こころのカフェテラス ~ ほっと癒されるblog ~

最近疲れてませんか?「からだ」と「こころ」
心理カウンセラーの目線で心身の健康・社会等に関する情報を発信しています。

手賀沼ふれあいウォークで骨髄バンクの紹介・・・

2006年11月29日 | 骨髄バンク関連
今年も数多くの骨髄バンク関連ボランティアに参加してきましたが、年内最後の普及啓発と登録説明のため、千葉県の柏市~我孫子市に位置する手賀沼湖畔で開催された「手賀沼ふれあいウォーク2006」へ行ってきました。
この催しは、手賀沼の湖畔を3~20Kmの距離別5コースを自分で選び、自然とふれあいながら、親子でふれあいながら、楽しくウォーキングしようというものです。

私たちも、スタート&ゴール地点となる「柏ふるさと公園」にテントを張り、骨髄バンクの紹介と登録方法の説明、募金活動などを実施、地元のボランティア8名が参加して普及啓発活動にあたりました。
しかし、当日(11/19)はあいにくの雨模様で、寒さも厳しく結果的には午前中で活動を中止せざるをえない状況でした。それでも雨の中、多くの参加者の方にパンフレットやテッシュを配りながら「骨髄バンクへのドナー登録」の協力呼びかけ、一定の成果があったものと思います。

年内のイベントは終了しますが、来年1/4には、千葉県庁での日赤献血に併行するドナー登録会がありますので、ひとまず充電して来年からのイベントに備えたいと思います。

このブログをご覧の方で、骨髄バンクドナー登録に関心がある方、ボランティアに興味がある方はコメントをお寄せ下さい。

コーヒーで糖尿病予防・・・

2006年11月28日 | 「こころとからだの健康」お役立ち情報




関東地方は、ここ数日雨模様で寒いような、ちょっと暖かいような不思議な気候です。
ただ今週末はかなり冷え込むとの予想ですから、風邪など引かないように気をつけたいと
思います。

寒い夜は、暖かいコーヒーや紅茶、たまにはココアなんていうのもいいですよね。
もちろん、きゅっと「熱燗」もたまらない季節ですが・・・

コーヒーと言えば、嗜好品の代名詞、コーヒー好きの方は非常に多いと思います。私もご多聞に漏れず
コーヒー大好き人間です。酸味が強いものより、深いローストの苦味が強いほうが好きです。
今日も打合せやら何やらで、4杯ほど飲みましたかねぇー、ちょっと飲みすぎでしょうか?
(さすがに昨日は帰宅してから、コーヒーではなくミントティーにしましたが・・・)
コーヒーも飲みすぎると、カフェインの強さなどから身体に良くないとされていますので注意して
いる方も多いのではないでしょうか?

しかし、悪い事ばかりではなく、どうも糖尿病予防に効果があるのではないかという研究発表が
ありました。
下記の記事をご参照頂きたいのですが、まだコーヒーの何が糖尿病予防に効果があるかは
不確定のようですが、統計的に2型糖尿病のリスクが軽減されているようです。
科学的な証明が待たれるところですが、コーヒー好きには朗報ですね。

但しミルクや砂糖を沢山入れて飲んでは、かえって悪影響ですよ・・・!

    コーヒーで糖尿病を予防できる可能性

習慣的にコーヒーを飲む人は2型糖尿病を発症するリスクは低いとした研究

【10月25日】米国人のコーヒー好きは糖尿病リスクの低下に役立っているという証拠が、またもや得られた。2型糖尿病を発症するリスクは、高リスク集団を含めても、カフェイン入りのコーヒーを飲むことによって60%も低下するという研究の結果が、最近発表された。過去にコーヒーを飲んでいて飲まなくなったという場合でも、飲んだことがない場合よりは糖尿病を発症しにくい。

この新たな研究は、『Diabetes Care』11月号に掲載されている。「今回の知見は非常に確かなものだった」と研究者のBesa Smith, MPHはWebMDに語っている。「次の段階では、この予防効果の担い手となるコーヒーの成分を明らかにする」。習慣的なコーヒー摂取が糖尿病の予防に有利であるとした研究は、今回が初めてではない。2004年に発表されたフィンランドの研究によれば、2型糖尿病リスクは、1日3-4杯のコーヒーを飲んでいる男女で30%低下し、1日10杯以上のコーヒーを飲んでいる女性で79%低下した。また、参加者の合計が20万名以上になる15の研究結果の統合解析でも同様の予防効果が示唆された。つまり、コーヒーを飲む量が最も多いグループでは、糖尿病リスクが最も低かった。このレビューは、ハーバード大学公衆衛生学部の研究者らが実施したものである。

