こころのカフェテラス ~ ほっと癒されるblog ~

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心理カウンセラーの目線で心身の健康・社会等に関する情報を発信しています。

骨髄バンクを紹介したTVドラマ・・・

2008年03月20日 | 骨髄バンク関連



「骨髄バンク」ってご存知ですか

白血病など血液難病の有効な治療法として「骨髄移植」という治療があります。この移植のための骨髄を提供して下さるドナー(提供者)を登録して頂き、患者さんのHLAタイプ(白血球の型)と合致したドナーを見つけ出し、移植に向けたコーディネートをするのが骨髄バンクの大きな役割の一つです。



この骨髄バンクは誕生してから16年と、まだつい最近のことです。それ以前は、白血病などの患者さんが骨髄移植を受けるためにドナーを探すことは本当に大変なことでした。



その大変な経験を経て、元気になった1人の女性(実在の女性)が「公的な骨髄バンク」の設立に向けて活動したことをテーマにしたTVドラマ「三十万人からの奇跡~二度目のハッピーバースディ~」が放映されます。

是非、皆さんにもご覧頂き、骨髄バンクの大切さ、白血病など血液難病への正しい理解を深めていただきたいと思います。
そして、このドラマをきっかけに、一人でも多くの方が骨髄バンクにドナー登録して下さることをお願いします。
登録は僅か2ccの採血でOK 骨髄ドナーは究極のボランティア「命の贈り物」です。
 
私も骨髄バンクには15年ほど前に登録し、その後もバンクの普及啓発や血液難病の患者・家族支援に関わっていますが、このドラマの放送を心待ちにしています。



○ドラマ本編 3/26(水)21:00~23:18 テレビ東京系列

 「三十万人からの奇跡~二度目のハッピーバースディ~」

 内 容:
  白血病を患う女性が日本初の骨髄バンク設立に向けて奮闘する姿を描く
  ヒューマン・ドラマ。1989年のある日、ラジオ局に勤務する直子
  (内山理名)は大量に口内出血し、診察を受けると、慢性骨髄性白血病と
  診断される。病気を治すには、自分のHLAに適合するドナーを見つけて
  骨髄移植するのが唯一の道。しかし当時、ドナーを探すのは困難だった…。
  突然の病に愕然とした直子だが、やがて骨髄バンク設立運動の存在を知る。



 出演者:
  内山理名、永井大、内藤剛志、竹下景子、東ちづる、美山加恋、中村梅雀、
  加賀まりこ、渡辺いっけい、原千晶 他


○ドラマ番宣(メイキング特番)3/23(日)11:25~12:20 同局

 「三十万人からの奇跡 オススメ」
 内 容:
  ドラマスペシャル「三十万人からの奇跡~二度目のハッピーバースディ~」の
  魅力を伝える番組宣伝特別番組。豪華出演者のインタビューや撮影風景、
  そして骨髄バンクの現状などを通し、番組の見所をお伝えする。

○ドラマに関するホームページ  http://www.tv-tokyo.co.jp/kiseki/


○関連リンク

骨髄移植推進財団 ホームページ http://www.jmdp.or.jp/

骨髄バンク ドナーズネット ホームページ http://www.donorsnet.jp/index.html

骨髄バンクドナー登録30万人達成 プレスリリース
       http://www.jmdp.or.jp/about_us/press_pdf/press_08_01_15.pdf

イオン柏店の骨髄バンクドナー登録会 無事終了・・・

2007年03月27日 | 骨髄バンク関連


一昨日(3/25)のイオン柏店での、献血と併行した「骨髄バンクドナー登録会」は無事終了し、新たに9名の方がドナーとして登録して下さいました。






本当に尊い、愛のボランティアです。ありがとうございました。

当日は、 低気圧の通過で大荒れの天気予報に、献血車や受付テントの設置も出来ないのでは・・・中止かなぁと思っていましたが、イオン柏店さんの 全面的な協力体制で店舗入口の買い物カート置き場を提供して頂き、テントを張らずに献血&骨髄バンクの受付コーナーを設置できました。献血バスもタクシー乗り場を当日だけ変更して頂き、屋根のある場所へ駐車、受付コーナーからバスへの異動のため傘を貸し出した下さるなど・・・本当に至れり尽くせりのご協力を戴きました。

