馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

オーディオ装置の設置、レコードでJAZZを聴く。

久しぶりにレコードを聴きたくなった。


これまでは居間の和ダンスの上にB&Wを置いてデジタル録音の音楽を流していた。
しかし、音が薄い。
楽器の音が鳴ってない。
洋間に本格オーディオ装置を設置することにした。


まずパワーアンプを取り出して、真空管の一本一本を磨きあげる。


ターンデスクを設置。水平がなかなかでない。なんとかクッション材をはさんでごまかした。


プリアンプの真空管をチェックする。


台の上にのせてみる。
この台は古い裁縫台。
オーディオラックというものがあまり好きではない。
重ねあげてガラスの戸棚のなかにいれると
手入れするのが大変だ。
一列に並べるのが好きだ。
ほこりがかかるが、使うときに必ず手入れすればいい。
掃除するのか楽だ。
さて、コードを接続して試運転してみよう、
と思ったら、なんと昇圧電源が見つからない。
引っ越しのときあわててどこかの段ボールに押し込んだみたいだ。


さんざん探してやっとみつかった。
よし、レコードを納屋からとってこよう。


納屋に詰め込んでいるレコード。
一箱に100枚程度入れて、52箱。
まともに数えたことはない。


ジャズ、ラテン、シャンソン、レゲエ等・・・学生時代に買ったものから最近買ったもの(去年はFederico Aubeleの1枚だけ)まで、およそ5000枚程ある。
最初に買ったのは、小5年の時(ローリングストーンズ)だった。食費や服代をケチって月平均8枚のペースで中古レコードを買ってきた。あれから半世紀以上経って、結果、興味のないに家族にとっては、ごみの山だ。
その山の中から、Blue Note 4001 のロリンズを選んだ。出しやすいところにあったからだ。


視聴してみる。
すばらしい。
テナー、ピアノ、ドラム、ベース、4つの楽器がくっきりと分離して、
それぞれがおもいっきり鳴りきっている。
DOUG WATKINSの指が弦に触れて、一瞬擦れる音がしてから、長くそして深く響くベース。
PHILLY JOE JONESが優しく握るスティックの木音のニュアンス、そして打つ位置で微妙に音質が変わるシンバル。
引っ越しして(この機会に細部を手入れして)
これまでになく機嫌よく鳴ってくれている。
この部屋にあっているのかも・・・。
たぶん、本当の理由は、
マンションやビルに比べて、電流が安定しているのだ。
電柱から直接この家に引いてある。
しかもその電柱は主要幹線道路に立てられている。
電流の安定した強さこそが、音質を決定するのだ。
アナログの世界は、深い。


真空管のほのかな明かりが愛おしい。
今日はこの家で初めてJAZZがJAZZらしく響いた記念すべき日だ。


ご褒美に、ガイヤックのワインを飲む。

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