馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

飼育日誌03.26イチゴの移植

きょうはイチゴを植えかえた。この家に引っ越してきたとき、雑草のなかで生き延びていた(野生化していた)株を、すこしずつ増やしてきた。いまでは結構な量になっている。イチゴには連作障害があるから、移植はどうしても必要。実をならせた親株からランナーという芽がでて、子株、孫株と増えてくる。孫株を切り取って別の場所に仮植えしておいた。冬の寒さで葉は霜焼けしている。茶色になった葉やランナーをむしって、ふかふかに耕しておいた、高さ15センチほどの畝に、40㎝の間隔をあけて植えかえた。イチゴは同じ場所で上手に生きられない。しかし確実に、果実の個性(=甘味と酸味のバランス)は代々受け継がれる。

フルーツにも、
たましいがある。

去年はおいしい実がなったけど、アナグマに食べられた。がんばる気もちが、いっきに萎えた。ことしはどうしよう、なやんでいた。春分の日に墓参りして、しげるさんに教わった。そんなん、電気柵すりゃ、一発じゃ。電源をとることに、抵抗があった。が、太陽発電で、エコできる、と聞いて、よっしゃ、ほんなら。というので、ことしもやった。イチゴの移植。


たましいを植えかえる
移植ごてで
すでに花をつけたがっている
さちのかを
やわらかい日常へ
ふかふかに
トラクターで耕した
がんばる気もちへ
雑菌がついていた
とちおとめも
きびしい冬をこえてきたから
でえれえ、甘めえ。
けれどワイルドな酸っぱさも
とおくまで行かない
よろこびは傍にある
わかひめの
ふたしかな日常を
たましいが植えかえる


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