また、読売新聞の販売店さんのボランティアで、骨髄バンクのテッシュとパンフレット配布、献血の呼掛けなど多くの皆さんのおかげで無事終了したものと思います。

今年の夏、 8月には、イオン柏店、読売新聞さんのお力も借り、日本テレビ系列の超話題番組 「24Hrテレビ」とのタイアップによる献血併行登録会も予定しています。多くの皆さんに、骨髄バンク事業のご理解を頂き、ドナー登録者が増えますよう、微力ながら私達も活動していきます。



白血病などの闘病に大きな支え・・・

2007年01月25日 | 骨髄バンク関連


これまでにもこのブログでは、白血病等の血液難病に関する患者支援のお話や、骨髄バンク普及のお話を何回かしています。
特にこの一年間患者支援のとりくみとして、電話による相談受付業務にもあたっていますが、この中では特に若い女性患者さんが厳しい治療などの末に出産を諦めなくてはいけないケースや、そうした不安から逃げてしまい本来必要な治療のチャンスを逃してしまう・・・延いては命の存続にも影響が出てしまうといった悲しいケースもあります。

今回、日本産婦人科学会が卵子の凍結保存についてのガイドラインを一部変更し、白血病や悪性リンパ腫で骨髄移植などの治療を受ける15歳以上の未婚女性でも、治療開始前に卵子を採取凍結保存することを認めると発表しました。
これまでは卵子の凍結保存は「不妊治療」の一環として、夫がいる女性のみ認められていましたが今回はいくつかの条件付で緩和されるものです。

白血病等の治療で「骨髄移植」を受ける場合は、大量の抗癌剤や多量の放射線治療が行われるため、生殖機能に障害がでてしまい妊娠が困難なケースが多くありました。しかし、近年では医療技術の進歩により、白血病等の患者さんが骨髄移植などを経て元気になり、社会生活に復帰できる事も多くなり、当然結婚して子供を生みたいと言う希望も多くなっています。したがって、こうした若年女性の患者でも卵子の凍結保存が可能となれば、がん治療後に子どもを望む場合に保存していた卵子を体外受精させ、出産につなげることが出来るわけです。

これは、病気本来の厳しさや、治療の辛さといった闘病を少しでも支える事になるうれしい規制緩和ですね。
将来への希望を持って病気の治療に臨む事は何よりも治療効果を上げることに大きく役立つものと思います。

ドナーの負担軽減・・・画期的骨髄採取方法で!

2006年12月26日 | 骨髄バンク関連
クリスマスの後は、冷たい雨の関東地方です。でも、ちょっと落ち着いた雰囲気になっていいかもしれません。これからスグに大晦日~正月とイベントが続きますからね・・・ちょっと浮かれた気分を沈めて、年内にやるべき事をやっておこうかなぁーって気にさせてくれます。

さて、先日、骨髄パンクに関連する電話相談で、白血病を患う親族のために骨髄提供を頼まれHLA(白血球の型)を検査を受けると言う男性から相談がありました。
骨髄提供はどんなものか、痛いのか、麻酔はどうか、リスクはあるのか・・・等々ずいぶんと細かく質問が有りました。やはり、たとえ家族や親族のためとは言え、健康な身体に全身麻酔を処置して、腸骨(腰の骨)に相当数の針を刺し骨髄液を吸引するなんて、心配になりますよね。

しかし、下記の報道の通り、従来に比べ画期的にドナーの負担が減る骨髄採取法が試験的に行われ成功したようです。こうした方法が様々な治験を重ね早く一般の骨髄採取現場で活用されるようになれば、ドナーの負担は減り、安全且つ苦痛が伴わなければドナー登録者も増えるでしょうし、実際にHLAマッチングなってから諸般の事情で骨髄提供を断ってしまう人が減って(骨髄提供の応諾率向上)にも繋がるでしょう。また、短期間に数多くの白血病等の患者さんに骨髄移植が行えるようになるかもしれません。

医療技術の進歩はめざましいものです。多くの血液難病・白血病などの患者さんが命をつなげますように・・・。



***  以下報道記事  ***


骨髄採取:痛み軽く、移植普及に“光” 国内初、臨床試験に成功----関西医大グループ
                     記事提供:毎日新聞社(2006年12月25日)


