馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌07.08水原の魚

 

よく見ると
鱗のかたちに日々が重なって
いままでの頑固なうっかりが
こびりついている
錠前をみがく
ことばをみがくよりも
はるかに楽しい
昼になって
やっと錆は落ちたが
匂いがとれない
年月は魚のすがたのまま動かない
秘密を
閉じこめている
しつこい、やつだ。
を連発して
こだわりを剥す金属タワシで
おもてをこすり続けた
忍耐は、美徳。封じ込めよう、わるい奴。
が役場の拡声スピーカーから流れる
夕暮れには
ぜんぶとれた
休日が
傷だらけになったが


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