こころのカフェテラス ~ ほっと癒されるblog ~

最近疲れてませんか?「からだ」と「こころ」
心理カウンセラーの目線で心身の健康・社会等に関する情報を発信しています。

仲良く手を握れば、ストレス解消・・・

2006年12月29日 | カウンセラーの独り言

今日の関東地方は寒さが戻りまだ風も強く真冬の1日でした。

私の「ノロウィルス」もやっと静かになり、今日やっと"おかゆ"を食べる事ができました。繰り返しますが、皆さんもくれぐれもご注意下さい。

さて、今日のタイトルですが、海外の医療データベースから面白い研究結果が報告されました。

人の脳に与える刺激・ストレスに対して、普段から良い関係の続いているパートナー同志で手を握るとストレスが軽減するというのです。

実験にはいくつかの条件や前提がありますが、ちょっと面白いですね。この実験ではストレスを感じる妻が、愛する夫から手を握ってもらったらストレス度合いが減少したというもので、逆に夫の側に効果があるかというと定かではないようです。

私たちも、親しい人や親兄弟、パートナーとのスキンシップは心を和ませるということを感覚的に知っています。日本人は握手や抱擁はあまりしませんが、時と場所をわきまえた適度なスキンシップは、どんな形であれ心を和ませてくれる為に必要かも知れませんね。

恥ずかしがらずに、たまにはパートナー手を繋いでお買物も良いのでは・・・


*** 以下発表論文概要 ***


幸せな結婚生活を送る妻は夫の手を握ると、ストレスが減少する
WebMD Medical News(12月20日)

幸せな結婚生活を送る夫婦では、配偶者の手を握ると、ストレスの軽減に役立つ可能性がある。この知見はバージニア大学の心理学専門家が幸せな結婚生活を送る夫婦を対象に研究を行って得たものである。
James Coan, PhDらが実施 した本研究は、幸せな結婚生活を送る30代はじめ(平均)の夫婦16組を対象とした。

最初に、夫と妻は結婚生活の質について0-151の尺 度で評価した。スコアが100未満の場合、不幸せな結婚生活と判断した。本 研究の参加には、夫と妻の両方のスコアが高いことを条件とした。研究対象として選択した夫婦において、夫の平均スコアは126、妻の平均スコアは127であった。これらのスコアは「結婚生活の質が一般に高いことを示す」と研究者らは記している。

○手を握るとストレスが軽減

夫婦には、これは手を握ることについて検討する研究であり、軽度の電気ショックを伴うことを説明した。 妻は足首に電極を付け、電気ショックが来ることを警告またはショックが来ないことを保障するスクリーン画面を注視した。
一方で研究者らは、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で妻の脳をスキャンした。Coan博士の研究チームは、夫婦をfMRI装置にあらかじめ慣れさせておいた。
予測された通り、電気ショックが来ることを妻が知った場合、脳スキャン画像では脅威を扱う脳領域の活動が認められた。
しかし、同じ脅威を受ける際に妻が夫の手を握った場合、握っていない場合に比べて、脳スキャン画像は穏やかな状態を示した。

他人の手を握った場合
比較のため、会ったことのない見知らぬ男性の手を握ってもらい、同様に妻を試験した。他人の手を握っている間、妻の脳スキャン画像は、誰の手も握っていないときより穏やかであったが、夫の手を握っているときと比べると、穏やかさの程度は少なかった。

また、妻は、各実験の不快度およびストレス度について評価した。
誰か(配偶者または他人)の手を握っている場合には、身体的に落ち着きを感じたが、実験の不快度は夫の手を握っている場合のみ軽減された、と妻らは回答した。
つまり、誰の手もまったく握っていないよりは、他人の手を握った方が良かったが、夫の手を握ったときに最良の結果が得られた。

本知見は、孤立より社会的つながりをもつことが有益であり、親密な感情的結びつきが重要であることを示す他の研究結果と一致する。

○幸せな結婚生活が重要
本研究に参加した夫婦は、いずれも幸せな結婚生活を送っていた。しかし、一部の夫婦は結婚生活の質について、他の夫婦よりもさらに高く評価していた。
妻の脳スキャン画像では、脅威にさらされた際に配偶者の手を握ることで得られる効果は、夫婦関係がより強固な場合にさらに高かった。
つまり、脅威にさらされた状況で夫の手を握った際、最良の結婚生活を送る妻の脳が最も穏やかであると考えられた。
研究者らは夫の脳スキャンは実施 しなかった。したがって、ストレス下で妻の手を握ったとき、夫の脳が穏やかになるかどうかは、明らかでない。


今回の知見はあまり幸せでない夫婦関係にはあてはまらないと考えられる、とCoan博士の研究チームは指摘している。



ノロウィルス・・・恐るべし!!