 ◇手術時間半分、骨に穴100→8

 関西医科大(大阪府守口市)のグループが、「灌流(かんりゅう)法」と呼ばれる新しい骨髄採取法の国内初の臨床試験に成功した。採取される人の負担が軽く、痛みも軽減される。骨髄採取時の負担の重さは骨髄移植普及を阻む壁の一つになっており、画期的な方法として注目される。関連病院などで臨床試験を重ね、国内外に普及を進めるという。

 従来の骨髄採取は、直径約1・5ミリの針を患者の腰骨の約100カ所に刺し、計0・5-1リットルの骨髄液を吸い出す。健康な骨髄提供者(ドナー)でも、痛み止めの投与を受けながら3、4日の入院が必要だった。

 灌流法は、同大学の池原進教授(病理学)らが開発した。2本の針を同時に刺し、片方から生理食塩水を注入、他方からあふれ出る骨髄液を採取する。効率よく採取でき、吸引しないのが特長。免疫機能を担う末しょう血内のリンパ球の混入が少なく、他人に移植して白血球の型が合わなくても、リンパ球が患者の体を攻撃しない利点もある。

 今回は安全性確認のための試験で、リンパ腫の男性患者(58)が採取を受けた。自分の骨髄液を採取し抗がん剤投与後、体内に戻す治療の一環で20日午前、第一内科(福原資郎教授)が実施。腰骨に開けた穴は8カ所、骨髄液採取量も約0・4リットルで済み、時間も従来の半分以下の1時間弱だった。男性は21日朝には自分で歩き、22日に一時帰宅した。主治医の森眞一郎講師は「従来の症例と比べ、痛みの訴えは格段に少なかった」と話す。

 灌流法を使った手術は04年12月、依頼を受けて池原教授らが中国の病院で初めて実施、成功している。



カンニング 中島さん ご冥福を祈ります

2006年12月21日 | 骨髄バンク関連


昨晩、大変残念なニュースを聞きました。

若手お笑いコンビ「カンニング」の中島さんが、急性リンパ性白血病の闘病中でしたが、薬効甲斐なくお亡くなりになりました。まだ35歳という本当に若い、そして残念な死です。

詳細は下記の報道記事の通りですが、今年の初旬に骨髄バンクを通して非血縁者からの骨髄移植を受ける予定でした。しかし、諸般の事情により実際に骨髄移植が行われたのは夏頃のようでした。
移植後は抗癌剤や免疫抑制剤の副作用、そして、いわゆる移植された骨髄の拒絶反応ともいえるGVHD(移植片対宿主反応症状)など辛い予後、厳しい治療が続いていたようです。
白血病は「不治の病」ではなくなりましたが、厳しい治療、長期生存率等々の面でまだまだ大変な病気である事は変りません。

私たちが日頃活動している、骨髄バンクの普及や患者支援の輪をもっともっと広げて「白血病なんて怖くない!」と言える日が来るようにしたいと気持ちを新たにしました。今年の本田美奈子さんのポスターには・・・

    「白血病に負けない」

    「白血病に負けさせない」

と書いてあります。多くの血液難病(白血病など・・・)の患者さんの命をつなげるために・・・

中島忠幸さんのご冥福を心からお祈りします。

合掌


*** 以下報道記事 ***


「カンニング中島忠幸さん力尽く」 12月21日6時3分配信 スポーツニッポン


 急性リンパ球性白血病のため04年12月から休業、入退院を繰り返していたお笑いコンビ「カンニング」の中島忠幸(なかしま・ただゆき)さんが20日午前11時46分、肺炎のため都内の病院で死去した。35歳。福岡県出身。葬儀・告別式の日取り、喪主などは未定。1週間ほど前に容体が悪化し、再入院。妻真奈美さん(35)ら親族にみとられて旅立った。中島さんの復帰を待ち続けていた相方の竹山隆範(35)は21日に会見する。

 「カンニング」が所属するサンミュージックの相澤正久社長は20日夜、スポニチの取材に「肺炎をこじらせた後は人工呼吸器を付けたままだった」と説明。2日前に急変し、最期は真奈美夫人らに見守られて息を引き取った。相澤社長は「過酷な闘病でしたが、亡くなった後は安らかな顔をしていました」と話した。関係者によると、竹山は20日夜のラジオの生放送をキャンセル。中島さんの遺体のもとに駆け付けた。