ユニークな研究

カルフォルニア大学サンディエゴ校のSmith博士らが実施した研究は、血糖値が標準範囲を上回る2型糖尿病の高リスク集団を含めたという点でユニークである。標準範囲を上回る血糖値は、耐糖能異常として知られている状態であり、糖尿病の強力な予測因子であると考えられている。計910名の成人を対象として、コーヒーを飲む習慣についての評価後に平均8年間の追跡調査を実施した。参加者の平均年齢は66歳であり、41%は男性であった。

研究者らは他の既知の糖尿病リスク因子について補正した後に、カフェイン入りのコーヒーを過去に飲んでいた場合と現在飲んでいる場合には飲んだことがない場合と比較して糖尿病リスクが約60%低下していると結論付けた。参加者の約3分の1に相当する耐糖能異常例でも同様のリスク低下が認められた。研究者らは、カフェイン抜きのコーヒーを飲んでいる者を除外対象としなかったが、そのような参加者が非常に少数であったので、結論を導出することができた。

理由の探索

コーヒーがどのようにして糖尿病リスクに影響を与えているかは不明である。しかし、Smith博士によれば、その利益はおそらくカフェインによるものではないという。「この効果の担い手となるコーヒーの成分が他に存在するようだ」と同博士は述べている。糖尿病に対する予防効果の担い手となる成分または化合物を単離する目的で研究を実施する必要があると、Smith博士は述べている。糖尿病リスクの低下を目指す公衆衛生上の戦略として、コーヒーを飲むように勧めるのは時期尚早であると、同博士は付け加えている。米国糖尿病学会のスポークスマンであるLarry Deeb, MDも同意見である。ただし、糖尿病患者にとってコーヒーを飲むことが悪いとする証拠はほとんどないと、同博士は述べている。Deeb博士は、Tallahassee Memorial HealthCare病院の糖尿病センターを管理する立場にあり、米国糖尿病学会の医学・科学部長を務めている。「糖尿病患者や糖尿病を発症するリスクのある者には、ただでさえ心配の種が多い」とDeeb博士はWebMDに語っている。「コーヒーがそうした懸念点ではなく、実際にはリスク低下に役立つ可能性があると分かれば喜ばしい」。

Smith, B. Diabetes Care, November 2006; vol 29: pp 2385-2390. Besa Smith, MPH, biostatistician, division of epidemiology, department of family and preventive medicine, University of California, San Diego, La Jolla, Calif. WebMD Medical News: "Drinking Lots of Coffee May Prevent Diabetes." WebMD Medical News: "Coffee May Cut Type 2 Diabetes Risk."

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赤ちゃんポスト? 病院が設置・・・

2006年11月27日 | カウンセラーの独り言

いよいよ、今週は11月も終わり12月へ入りますね。
本当に、毎年のように同じセリフを口にするようですが「1年経つのが早いなぁー」と
しみじみ思います。

さて、ちょっと前の医療関連報道になりますが、記事のチェックをしていたら
「赤ちゃんポスト」設置・・・という聞き慣れない言葉が目に留まりました。

国内では初の試みとなるようですが、色々な事情で生まれた子供を育てられないという
親が、病院に設置された「赤ちゃんポスト」に赤ちゃんを預けるというもの。
決して「捨て子」を奨励するものではなく、緊急措置として新生児の産み捨てや、不幸な
中絶を減らすことが狙いです。

連日のように若い命を自ら落としてしまったり、児童・乳幼児の虐待などで幼い命が
奪われたりと悲しいニュースが多い中、明日の日本を背負って立つ次世代が健全に
生み育てられるためには、こうした施策も必要なのでしょうか?