2006年12月28日 | らくがきコーナー
この年末に来て、不覚にもとうとうヤラレました「ノロウィルス」

26日の仕事の関係者と夕食をしていましたが、途中からどうも酒もすすまないし、料理も食べたくない・・・しばらくして急激に腹痛と便意が・・・トイレに行って、ちょっと落ち着いたんですが、また30分位でまたトイレへ。
今度は気持ちも悪く嘔吐もしてしまい、これはまずいと思い、宴席は中座して帰宅しました。

その後は夜の8:00位から翌未明まで1時間おき程度でトイレと寝室の往復、こんなに辛いとは思いませんでした。朝になってから、病院へ行き診察してもらったら、やはり「ノロ」のヤツにやられていました。早速、抗生剤や吐気止めなどの入った点滴をしてもらい、薬ももらってきましたが、今現在もお腹の調子は良くなりません。

みなさんも、くれぐれもご注意下さい。これからまだまだ忙しい年末、そして楽しい正月がもう間近です。
これだけ感染が広がっているので、食べ物からの感染だけではなく浮遊ウィルスなども注意する必要があります。人出が多いところへのマスクやウガイ・手洗いを励行してください。

ドナーの負担軽減・・・画期的骨髄採取方法で!

2006年12月26日 | 骨髄バンク関連
クリスマスの後は、冷たい雨の関東地方です。でも、ちょっと落ち着いた雰囲気になっていいかもしれません。これからスグに大晦日~正月とイベントが続きますからね・・・ちょっと浮かれた気分を沈めて、年内にやるべき事をやっておこうかなぁーって気にさせてくれます。

さて、先日、骨髄パンクに関連する電話相談で、白血病を患う親族のために骨髄提供を頼まれHLA(白血球の型)を検査を受けると言う男性から相談がありました。
骨髄提供はどんなものか、痛いのか、麻酔はどうか、リスクはあるのか・・・等々ずいぶんと細かく質問が有りました。やはり、たとえ家族や親族のためとは言え、健康な身体に全身麻酔を処置して、腸骨(腰の骨)に相当数の針を刺し骨髄液を吸引するなんて、心配になりますよね。

しかし、下記の報道の通り、従来に比べ画期的にドナーの負担が減る骨髄採取法が試験的に行われ成功したようです。こうした方法が様々な治験を重ね早く一般の骨髄採取現場で活用されるようになれば、ドナーの負担は減り、安全且つ苦痛が伴わなければドナー登録者も増えるでしょうし、実際にHLAマッチングなってから諸般の事情で骨髄提供を断ってしまう人が減って(骨髄提供の応諾率向上)にも繋がるでしょう。また、短期間に数多くの白血病等の患者さんに骨髄移植が行えるようになるかもしれません。

医療技術の進歩はめざましいものです。多くの血液難病・白血病などの患者さんが命をつなげますように・・・。



***  以下報道記事  ***


骨髄採取:痛み軽く、移植普及に“光” 国内初、臨床試験に成功----関西医大グループ
                     記事提供:毎日新聞社(2006年12月25日)


 ◇手術時間半分、骨に穴100→8

 関西医科大(大阪府守口市)のグループが、「灌流(かんりゅう)法」と呼ばれる新しい骨髄採取法の国内初の臨床試験に成功した。採取される人の負担が軽く、痛みも軽減される。骨髄採取時の負担の重さは骨髄移植普及を阻む壁の一つになっており、画期的な方法として注目される。関連病院などで臨床試験を重ね、国内外に普及を進めるという。

 従来の骨髄採取は、直径約1・5ミリの針を患者の腰骨の約100カ所に刺し、計0・5-1リットルの骨髄液を吸い出す。健康な骨髄提供者(ドナー)でも、痛み止めの投与を受けながら3、4日の入院が必要だった。