 中島さんは04年12月に体調不良を訴え、白血病と判明。入退院を繰り返し、抗がん剤などによる治療を続けていた。05年5月に竹山に託した経過報告の手紙には「暇な毎日を送っております。年内の復帰を目指して頑張ります」と記していたが、竹山と再び舞台に立つことはかなわなかった。

 93年にコンビを結成。2人は小学校からの同級生で、長い下積み期間を経てキレる竹山を中島さんがなだめる芸風でブレーク。しかし、直後に中島さんが病に倒れた。中島さんは04年4月に結婚したばかりの真奈美夫人、同9月に誕生した長男の翔太君(2)とともに闘病生活を送っていた。体調がいい時期には首都圏の自宅で過ごしていた。

 この間、竹山は1人で活動。「中島が帰ってくるまではネタは封印する」として漫才のネタはやらず、仕事では必ず「カンニングの竹山」を名乗っていた。ギャラも中島さんと折半し続けていたという。今月5日に出席したイベントでは「(中島は)来年春の復帰を目指している」と説明。「この休養で素人に戻っている」と明るく語っていた。


手賀沼ふれあいウォークで骨髄バンクの紹介・・・

2006年11月29日 | 骨髄バンク関連
今年も数多くの骨髄バンク関連ボランティアに参加してきましたが、年内最後の普及啓発と登録説明のため、千葉県の柏市~我孫子市に位置する手賀沼湖畔で開催された「手賀沼ふれあいウォーク2006」へ行ってきました。
この催しは、手賀沼の湖畔を3~20Kmの距離別5コースを自分で選び、自然とふれあいながら、親子でふれあいながら、楽しくウォーキングしようというものです。

私たちも、スタート&ゴール地点となる「柏ふるさと公園」にテントを張り、骨髄バンクの紹介と登録方法の説明、募金活動などを実施、地元のボランティア8名が参加して普及啓発活動にあたりました。
しかし、当日(11/19)はあいにくの雨模様で、寒さも厳しく結果的には午前中で活動を中止せざるをえない状況でした。それでも雨の中、多くの参加者の方にパンフレットやテッシュを配りながら「骨髄バンクへのドナー登録」の協力呼びかけ、一定の成果があったものと思います。

年内のイベントは終了しますが、来年1/4には、千葉県庁での日赤献血に併行するドナー登録会がありますので、ひとまず充電して来年からのイベントに備えたいと思います。

このブログをご覧の方で、骨髄バンクドナー登録に関心がある方、ボランティアに興味がある方はコメントをお寄せ下さい。

秋晴れの中、骨髄バンクの普及啓発・・・

2006年10月22日 | 骨髄バンク関連
この秋は、例年にも増して「骨髄バンク関連の普及啓発活動や登録会」の開催が多くなっています。
今日も、千葉県野田市の「野田健康づくりフェスティバル」の一角で骨髄バンクの紹介やペンシルバルーンによる動物等のプレゼントと募金活動に参加しました。野田市といえば全国的にも「醤油作り」で有名かと思いますが、この健康づくりフェスティバルは今年で何と28回目を数え、行政・市民・ボランティアの皆さんの関心の高さが伺える素晴しい催しでした。
今回は献血は同時に行いませんでしたので、採血が出来ずドナー登録は出来なかったんですが、多くの方がパンフレットを読んで下さり、詳しい説明を聞きたいと仰って下さいました。
また、こうして骨髄バンクへの正しい理解が進み、多くの方がドナー登録して下さる事で、一人でも多くの血液難病の患者さんの命が救えたら良いなぁと思います。

昨日は我が家は家族総出で、ちょっとした行楽気分でボランティアに参加、同時に農協まつりが開かれており、母や家内は新鮮な野菜なども買っていたようです・・・。

骨髄バンクの登録にご協力を!