日本では初の試みとなるこの制度・・・法律の問題や、ポストに保護された新しい命が
健やかに育ってくれるような里親制度等の色々な課題とあわせて今後を見守りたいと
思います。

 「赤ちゃんポスト」設置へ 熊本市の慈恵病院、全国初

記事:提供:共同通信社 2006年11月9日

 事情があって親が育てられない新生児を受け入れる「赤ちゃんポスト」(通称・こうのとりのゆりかご)を、熊本市の慈恵(じけい)病院(蓮田晶一(はすだ・しょういち)院長)が年内にも設置する計画を進めていることが9日、分かった。ドイツですでに導入されているが、実現すれば国内初となる。

 同病院は「あくまでも緊急措置で、捨ててもらうのが目的ではない。新生児の産み捨てや、不幸な中絶を少しでも減らしたい」と説明している。岡山県や福岡県にも同様の試みを検討している施設があるという。

 計画によると、病院の窓を外部から開けられるようにした箱型の「ポスト」を設置。内部は保育器と同じ状態に保たれ、新生児が入れられるとナースステーションで警報が鳴る仕組み。

 新生児の引き取り先として、岡山県医師会に全国から登録している約160組の里親に、行政を通じて紹介する特別養子縁組制度の適用などを検討しているという。

 同病院の蓮田太二(はすだ・たいじ)理事長(産婦人科)が2004年にドイツを視察、「赤ちゃんを育てられないと悩む人が、匿名で預けるところがあれば」と、準備を進めてきた。ドイツにならい、ポスト内には考え直した親が子どもを引き取りに来た際の手続きを書いた紙なども入れるという。

 蓮田院長は「保護責任者遺棄罪との関係では熊本県警から問題ないと言われた。保健所の許可が下りればすぐに工事を始めたい」と話す。一方、熊本県警は「個々の事案について犯罪が成立するかは、法と証拠に基づき判断する。それ以上のコメントは控えさせていただく」としている。

 熊本市保健所地域医療課は「これまで想定していなかったケースだが、病院は赤ちゃんの健康チェックが可能で、命を守る立場。医療法上、抵触することはない」としている。


奥さんからのショックな一言・・・

2006年11月24日 | カウンセラーの独り言
昨日の投稿で、高齢者の孤独感についてお話しました。その中でサラリーマンが定年退職した後、何もやることが無く孤立してしまうということを書きましたが・・・。

先日、ある金融機関の方の講演を聴く機会があり、その資料の中に「退職後、奥さんに言われて ズキン!とくる一言」が書いて有りました。読めばなるほど・・・なんですが、こんな事を言われたら何十年も汗水流して家族のために頑張ってきたお父さんはやはりショックでしょうねぇ~。皆さんはどのように感じますか???


     『退職後、奥さんに言われて「ズキン!」とくる一言』

第1位「もう働く所ないの?」
    ・男性は仕事人間ですから、仕事を失うと自分の価値がなくなる様に
     感じるようです。

第2位「1日3回もご飯食べるの?」
    ・朝から、晩まで家にいるわけですから仕方ないのですが、奥さんに
     とっては3食も食事の面倒を見るのはご免というところですか?

第3位「何か趣味ないの?」
    ・仕事が趣味の男性が多いことから、定年になるとやる事が何も
     ありません。    

第4位「留守番頼むわね」
    ・奥さんは友達とおしゃべりしたり、デパートに買い物に行ったり
     映画を観たりと、とても忙しいようです。

第5位「一日中ゴロゴロしているのね」
    ・その通りです、スイマセン。
    
第6位「また、ゴルフ行くの?」
    ・ゴルフはもの凄く評判が悪いです。
     1回で1万円以上かかるのは趣味ではない・・・と、奥さん達は
     考えているようです。

第7位「テレビばっかり見てないで」
    ・朝からワイドショーを見ているのは、最近は奥さんではなく
     退職後のお父さんです。

第8位「誰かと旅行でも行ってきたら」
    ・ようやく優しい言葉が聞こえてきました。・・・が実は一緒に
     行く「誰か」がいません。本当は夫婦で旅行すれば良いでしょうが
     奥さんは近所のお友達と旅行の計画がありますから、お父さんとは
     行きたくないんですね。キビシ~イッ!