 灌流法は、同大学の池原進教授(病理学)らが開発した。2本の針を同時に刺し、片方から生理食塩水を注入、他方からあふれ出る骨髄液を採取する。効率よく採取でき、吸引しないのが特長。免疫機能を担う末しょう血内のリンパ球の混入が少なく、他人に移植して白血球の型が合わなくても、リンパ球が患者の体を攻撃しない利点もある。

 今回は安全性確認のための試験で、リンパ腫の男性患者(58)が採取を受けた。自分の骨髄液を採取し抗がん剤投与後、体内に戻す治療の一環で20日午前、第一内科(福原資郎教授)が実施。腰骨に開けた穴は8カ所、骨髄液採取量も約0・4リットルで済み、時間も従来の半分以下の1時間弱だった。男性は21日朝には自分で歩き、22日に一時帰宅した。主治医の森眞一郎講師は「従来の症例と比べ、痛みの訴えは格段に少なかった」と話す。

 灌流法を使った手術は04年12月、依頼を受けて池原教授らが中国の病院で初めて実施、成功している。



「赤ちゃんポスト」設置は大きな論議を呼んでいる・・・

2006年12月25日 | カウンセラーの独り言
今日はクリスマスですが、昨日がイブで日曜日で・・・すっかり休日を満喫してしまったという方も多いのではないでしょうか?

私は、昨日は年賀状の最後の仕上げを済ませ、今朝出勤途中に投函しました。ここ数年、年賀状は大晦日あたりに、まだ住所録をチェックしたりと言うありさまでしたが、今年は郵政公社が推奨する「年賀状は25日までに出しましょう!」に間に合いました。何かスゴイ達成感があり今朝の天気と一緒でとても晴れやかでした。
皆さんは、もう年賀状は出しましたか・・・?いやいや、それとも、とっくに年賀状は止めてメールやブログでの新年挨拶にしているのでしょうか?

さて、本題ですが、以前(11/27)このブログでも触れましたが、熊本県の病院で望まれない出産で産まれた赤ちゃんを保護するための施設「赤ちゃんポスト」を設置する計画があるとお知らせしました。
(参考URL http://blog.goo.ne.jp/domani-mental/e/ccb900c577d0123ee678106eb282a4a6)

その後、多くの意見や論議を呼んでいるようで、続報の形でニュースが届きました。詳細は以下の通りですが、賛否両論、法律の問題、ポストに預けられた赤ちゃんの将来・・・難しい課題が沢山有りますが、是非とも中途半端な形ではなく論議を尽くした上で、病院も自治体も民間支援団体も皆が納得した結果で運営されるなら、私は反対するものではありません。不幸な出生により命を落としてしまったり、辛い人生を歩む事になったりするよりは、たとえ里親の元でも大切に、健やかに育てられる事のほうが良いのでは・・・と思います。

クリスマス(聖誕)と言えば、キリスト教ではイエスキリストは産まれた後、馬小屋の飼葉桶の中に包まれていたんですよね、たしか・・・
熊本の慈恵病院「赤ちゃんポスト」が赤ちゃんの将来を幸せに導く飼葉桶になれますように・・・。


***  以下報道記事  ***


「赤ちゃんポスト設置は大きな論議を呼んでいます・・・」
              記事提供:毎日新聞社(2006年12月17~18日)


 母親が養育できない新生児を預かる「赤ちゃんポスト」の設置を申請した熊本市島崎の慈恵病院(蓮田太二理事長)が16日会見し、申請時に熊本市保健所から受けた質問内容を説明した。
 蓮田理事長によると、障害のある赤ちゃんが入れられた場合の対応▽施設の安全性の確保▽母親が名乗り出た場合の親子確認----などについて市から尋ねられたという。病院側は、病院で障害児などへの対処が難しい場合は他の病院と連携し、施設の点検は毎日看護師が見回ると答えた。親子確認については、蓮田理事長は「DNA鑑定も必要と考えている」と話した。
 市からは今後、国と相談して決めるとの説明を受けたといい「許可を得られればすぐ工事に着手する」と改めて早期開設の意向を示した。また、施設の運営支援で県内外から計48万円の寄付が寄せられていることも明らかにした。

