活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

藤沢周平の鶴岡

2011-09-12 11:01:08 | 活版印刷のふるさと紀行
 私の書架に『藤沢周平全集』25巻が麗々しく並んでいます。おそらく
藤沢さんだったらこういう並べ方は大嫌いで、部屋の隅っこに背をうしろに
して積んで置くだろうと思います。

 なぜ私がこんな並べ方をしているかといいいますと、いつでも好きなと
きに、好きな作品に手が伸ばせるからで、そのために作品名の入った腰巻?
をとらずにいます。

 この全集が刊行されたのが10年以上前ですが、私がはじめて周平さんの
ふるさと鶴岡をたずね、作品の舞台を訪ね歩いたのもそのころでした。
鶴岡の駅に降りて驚いたのは観光パンフレットがあちこちにたくさん置いて
あって、「この町の印刷屋さんはいいな」などと思ったものです。
 
 周平さんの葬儀があったのは平成9年の正月と記憶しておりますから2度
目の鶴岡行はそのあとでした。
 こんどは車で周平さんゆかりの地を回りました。藤沢作品ゆかりの地を1
冊にまとめたパンフレットが観光案内所に置いてありました。

 それを見ながらで訪ねて行くと、現地に案内板が立てられているのです。
写真は昼食をとったウナギ屋の前のかわっぷちにあって「蝉しぐれ」とあり
ます。ここが、文四郎が蛇に噛まれたふくの指を吸った五間川の支流でしょ
うか。鶴岡市の観光課か教育委員会かわかりませんが「やるもんだあ」と感
服した次第でした。


 


 
 
コメント
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