイルが乱れない。ミュージカル'황태자 루돌프(皇太子ルドルフ)'は、世間のこと
個人ごとでさまよう後継者の苦悩を基にその孤独の中で偶然であるように必然であるように燃え上がった愛を描き出し、素敵な思想を持ったが
柔弱この上なくて理想はあるがそれを成し遂げる計略ないルドルフは将来オーストリア-ハンガリー帝国の皇位を継承する人物だ。母のエリザ
ベートは見てられなくて、父はいつも厳格で、政略結婚したステファニーは野心で冷たい。ハプスブルクのオーストリア-ハンガリー帝国を60年越
える歳月の間、統治した君主の目に自身が誰か分からないような息子が苦しいのはもしかしたら当然だ。

ルドルフは王家の重さと複雑な権力構造から絶えず飛んでくる心理的圧迫に疲れている状態だ。その時マリが現れる。ルドルフの思想を理解して
支持するマリをひとつのラインとして要約するならば、優雅ながらも鋭く戦うことができる女だ。彼らの出会いは死で始まる。宮廷劇場開館公演が
あった日、舞台の上の俳優が銃に撃たれて死亡して皆がびっくり驚天逃げるのに忙しい時、マリとルドルフはその死に磁石のように引かれて近付く。
毎日徐々に死んでいくよりはいっそ一度に目を閉じるのが良いだろうというマリの話は消えずに舞台の気勢のどこかに霧のように残って微妙な雰囲
気を支配する。この演出的戦略でルドルフと観客は一気に死の世界へ移入される。残忍な銃と鳥肌が立つ血より余韻が長い言葉だ。

それでもマリとルドルフのメロディは美しい。 ‘두려워마 사랑이야(恐ろしい愛だ)’と話すマリはさまようルドルフの気力尽きた足を休ませるむように
する程丈夫で、‘한 번도 누려보지 못한 자유가 넘실대는 그곳(一度も享受してみることができない自由がみなぎるその場所)’を夢見る皇太子の
思想は希望に満ちる。たとえ空を破って上がる程の力と政治力を持つことができなくて少しの間のロマンチックな空想で終わっても、観客に見せる
時だけはきらびやかだ。過去を捨てろとの演説と未来に進もうという歌に聴衆の拍手喝采があふれて観客も参加することになる。だが、歓声がまだ
行くよりも前にラリシュ伯爵夫人の予言のような疑問がのどかなような未来に不吉な暗雲を垂らす。新しい世の中を作るというルドルフは、あまり
にも純真だ。





何より記憶に残るのはターフェ首相とマリの対立だ。冷たくて非情な人生を眺める見解の差は誰の側からも聞き入れることができなく現実的だ。
ステファニー皇太子妃とマリが聖堂で交わした対話もやはり同じだ。マリが彼を愛すると話して、私は彼と生きていると対応する皇太子妃の惨め
なのも適切だ。

ルドルフ皇太子の死は相変らずミステリーとして残っている。ルドルフが死んで約100年が過ぎてカール皇帝の夫人チタ王妃がルドルフの暗殺を
主張したためだ。ルドルフの葬式に関しても色々な話があるが歴史的にルドルフの死が重要な理由は、第1次世界大戦の始まりになったためだ。
ルドルフ皇太子が死んだ後、皇帝は弟の息子フランツ・フェルディナント大公を次の継承者に任命する。しかし婦人と一緒にサラエボを視察した
フェルディナント大公は国粋主義者が撃った銃弾にあって死亡する。そして1ヶ月後、第1次世界大戦が起きた。ルドルフとマリの関係に対しても
色々な説が多いのが事実だ。

ミュージカル'황태자 루돌프(皇太子ルドルフ)'は、ルドルフの人生を貫きながらもこのような歴史的事実からは少し外れているがこれは問題になら
ない。観客と呼吸するための脚色は大衆が好きなことだけで満たされている。王家に適応できないアウトサイダー後継者の孤独と、その中で燃え
上がった悲劇的な愛の物語はもしかすると食傷ぎみだ。しかし、耳に絡みつく舞台と俳優の好演、場所と状況および感情を同時に表わす舞台で
観客をひきつけた。歴史的事実を退屈に述べるより休まず感性を刺激する。それが大型ミュージカルを見る理由なのではないか。
2015年1月4日までD-CUBEアートセンター。プロデューサー オム・ホンヒョン、演出 ロバート・ヨハンソン。イム・テギョン、アン・ジェウク、Tim、チェ・
ヒョンジュ・キム・ボギョン・アン・シハ、チェ・ミンチョル、キム・ソンミン、パク・チョロ、キム・トクァン・・など出演。


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