 事情があって親が育てられない新生児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」は「あくまで命を救う緊急措置」とする病院に対して、「子捨てを助長する」「罪なき命を1人でも多く救って」など、さまざまな声が寄せられている。生まれた子の預け先をどうするかなど課題も多い。
 「一番の目的は赤ちゃんを預けてもらうことでなく、相談してもらうこと」。11月上旬の記者会見で、蓮田理事長は慎重に切り出した。
 慈恵病院はカトリック系。中絶手術は行わないかわりに、望まない妊娠で悩む女性からの相談を受け付けたり、熊本県内の学校で命の大切さに主眼を置いた性教育を実施したりしてきた。
 大阪大の阪本恭子(さかもと・きょうこ)特任研究員(生命倫理)によると、赤ちゃんポストは中世から欧州の修道院などに存在していたが、最近では1999年にドイツ南部の町で設置され、欧米で広がった。
 ドイツ国内では批判もあったが現在は事実上、容認されている状態で、90カ所以上の病院や保育所に設置。年間約40人の赤ちゃんが預けられるという。
 「母がわが子を捨てるのはよくよくのこと。ポストで捨て子が増えた、という問題は起きていない」と、2004年に現地を視察した蓮田理事長。
 刑法上の問題はないのか。日大法科大学院の板倉宏(いたくら・ひろし)教授(刑法)は「赤ちゃんの保護をしてくれる病院に預けるのは、保護責任者遺棄罪には当たらないかもしれないが、安易な育児放棄につながらないようにしないといけない」と話す。
 一方、預けられた赤ちゃんの扱いについて慈恵病院は、岡山県医師会の「岡山県ベビー救済協会」に登録する全国120組以上の里親との特別養子縁組を検討している。だがこれは、親が名乗り出て養子に出す意思を示した場合のみ。
 「匿名で預ける人が多いだろうから結局、児童福祉施設に入れることになるのでは」と、同協会の堀章一郎(ほり・しょういちろう)理事長。病院側は「それでも救える命は救いたい」とする。
 計画の報道後、「まだ預けられないのか」という問い合わせが3件あり、病院側は特別養子縁組について説明した。「ポストがあることで、母親が安心して相談する思いになるのでは」と、田尻由貴子(たじり・ゆきこ)看護部長。
 厚生労働省の統計では、97年から2000年にかけて全国の児童相談所に寄せられた捨て子の相談件数は計約860件。熊本県内でも昨年から3件の捨て子事件が相次ぎ、同病院はポスト設置を決めた。
 阪本研究員は「結果は10年後、20年後に出るものだと思う。ポストをきっかけに、性教育や養子縁組制度を普及させたり、問題点を見直したりする社会的素地ができてほしい」と話している。


ハッピーホリデー!!

2006年12月23日 | らくがきコーナー


今日は天皇誕生日で休日(私は電話相談の当番ででかけていましたが・・・)、そして明日のクリスマスイブは日曜日ですね。
随分と久しぶりに今日新宿のデパートでクリスマスケーキ、それもカットしたヤツではなく1ホール(とは言っても直径12cm程度ですが)を買ってきました。
皆さんも、それぞに休日を楽しんでいる方、クリスマスなんて関係ない・・・という方、今が一年で一番忙しいという色々なお仕事の方・・・色々な方がいると思いますが、今年もあと一週間を切りましたね。

良い年に向けて、ちょっとはお仕事の方は手を休めたり、関係ないという方も休憩してみては如何ですか・・・ノー天気なブログでごめんなさい・・・


Happy Holiday !!


日本の人口は・・・

2006年12月22日 | カウンセラーの独り言
昨日、厚生労働省より発表された人口動態統計によると、平成18年に生まれた子供の数(出生数)は10月時点で、昨年同月に比べ21,178人上回っており、出生数が増加に転じるのは平成12年以来、6年ぶりに出生数が増加に転じる見通しとなったようです。
ただ、少子化にハドメが掛かった訳ではなく、「景気回復で正規雇用者数が増え、若者の雇用環境が改善したことで20代の結婚や、出産を決断できるカップルが増えたこと」「秋篠宮家の新宮様が誕生したことなどの影響」と厚労省では分析しています。また、将来人口推計では、平成19年以降再び減少に転じると予測されており、今回の増加は一時的なものに終わりそうだと言われています。
さらに2055年には日本の人口は9,000万人を割り込むという報告もありました。

いずれにしても、少子高齢化は益々深刻化しているということは間違いありません。政府も色々な施策を打ち出してはいますが、即効果の出るものはなかなかありませんから、社会環境の安定や、安心して子育て、家庭生活できる環境の整備にもっともっと力を入れる必要が有ります。
このまま放って置けば、日本の人口は着実に減少し「経済大国」を返上して「世界一の借金・食物輸入大国」になってしまいます。


