馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌03.09異次元からの発芽

月を見る人
光をやどす最終形を見あげている
上弦だ
ずっと自分だけいない
砂漠を見ている
横たわる顔が重たくなって

顔を持つ人
両手で支えている
横顔が三日月になって
ずれる
尖ってきたあごが刃物
重荷を切る

山を歩く人
ガラス瓶のカラダのうえに頭をのせて
顔が
ストライプの蝉になって鳴いている
右肩を
うしなっている

どの人も
目がみどり
異次元からやってきた鎧の使者
残酷な芽が
目から吹きでている
もうじゅう狩りに行こーよ! 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事