馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

いま世界はうなだれている(43)流石に、梅花。

やりたいことが
流石に
のみこまれるとつらいけど
梅の花が咲いた

(そのなかにかなしみが落ちていたら拾ってポケットにしまう

浮きあがってくる
兎角で
救われるように
たわわに実がなった

(これがおいしいケーキに変わるおとぎ話だったらいいのに……

期待が
でていく
やせ我慢の隙間に
実が落ちた

(ぴょんぴょん、と。そのように人生はあるものなのか

大事なだれかの
滅相が
ポケットにいつもある
梅を食べる

(ポケットにいつもある、ああいい日だったの

甘い味を舐める

(つづく)


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事