今、生きている私たち、そしてこれから生きていくまだ見えぬ新しい命たちのためにも「日本の人口問題」は大きな課題です。

カンニング 中島さん ご冥福を祈ります

2006年12月21日 | 骨髄バンク関連


昨晩、大変残念なニュースを聞きました。

若手お笑いコンビ「カンニング」の中島さんが、急性リンパ性白血病の闘病中でしたが、薬効甲斐なくお亡くなりになりました。まだ35歳という本当に若い、そして残念な死です。

詳細は下記の報道記事の通りですが、今年の初旬に骨髄バンクを通して非血縁者からの骨髄移植を受ける予定でした。しかし、諸般の事情により実際に骨髄移植が行われたのは夏頃のようでした。
移植後は抗癌剤や免疫抑制剤の副作用、そして、いわゆる移植された骨髄の拒絶反応ともいえるGVHD(移植片対宿主反応症状)など辛い予後、厳しい治療が続いていたようです。
白血病は「不治の病」ではなくなりましたが、厳しい治療、長期生存率等々の面でまだまだ大変な病気である事は変りません。

私たちが日頃活動している、骨髄バンクの普及や患者支援の輪をもっともっと広げて「白血病なんて怖くない!」と言える日が来るようにしたいと気持ちを新たにしました。今年の本田美奈子さんのポスターには・・・

    「白血病に負けない」

    「白血病に負けさせない」

と書いてあります。多くの血液難病(白血病など・・・)の患者さんの命をつなげるために・・・

中島忠幸さんのご冥福を心からお祈りします。

合掌


*** 以下報道記事 ***


「カンニング中島忠幸さん力尽く」 12月21日6時3分配信 スポーツニッポン


 急性リンパ球性白血病のため04年12月から休業、入退院を繰り返していたお笑いコンビ「カンニング」の中島忠幸(なかしま・ただゆき)さんが20日午前11時46分、肺炎のため都内の病院で死去した。35歳。福岡県出身。葬儀・告別式の日取り、喪主などは未定。1週間ほど前に容体が悪化し、再入院。妻真奈美さん(35)ら親族にみとられて旅立った。中島さんの復帰を待ち続けていた相方の竹山隆範(35)は21日に会見する。

 「カンニング」が所属するサンミュージックの相澤正久社長は20日夜、スポニチの取材に「肺炎をこじらせた後は人工呼吸器を付けたままだった」と説明。2日前に急変し、最期は真奈美夫人らに見守られて息を引き取った。相澤社長は「過酷な闘病でしたが、亡くなった後は安らかな顔をしていました」と話した。関係者によると、竹山は20日夜のラジオの生放送をキャンセル。中島さんの遺体のもとに駆け付けた。

 中島さんは04年12月に体調不良を訴え、白血病と判明。入退院を繰り返し、抗がん剤などによる治療を続けていた。05年5月に竹山に託した経過報告の手紙には「暇な毎日を送っております。年内の復帰を目指して頑張ります」と記していたが、竹山と再び舞台に立つことはかなわなかった。

 93年にコンビを結成。2人は小学校からの同級生で、長い下積み期間を経てキレる竹山を中島さんがなだめる芸風でブレーク。しかし、直後に中島さんが病に倒れた。中島さんは04年4月に結婚したばかりの真奈美夫人、同9月に誕生した長男の翔太君(2)とともに闘病生活を送っていた。体調がいい時期には首都圏の自宅で過ごしていた。

 この間、竹山は1人で活動。「中島が帰ってくるまではネタは封印する」として漫才のネタはやらず、仕事では必ず「カンニングの竹山」を名乗っていた。ギャラも中島さんと折半し続けていたという。今月5日に出席したイベントでは「(中島は)来年春の復帰を目指している」と説明。「この休養で素人に戻っている」と明るく語っていた。


「こころが病んでいる教職員」増大・・・

2006年12月20日 | カウンセラーの独り言
今年もあと10日あまりとなりました。テレビではNHK紅白の特番や年末スペシャル番組などを放送してますし、街中には正月の飾り付けを売る露店も出展し始めました。黙っていても時間が経てば新年になるのに、何となく忙しない毎日ですね。
皆さんの街の師走の風景はどんな感じでしょうか?