第9位「退職金大事に使いましょうね」
    ・う~ん、、、。

第10位「あの方、若いわね」
    ・同年代の男性を見て比較されるのはショックです。
     老けていると遠まわしに言っているわけですね。

                                以 上

孤独な独り暮らし男性高齢者・・・

2006年11月23日 | カウンセラーの独り言

今日11/23は「勤労感謝の日」ですね、日頃色々な立場、職場、職種、もちろん家庭で働いているご家族皆さんの勤労に感謝したいと思います。
とは言っても、今日も朝からしっかり働いている私ですが・・・。

さて、今週、厚労省が発表した高齢者の生活実態によりますと、独り暮らしの老人のうち女性比べ男性は多くの人が孤独感を持っていることが明確になったようです。詳細の数字は以下の記事や厚労省の調査報告をご覧頂きたいのですが、女性の2倍の人が「親しい友達がいない」と回答しているようです。

確かに60歳を過ぎ定年退職したり、現役を退いて若い世代に家業を譲ったりすると、急にやることが無くなってポッカリと空白が出来てしまう人が多いようです。
特に男性の場合は仕事以外の付合いをしていなかった人が多い分、仕事が無くなってしまうとコミュニケーションをとる相手がいなくなり、一人ぼっちになってしまう。奥さんはお友達や趣味の仲間がいて毎週のように外出してしまう。
さらに、不幸にして奥さんに先立たれてしまい独り暮らしになったら「誰もいない」「一日中誰とも話さない」という男性高齢者が増加しているのでしょうか?

これからでも遅くありません、孤独を感じている高齢者の方は、もっともっと外に目を向けてみましょう。体調や身体の具合が悪い方は、お手紙や電話でも、多くの方とお話してみましょう。

そして私たち若い世代は、一人暮らしの高齢者を「こころまで一人ぼっち」にしないように心掛けたいと思います。

      詳細報告:総理府  http://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h17_kenkyu/index.html



独り暮らし男性高齢者、4割「友人いない」・内閣府調査<o:p></o:p>

 内閣府が21日発表した「高齢者の生活実態などに関する意識調査」によると「親しい友人がいない」と回答した独り暮らしの男性高齢者は41.3%で、独り暮らしの女性高齢者(22.4%)の倍近くだった。高齢者夫婦のみの世帯(27.3%)や一般世帯(26.2%)と比べても、独り暮らしの男性高齢者の孤独ぶりが浮き彫りとなった。
 「近所とのつきあいがない」という回答も、独り暮らしの男性高齢者は24.3%。独り暮らしの女性高齢者(7.1%)や独り暮らしの高齢者全体(11.2%)などに比べて際立って高かった。

 日常生活の心配事では、独り暮らしの高齢者の63.0%が「心配がある」と回答。2002年度に実施した前回調査の41.2%に比べて大幅に上昇した。

 調査は今年1月、全国の(1)65歳以上(高齢者)の独り暮らし(2)共に高齢者で夫婦のみの世帯(3)特に属性を限定しない一般世帯の高齢者――3類型から1500人ずつ、合計4500人を対象に実施。回収率は61.2%だった。


言葉の難しさ・・・

2006年11月08日 | カウンセラーの独り言
今日の関東地方は風も無く快晴で爽やかな秋空です。昨日北海道を襲った竜巻・・・関東地区でも一昨日からの風雨は凄かったのですが、北海道地区の方はさぞ大変だったでしょう。そして、竜巻による被害者の皆さん、亡くなられた方のご遺族には心からお見舞い申し上げます。

さて、今日の独り言は「言葉の難しさ」についてです。
私たち対人業務を主とするものは、常に言葉によってクライアントの心の奥底を観察したり、心理状態を推し量ったりしていますから「言葉」の大切さはイヤという程感じていますし、難しさも痛感しています。
特に「相手を褒める」時に使う言葉は、本当に気を使います。

昨日ある海外生活経験がある方とお話しする機会がありました。この方は現在日本にいてインターナショナルスクールに通われる子供さんの家庭教師等もなさっていますので、日本語と外国語の「語感や語意」の違いなどにも見識をお持ちでしたので大変参考になるお話を聞くことができました。

ただ褒めるだけでも日本語で「素晴しい」「良く頑張った」などと言うのと、英語で「excellent=エクセレント」「wonderful=ワンダフル」「good=グッド」と色々使い分けることの違いなど・・・簡単なようで難しいなぁー思います。

言葉の大切さを多くの人が叫んでいますが、私も「心と言葉」を大切にしていきたいと思います。

献血でエイズ検査はできません!!

