台風一過、それにしてもあまりにも急激に涼しくなったものです。ひさしぶりに海から吹いてくる風に当たろうと散歩に出ました。晴海運河沿いの柵に「地震+津波 すぐ高いところへひなん!」の警告看板。 いままで目にしたことが無かった気がしますからごく最近ついたのでしょう。近くに海抜2,9メートルとありますから、なんとしてでもいざというときには高いところに駆け上がらなければなりません。
そういえば、「いざというときに」というタイトルの地震対策の自治体刊行物をなんどか編集、印刷したことを思い出します。しかしあのころはその冊子のなかに「帰宅困難のとき」の項目など入れた記憶がありません。しかし、最近は東京23区だけでも570万人の帰宅困難者が出るといいますから,都市部にあっては「ひなん」+交通手段選びも楽ではありません。
それに地震のときだけとは限りません。この1週間に限っても、台風による洪水,地崩れもあれば、頻発する鉄道事故による全線不通での帰宅困難など突発事故だらけです。加えて火山の噴火、原発のいざというときの避難も問題視されて検討されております。
もはや「天災は忘れたころに」にではなく、自然災害も人災もおしなべて四六時中、いつ私たちの身の上に襲いかかって来るかわからないのが日本列島の現状ではないでしょうか。どんな場合も「ひなんと」は容易ではあろません。日ごろからいざというときの「ひなん」を心して毎日をおくらねばならないとはセツないことです。
てつどう