さて、そんな慌しい雰囲気の中、12/15に文部科学省からの報告で興味深いものがありました。
内容は、公立の小中高に勤務する教職員の病気休職者等に関する報告ですが、2005年度にうつ病などの精神性疾患で休職した教職員の数は前年度比619人増え、過去最多の4178人となり、10年間で約3倍に急増していることが明らかになりました。病気全体での休職者は前年比709人増の7017人ですが、このうち精神性疾患による休職者は13年連続増で前年度より17%増えており、病気全体の休職者に占める割合も、1996年度の37%と比べて2005年度は60%に増大していることから事態は深刻です。

精神性疾患で休職する教職員が4000人を突破し、増加に歯止めがかからない理由には、「多忙な校務」「保護者からのクレーム」「教育現場をとりまく状況の厳しさ増大」等が考えられ、「教員同士のつながり希薄化」も進んでいる事から、心を病んでも周囲に相談できず苦しむ教員が増えていると、同省では分析しているようです。

特に教員へのプレッシャーもさまざまな形で強まっており、「学校評価や教員評価が導入され、現場は常に重圧にさらされている(都内の小学校教員48歳)」「保護者からのクレームで心を病むケースも少なくない(山口県の中学校教員37歳)」「教員を支えるよりも、欠点を見つけて若い教員をつぶしてしまうような保護者が増えた(都内の小学校長57歳)」「学校に相談なく、教育委員会や文科省に直接苦情を言う保護者も多い(福島県の小学校教頭50歳)」等というような環境の著しい変化も原因になっているようです。

文部科学省は、今後、教職員が悩みを相談しやすい学校環境づくりを進めるため、専門医らによるカウンセリング態勢の強化などの対策を促す方針のようですが「抜本的な解決は困難で、各教委の地道な取り組みに頼らざるを得ない」と頭を痛めているそうです。


最近の子供達を巻き込んだ様々事件は、子供社会や家庭の在り方、学校の責任等々に大きな疑問と課題を投げかけています。しかし、このような子供達を直接預かる「教職員」の資質の管理だけではなく、働く環境とそのフォロー体制の整備も並行して実施されないと・・・一番の被害者は子供達になってしまうのではないでしょうか、皆さんはどう考えますか?

寝不足・・寝過ぎ・・どちらも「うつ病」が多い?

2006年12月11日 | 「こころとからだの健康」お役立ち情報
最近、本当に寒い日が続き、夜寝てからも、なかなか体が暖まらないという人も多いでしょうね。私は全然平気なんですが、家内はいつまでも冷た~い足をしていて可哀想なほどです。

さて、先頃日本大学の研究チームが「睡眠時間とうつ病の関係」調査した結果が発表されました。この調査は、2000年の厚生労働省の保健福祉動向調査に合わせて実施し、20歳以上の男女約25,000人のデータを解析したもので、うつと睡眠の関係を調べる調査としては、国内外で最大規模のものです。

報告によりますと、睡眠時間ごとのうつ状態の割合を比較したところ、「7時間以上8時間未満」の人のうち、「うつ状態」の人は23・5%で最も低く、5時間未満の人では47・9%、10時間以上の人では50・2%に達していたそうです。同チームでは「精神衛生の点から、睡眠時間が長くても短くても好ましくない傾向が明らかになった」とコメントしています。
うつ病と不眠は関係が深いことは知られていますが、従来は早朝に目覚めてしまう「早朝(中途)覚醒」がうつ病の代表的な症状と考えられてきました。しかし、今回の調査結果では、うつ状態の人のうち、早朝に目覚める人は36・7%で、寝つきの悪い人の47・4%を下回っていたそうです。

一方、睡眠前に酒を飲むいわゆる「寝酒」を週1回以上行っている人ほど不眠を訴える傾向が高いことも判りました。寝酒をする男性のうち、夜間や早朝の中途覚醒を訴える人は半数以上に上り、「寝つきをよくするため」と酒を飲むことが、かえって不眠を引き起こしているという事がより明らかになったわけです。この事からも「不眠症やうつ病に悩む人中に、アルコール依存症が多い」とされる事が結びつきます。

人間には体内時計という物があって、ある一定のリズムとその許容差の中で基本的な生活習慣を持たないと、体調を崩す事はよく知られています。この調査で不眠がうつ病と深い関係があることと同時に、寝過ぎやアルコールや薬物依存による「睡眠の質の低下」も大きく関与している可能性が明らかになってきました。ずいぶん前に「過眠症」のお話をした事がありますが、私たち人間にとって「睡眠」は文字通り「量より質」何だという事を改めて感じました。

今晩も冷え込んでいます・・・温かいお茶でも飲んで、早めに寝る事にします。


職場の「いじめ」はストレス解消・・・?