2006年11月03日 | カウンセラーの独り言
以前から骨髄バンクの普及や血液難病患者さんの支援に関わる活動をご紹介していますが、骨髄バンクの登録会は、大抵街頭の献血会場で併行してキャンペーンが行われていたり、各地の日赤献血ルームで行われることが多いと思います。ドナー登録には、2mlの採血と医師の問診が必要な為です。

私も骨髄バンクのドナー登録説明員として各地で登録業務のボランティア活動をしていて感じますのは、本当に多くの方が献血して下さり、直ぐに血液製剤として患者さんの元に届けられ命を救ったり治療に役立ったりする、このシステムは素晴しいことだと思っています。

しかし、相変らず極少数でしょうが献血する事でエイズ(HIV)の検査が出来ると考えて献血会場を訪れる人がいることも事実でしょう。
以下の記事のように、献血血液のHIV陽性率が過去最悪の数値になっているようです。記事では「HIV感染に気がつかず献血した人が増加・・・」としていますが、理由はそればかりではありません。日赤では献血された血液は厳重な検査を行い、もちろんHIVの検査も厳密に実施してますから、陽性反応のある血液は廃棄される事になります。
ですが、他の検査結果は献血者にシール葉書等でお知らせされますが、HIVの陽性反応などは一切連絡されませんし、聞いても教えてもらえません。
これは、検査結果を通知すると、益々HIV検査を目的としたリスクの高い献血が増えてしまうことを警戒しているからです。

せっかくの皆さんの善意が無駄にならないように、安全な献血血液が確保され、多くの患者さんのお役に立つようにするためにも「間違った意識での献血を撲滅」する事が重要ですね。

日赤さんや厚労省も、もっともっとこの点をPRすべきではないでしょうか?



献血血液のHIV陽性率、今年上半期は過去最高

 献血された血液のエイズウイルス(HIV)検査で、昨年17年ぶりに減少した陽性率が、今年上半期に増加に転じ過去最高となったことが、厚生労働省のまとめでわかった。

 31日に開かれた同省薬事・食品衛生審議会血液事業部会で報告された。同省血液対策課は「感染を知らずに献血した人が増加しているのではないか。医療機関などでの検査体制を充実させる必要がある」としている。

 上半期の献血件数約248万件のうち、HIVが検出されたのは48件(うち女性3件)。10万件当たりの陽性率は1・935で、昨年1年間の1・466を大きく上回った。
(読売新聞) - 10月31日

心の防衛本能・・・

2006年11月02日 | 「こころとからだの健康」お役立ち情報
先日のブログで「心のハンドル操作」という藤本義一さんのコラムをご紹介しました。ハンドルにはアソビがあるのと同じで、心にも「アソビ=余裕」が大切だという内容です。

今日は「心の防衛本能」について、ちょっとお話します。

人間は誰でも「心の弱い部分」というは必ず持っているものです。そしてその弱い部分と言うのは人に知られたくない、見られたくないという思いで何重にも覆ってしまったり、硬い貝殻を閉じてしまったり、鎧に身を包んでしまったりと無意識のうちに「防衛本能」がはたらいてしまう事が良くあります。

今日もあるカウンセリングの事例をご紹介します。

Hさん(男性、33歳、既婚、妻と男児1名)は、某化学メーカーの工場で開発部門に勤務していますが、この会社には7年前に中途入社してきました。会社と言うか部門のカラーというか、歴史・伝統や経験年数等が非常に重んじられ外部からの新しい風は軽んじられてしまいがちという職場環境でした。
Hさんは元々優秀で、前の会社でも同じような化学系の開発部門にいたことから、仕事は出来るし「誰にも負けない」という自信と「中途入社だからと軽んじられたくない」という思いで仕事に没頭してきました。その結果入社7年で主任研究員に抜擢され大きなプロジェクトのサブリーダーも任されるようになりました。

しかし、その直後から「職場での息苦しさ」や「周囲からの疎外感」を感じるようになりカウンセリングを受けるようになりました。
2ヵ月くらい経った頃、自分は周りから「Hさんはもの凄い勢いで仕事に没頭していて近寄り難い」と噂されていることを耳にする機会がありました。Hさん自身としては予想もしない事でした。が、カウンセリングの中で話を進めるうちに、「負けてしまったらどうしよう」「中途入社のハンデに押し潰されされないか」という不安が、しだいに「自分の心の弱さ」に思えてきて、その弱さを周囲に知られないように「鎧を着込んで、ガムシャラに、脇目も振らず仕事に没頭」していたことが周囲からの孤立に繋がっていた事に気がつきました。職場での息苦しさや疎外感は「心の防衛本能」によるバリアによるものだったようです。