2006年10月11日 | 骨髄バンク関連
またまた、久しぶりの投稿です。
秋は色々とイベントの季節です。この3連休も各地で多くのイベントがありました。私は、例によって骨髄バンク普及啓発とドナー登録のお願いのボランティアに参加しました。



今回は、千葉県松戸市で10/7~8日に、JR松戸駅を中心に行われた「第33回松戸まつり」での献血と併行する骨髄バンク登録会に参加しました。両日とも当初は台風の影響も心配されましたが、一転して素晴しい秋晴れ!但し強風で説明資料が飛んでしまったり、テントが傾きそうだったり・・・大変でしたが。





おかげさまで、二日間で献血に148名がご協力下さり、骨髄バンクには32名が新たにドナーとして登録して下さいました。皆さんの善意に心から感謝申しあげます。

今週も千葉県内では10/15に4ケ所で献血併行登録会が実施されますし、私も毎週のように骨髄バンクの普及啓発活動に参加しています。
詳細は
「千葉骨髄バンク推進連絡会 http://www.marrow.or.jp/chiba/index.html 」
「骨髄移植推進財団 http://www.jmdp.or.jp/ 」

にてご確認下さい。

ドナーとレシピエントの対面・・・(3)

2006年03月21日 | 骨髄バンク関連
ちょっと間が空いてしまいました。この話は白血病等の治療方法として有効な骨髄移植についてのシンポジウムで議題となったドナー(骨髄提供者)とレシピエント(患者)の対面についての私の考えを分割して書いてきました。

1回目は骨髄移植の現状、2回目は何故対面が認められていないか、について書きました。今回3回目は実際のドナー、レシピエントの思いについて触れてみたいと思います。

シンポジウムでは、ドナー経験者、元患者さんのご両親(患者さんが幼児のため)、会場にもドナー、レシピエント、支援ボランティアの方が多数いらっしゃり色々な考え方が述べられていました。

≪ドナー側≫
・骨髄を提供した、相手の患者さんが元気になったか?やはり気にかかる。
 ちょうど連続ドラマの最終回を見逃してしまったよう・・・
・元気になった元患者さんと、喜びを分かち合いたい。
・ドナー側から対面を申し出るのでは無く、レシピエントから希望があれば
 第三者も入り対面をしてはどうか・・・   等々

≪レシピエント側≫
・骨髄を頂き元気になったら、やはり直接御礼を言いたい。
・せっかく骨髄を頂きながら、病気が治らず亡くなってしまった場合、お礼を
 言いたい気持ちもあるが、その反面ドナーさんに申し訳無いという気持ちも
 あり辛い。

と言った、言葉がありました。この他にも色々な考え方があるのは当り前で、それぞれの病気に対する考え方、闘病の辛さ、ドナーの意識はみんな違うはずですから一つの枠にはめ込んで論議する事に無理があるのかも知れません。

これ以上は、このブログの属性からもずれてしまいますので今回で終わりにしますが、最後に私の私見だけ簡単に申し上げると・・・
「ドナーとレシピエントの対面」には基本的には賛成の立場です。但しドナー側が希望するのではなく、レシピエント(元患者)側からの希望により、ドナーが会っても良いと思ったときに移植コーディネータなどが間に入り3者で対面することを義務付けましょう。そして手紙のやり取りなどは期間の制限を設けずに、何回でも何年でも財団などが仲介して届けてあげましょう。そうすれば迷惑だと思う人は返事を書かなかったり、ハッキリと手紙は不要と返事を書く人もいるでしょう。

海外では、対面がオープンに行われているところもあるようですが、一気に全てを開放するのではなく、日本人の気質と感情、価値観等を考えながら少しずつ新しい動きを「醸成」していけば良いのではないかと思います。

本件については今回で終了とします。

ドナーとレシピエントの対面・・・(2)

2006年03月14日 | 骨髄バンク関連
骨髄提供者(ドナー)と被提供者(患者・レシピエント)の対面についての2回目です。
前回は現状ではバンクの決まりなどにより、ドナーとレシピエントの対面は行っていない、手紙などのやり取りも直接はできない、匿名性を厳格に管理しているというお話をしました。

さて、なぜ対面できない、お互いの住所なども教えてもらえず手紙も出せないという厳しい管理をしているのでしょう?その理由は大きく分けると次の通りだと思います(私の個人的な理解ですので、他にもたくさん理由があると思います)

