馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌03.11通勤

(通勤時間に、大津波におそわれる、なにごともない日常にいきなりの災い…想像してみた。)

瀬戸大橋線のホームでは
白いマスクをして
黙っている

笑うのか、泣くのか
どっちにしても
会話はない

時刻通りに電車が来て
いつものカーブで
静寂が
いっせいに傾く

児島湾から海がこぼれて
窓にくる

つり革に、つかまって。

腕時計ちぎれた
拾おうとしたら
後ろから大波に押されて

動けない
ずれ動く景色だけ

箱に乗って海のうえ


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