Hさんは学生時代には色々なサークル活動で熱心に活動し、リーダーとしてまた良き兄貴分として、多くの後輩から慕われ「いつも優しく相談しやすい先輩」と言われるような性格でした。しかし社会人となり、特に転職してから数年間は「結婚もして子供もでき、家族を守る責任がある」という真面目さと責任感が「心の弱さの防衛」に繋がってしまい、自ら人を寄せ付けないような殻を被ってしまったのだろうと自己分析していました。
その後、Hさんは職場でもあまり肩肘張らずに、少し息を抜きながら仕事を進める事ができるようになり、上司からは「以前は人を寄せ付けないような雰囲気だったけど、最近は周囲の意見に耳を傾けるようになったし積極性も出てきた」と評価されるようになりました。

このように、自分の心の弱さを隠すための「防衛本能」から、自らの心に壁を作ってしまうことはありがちですが、「自分の弱さをさらけ出す、少しの勇気」あると周囲の助けを得やすくなり結果として人間関係や仕事の成果にも好環境が生まれ易くなります。

人間は誰でも弱いものです。
誰でも「無意識の心の防衛本能」が出ている可能性もあります。
ちょつと角度を変えて見つめてみると、良い解決策が見つかるかもしれません。

悩みや迷いを解決するキッカケは・・・

2006年11月01日 | 「こころとからだの健康」お役立ち情報
最近の新聞で経済欄を読んでいると、大手企業の中間決算が発表されたとか、政府の月例経済報告が行われたとか・・・色々な記事を目にします。総じて景気回復が堅調に推移するものの、原油高、為替変動とうにより景気の本格回復にはしばらく時間が必要といった感じだと思います。
個々の企業や業種毎には、繁忙間のあるところや、依然として景気が悪いところというのはあるようですが・・・。こうした景気回復の影響で、急激に仕事が忙しくなり心のバランスを崩してしまう事もよくある事です。

先日のあるカウンセリングの事例をひとつ紹介します。

Fさん(28歳、女性、独身)は、企業の中で主に情報システム関連の専門部署に所属し、企業内の色々な部署からのシステム開発依頼やバージョンアップ等の依頼を受け、的確なシステム開発・構築・導入・保守まで担当する仕事に就いています。入社以来同じ職場で既に6年が経ち、中堅として能力も評価され、それに比例して仕事量も相当増えてきています。

しかし、最近どうも「自分の時間が無くなり、疲れやすい」と感じており、「自分はこれから何をやりたいのか?」「今の自分のままで良いのか?」「会社とか職場という檻に閉じ込められてしまい息苦しい・・・」と思い悩んでしまったそうです。

そこで、色々と話を聞くうちに「自分が檻に閉じ込められている状況をイメージして、色々な角度から客観的に見直してみる」ことを提案しました。
するとFさんは「意外にも檻に入ってはいたけど、扉に鍵が掛かっていないので、いつでも外に出られそう・・・」と感じたそうです。
そして、今まで悩み、迷っていた事が少し楽になり、肩の力がフッと抜けたような感じになったとのことでした。

このように、人は思い悩んで、色々と迷いを深め、行き詰まってしまうと「何が問題なのか」「障害は何処にあるのか」という困難な状況を見てしまいがちです。そしてその状況をどうしたら解決できるか一方向からの視点でばかり探ってしまい、益々袋小路に嵌ってしまう事が少なくありません。

そんな時は、ひとまず「問題・悩み・迷い・・・」といった感じは脇によけて置き、Fさんが思っている「檻に閉じ込められている」というような、現実的なイメージに置き換えて多面的に観察してみる事をお奨めします。そうする事で今まで気が付かなかった解決の方法や抜け道が見つかったりします。そして気分がフッと楽になれば後はしめたもの・・・ドンドン良い方向へ好転していきます。

自分が置かれている厳しい状況を、直感的なイメージに置き換えてみることが「悩みや迷いを解決するキッカケ」になる事もあるようです。