≪ドナー側の理由≫
①骨髄を移植した患者さんは、全員が必ず完治する訳ではなく、GVHDという拒絶反応による副作用のような合併症で、大変辛い思いをしたり治療を継続する人も多くいます。こうした状況にドナーとしても心理的に大きなショックを受けたり負担になったりする。
②提供を受けた患者が一度は完治しても再発する恐れもある。この時「骨髄再移植」という治療が選択された場合、再度患者から直接名指しで骨髄の提供を依頼される可能性がある。

≪レシピエント側の理由≫
①骨髄の移植を受けたあと、前述のGVHD等で辛い闘病生活が継続する事もあり精神的に、素直に御礼が言えなかったり、もっとHLAマッチングの確度の高い骨髄が提供されたら・・・というような気持ちもある。
②骨髄移植を受けても、不幸にも病気が治らず死亡してしまった場合、遺族の気持ちは複雑。
③骨髄移植で元気になった場合などに、ドナー側から「金品の要求」等を受ける可能性がある。

等々の問題点があるのだと思います。厳密にはもっともっとデリケートな問題もあると思いますが、ただ単純に「お互いに対面して、元気なった事を喜び合える」という訳でもないところが、難しい点です。白血病等の血液難病が「不治の病」ではないと言っても、まだまだ生命の淵を歩まなくてはならない厳しい病気であることは現代の医療技術を持っても変わりません。

この対面の問題は簡単にブログなどで語れるテーマではありませんが、あえて私の感じたことをお伝えしたいと思っています。このブログを読んで下さった関係者の方で不愉快な想いをされた方がいらっしゃったらお詫び申し上げます。あくまで私見としてお読み取り願います。

先日のシンポジウムには、ドナーさん、元患者さんもパネリストとして出席し発言していましたので、次回はこの辺にも触れてみたいと思います。

次回へ続く。

ドナーとレシピエントの対面・・・(1)

2006年03月13日 | 骨髄バンク関連
昨日、東京都港区の日本赤十字本社で「第3回骨髄バンク、さい帯血バンク合同シンポジウム」が開催され、私も参加してきました。
日曜日の開催でしたが会場はほぼ一杯で、基調報告やそれぞれのバンクのパネルディスカッションが行われ、パネリストだけではなく会場の一般参加者からも多くの意見が出されていました。
中でも、「骨髄の提供者(ドナー)と、被提供者(患者・レシピエント)との対面」というテーマのディスカスは色々な事を考えさせられました。

献血などでも、自分の血液が誰の為に使われているかは全く判らないですよね、まして今は血液をそのまま輸血するよりも、献血された血液を分離調整し「血液製剤」として患者さんに輸血される事が多いですから尚更です。
骨髄も同じで、ドナーとレシピエントは互いに名乗り合わない、匿名性が重要視され、公的なバンク事業の下では厳格に秘匿性が守られてます。

一方で骨髄移植を受けた患者さんは「私の命の恩人に、御礼を言いたい」、ドナーさんは「私の骨髄で患者さんは元気になったのかな」という想いを個人差はあれ多くの当事者が持っているのも事実です。
しかし、前述のように秘匿性を守っているために決してお互いが対面して御礼を言ったり、直接手紙を書いて健康状態を確認したりする事は出来ません。
(骨髄バンクを介して、移植後一年間に限り2回まで手紙を仲介してくれます。その他、お互いに居住地、性別、年齢、血液型位は開示されています)

今回問題となったのは、この高度情報化社会でインターネット等で相手が探し当てられたという事実が発覚したことです。どこかの共産圏の国のように「インターネットで一定のキーワードの入ったメールやホームページの書き込みは政府が削除」なんて事は日本では考えられませんから、お互いに情報を発信し続ければいつかはマッチングする可能性はあります。
骨髄バンクでも厚労省でも、個人がインターネットで発言したり、検索する権利を制限する事は出来ませんから、事実上無秩序にドナーとレシピエント対面が可能となってしまうでしょう。

なぜ対面を制限しているか、双方の匿名性を厳格に守っているかは長くなりますので、次回にします。
お互いの人間としての気持ち・感情をどのように捉えるか?難しい問題です。

次回へ続く。

骨髄バンク登録会大成功!