2006年12月08日 | カウンセラーの独り言
毎年、年末になると「今年の重大ニュース」などが発表されたりします。そう言えば今年の流行語大賞は「イナバウワー」でしたね。この単語は言葉というよりは、フィギアスケートの技の固有名詞ですね・・・こうした言葉が流行語大賞になるという事に若干違和感を持つのは私だけでしょうか?

一方社会に目を向けると、特に後半の数ヶ月間は「いじめ」「自殺」といった悲しい言葉が思い浮かぶのは大変残念です。
国会でも文部科学大臣が、もっともらしく答弁をしたり、教育再生について有識者の会議がクローズアップされたりしていますが、問題の本質見失わず即効性のある対策が待たれるところです。

この「いじめ」は子供達の世界だけではなく、私たち大人の世界にも蔓延しており子供達以上に苦しんでいる人がいる事も事実です。
今年ILO(国際労働機関)が発表した調査結果でも「世界的に職場でのいじめが蔓延しており、国によっては感染症のように広がりを見せている」と憂慮する内容が報告されています。特に日本については民事労働訴訟や労働相談のうち、いじめや嫌がらせに関するものが2002年度に32,000件であったものが2003年度上期だけで51,444件になっているという結果も出ていました。

職場でのいじめ=パワーハラスメントなどとも言いますが、職位や地位を利用した嫌がらせ、同僚同士でも自分達のストレス解消を目的としたいじめが、あとを絶たず、いじめや嫌がらせを受けている人の精神的疲労は計り知れないものがあります。大人ゆえに、相談できずに我慢していたり、雇用や賃金・処遇査定への影響を恐れ泣き寝入りしているケースも多いと言われています。

こうした、いじめや嫌がらせは加害者側は、ほとんど自覚が無く、または自覚があっても「ちょっとした悪ふざけ」「自分のストレス解消の為に・・・」といった、何とも呆れるような理由によるものが多いと言われます。

考えてみて下さい! 自分がスッキリするからと言って、何気ない言動により人が傷つき、心身ともにストレスを溜めているとしたら、こんな不幸な事はありませんよね。

子供達同様に「大人の世界のいじめ」についても真剣に考える必要があります。

うつ病の薬・・・

2006年12月07日 | 「こころとからだの健康」お役立ち情報

今日も関東地方は肌寒い1日です。今晩の夕食は「湯豆腐」でも・・・と思っています。
温まるだろうなぁーと、今から楽しみです。

さて、今日のお題 「うつ病の薬」 としましたが、いわゆる内服薬の事ではありません。
最近よくテレビのコメンテーターとして登場される、精神科医 香山リカ 先生のコラムがありましたのでちょっとご紹介します。

うつ病患者さんには、絶対言ってはいけないとされているのが「頑張れ」とか「気の持ちようだよ」などという言葉だというのは、かなりの皆さんが知っている事と思います。
何とか病気を克服して、普通の生活に戻りたい、皆に迷惑をかけて申し訳ないなどと思い一所懸命に「頑張って」いるにも拘らず、うつ病という病気のために思うように体が動かない、思考が出来ない状態の患者さんに、さらに「頑張れ」というのは本当に酷なことです。
「こんなに頑張っているのに・・・」「これ以上、どう頑張ればいいのか・・・」と、励ましているつもりが実は患者さんを逆に追込んでしまいます。

しかし、最近のうつ病症状には「場面選択型の症状」を表す人も多いようです。
仕事の人間関係でうつ病になった人は、仕事以外の場面ではなんとか意欲も出るといったことがあります。時代とともに病気の原因が複雑に細分化されると、症状や治療のセオリーも変るのではないでしょうか。