2006年03月01日 | 骨髄バンク関連
 

昨日お知らせしたように、我孫子市役所で本日日赤による献血とボランティア団体による骨髄バンクドナー登録会が実施され、私たちも(私と家内の2名)骨髄移植財団認定の資格を持つ説明員としてボランティア活動に参加してきました。

今日は3月に入ったとは言え、あいにくの冷たい雨模様となり献血やドナー登録に来て下さる方の出足も心配されましたが、今日一日で献血受付84名(実際の献血者70名)、骨髄ドナー(提供)登録者22名と、多くの市民の善意が寄せられました。
前回の我孫子市役所でのドナー登録会では8名の新規登録者という実績でしたから、今日は前回に比べ大勢の方がドナー登録して下さった事になります。

白血病や血液難病に対する関心の高まりが伺えますが、これには骨髄バンクのTVCMにサッカーの元日本代表選手井原さんが出演している事、色々なTVドラマなどで白血病がテーマになっている事などのマスメディアの力による効果も大きいと感じています。
いずれにしても、今日一日献血、骨髄バンク登録に関わって頂いた、日赤職員の皆様、献血ボランティアの日赤奉仕団の皆様、骨髄バンク推進のボランティアの皆様、市役所ご担当の皆様に心から御礼申し上げます。
そして、そして何よりも献血して下さった皆様、骨髄提供者としてドナー登録してくださった、多くの皆様に心から「ありがとうございました」と申し上げます。

我孫子市役所「骨髄ドナー登録会」のお知らせ

2006年02月28日 | 骨髄バンク関連

明日から3月、でも天気は全国的に下り坂、寒い朝を向かえ日本海側や北海道などではまた雪も降るような予報です。ポカポカな春が待ち遠しいですね。

さて、以前にも何回かお知らせしていますが、現在骨髄バンク普及啓発活動やドナー登録会のお手伝いをしています。
今回3/1に地元、我孫子市役所で日赤による献血とボランティア団体による骨髄バンクドナー登録会を開催します。

このブログをご覧の方で、お近くの方・・・
是非ご協力をお願いします。
 

       『献血と骨髄バンクドナー登録会のお知らせ』


  ■ 日時 2006年3月1日 9:30~11:45   13:00~15:30

  ■ 場所 千葉県我孫子市「我孫子市役所」 本庁舎1Fロビー
             JR常磐線、地下鉄千代田線「我孫子駅」下車
                      南口バスターミナルから
          市役所方面行きバスで「市役所前」下車~徒歩2分

  ■ 当日は千葉県赤十字血液センターからの移動献血バスによる
     献血(200ml、400ml)の受付を行っています。

     



  ■ 献血会場と同じ場所で千葉骨髄バンク推進連絡会による
    「骨髄バンク」の紹介と 「骨髄ドナー(提供者)登録受付」を
    行っています。

          

    詳細などは我孫子市役所 保健福祉部 生活支援課のHPもご覧下さい。
       http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/9,11388,25,html


    


東京モーターショーでの骨髄バンク登録キャンペーン

2005年10月24日 | 骨髄バンク関連
先日お話したように10/22(土)から一般公開がスタートした「東京モーターショー2005」での「骨髄バンク登録キャンペーン」のボランティアに参加してきました。実は出展者入場証があるため、休憩時間にモーターショーも見学できるという特典に釣られた少々動機が不純なボランティアです(ゴメンナサイ)。

当日は初日とはいえ、開場時刻には雨も降っており客足は疎ら・・・ちょつと心配してましたが午後からは大混雑、また同日は直ぐ近くの千葉マリンスタジアムで日本シリーズの第1戦が開催されるとあってもう大変な状況。

チラシを配布する人、看板を持って呼びかける人、ドナー登録希望者に説明する人等々多くの人の力、そして献血との併行登録会ということで日赤の皆様、本当に多くの方の力で
登録者47名を記録しました。これはモーターショー初日の登録者数では最高記録とか。
しかし、翌日10/23の登録者は更に記録を上回り63名の登録者となり新記録更新だったそうです。

本当に良かったです。ボランティアに参加して良かったと思うと共に、多くの方々の文字通り献身的な働きに大きな拍手を送りたいです。11/6まで延べ90名強のボランティアが参加し骨髄バンクへの理解と登録のご協力をお願いします。
私も11/4~5に、また参加してきます。