香山先生が言うように、時には「頑張れ」「待っているよ」といった、良い意味での叱咤激励は新たな「うつ病の薬」として効果があるのかもしれません。

 うつ病「第三の特効薬」は 香山リカのココロの万華鏡

記事提供:毎日新聞社  【2006年12月6日】

香山リカのココロの万華鏡:うつ病「第三の特効薬」は /東京

 「いじめ」問題と並んで、連日、テレビや新聞で取り上げられる「会社員のうつ病」。どの企業や組織でも「うつ病」など心の病で長期休職する人が増えており、その多くが30代、40代の中堅なのだという。

 しかも、最近、そうやって休職する人たちの“休み方”が問題になっている。時代とともに「うつ病」のスタイルも変わりつつあり、「仕事はできないが、生活や娯楽ならなんとか」という場面選択型の症状を呈する人が増えている。主治医としても、少しでも元気が出てきた人には、リハビリのために運動や旅行をすすめることもある。

 しかし、休職した人の分まで仕事をこなしている社員にとっては、スポーツや温泉には出かける同僚の姿は到底、納得いかないものであろう。私のところにも上司たちからこんな相談が相次いでいる。「うつ病の人に『がんばれ』って言ってはいけない、というのはよくわかっているのですが、『テニスには行けるけれど仕事のことを考えるだけで動悸(どうき)がする』と休み続けている日焼けした顔の部下には、『がんばって出てこいよ、みんな待ってるから』と言いたくなるんです。でもやっぱり、『ゆっくり休めよ』と言うしかないんでしょうか」

 個人的な見解だが、「新しいうつ病」の人たちには、ときとして「がんばれ」「そろそろ仕事に来てみないか」といった叱咤(しった)激励も必要なのではないか、と思っている。彼らの多くは、自分の能力が会社で適切に生かされていない、努力が報われないという不満感、挫折感を抱き、プライドが傷ついて自信を失っている。彼らには、抗うつ薬や休養だけではなく、上司や同僚から「待ってるよ」と差し伸べられる手も必要なのだ。

 休職中の彼らにも“発想の転換”が必要だ。人生も仕事もままならないもので、理想どおりにはいかない。でも、失敗したり損をしたり落ち込んだり、というのもまた、人生の面白みである。「いいじゃないか、すべてが思ったとおりに行かなくたって」と肩の力を抜くことが、回復につながることも少なくない。

 まわりから自分がどう評価されているか、きらわれていないか、と対人関係に繊細な現代人に特有な「新しいうつ病」。復職を支援するためにミーティングやリハビリなど独自のプログラムを提供する病院も増えてきた。実は私も、いま勤務しているクリニックでプログラムを考案中。はたしてこの復職支援プログラム、休養、薬に続くうつ病の“第三の特効薬”になるだろうか。


安芸の宮島・・・

2006年12月06日 | らくがきコーナー
関東地方も昨日~今朝にかけて非常に寒さが増してきました。さすがに今日はコートを着ている人がほとんどです。(ちなみに私はコートを着ずに家を出てから、やはり失敗したなぁーと反省しました)

そんな師走の最中、月~火曜の2日間で職場の仲間と「忘年・慰安旅行」を敢行!呉~広島~宮島へ行ってきました。色々と楽しく観光したんですが、私は宮島&厳島神社へは初めての訪問で、大変に感動しました。



やはり、世界文化遺産に選ばれただけあり水面に浮かぶ巨大な鳥居や厳島神社の社殿、回廊、能舞台など素晴しいものだと思いました。ちょうど宮島に着いた時間が満潮の少し後で徐々に潮が引き、昼頃には社殿や回廊の下は地面が見えるようになっていました。計らずも違った景観を楽しむ事が出来た訳です。

また、旅の醍醐味と言えば各地の名産、名物を食べる食の楽しみもありますが、宮島は「もみじ饅頭」と「あなご飯」が名物です。もみじ饅頭は広島の銘菓というイメージですが、元祖発祥の地は宮島だそうです。もちろんお土産にかって帰りましたが、昼には「あなご飯」を戴きました。独特の削ぎ切りされた穴子が丼一杯にのっており、甘すぎず辛すぎずのタレがご飯に良くしみていて、うなぎとも違い・鮨屋のあなごともまた違う独特の風味で大変美味しいものでした。。



前日の夜には広島で、牡蠣を食べ、お好み焼きを堪能したんですが、安芸の宮島名物「あなご飯」も大変に風味豊かな『世界丼化胃賛』に登録したい一品でした。