プールサイドにはだれもいなくなった帰ろうとするとなんか、変。 しずけさがこころになって落ちている 鳴門うずみたいな激流で時間が引いていく前に逝ったヒトの背中が 浮き沈みして人生を嘆いているゾウのようにも見える しずかにそれでいてしつこく長い鼻でみれんを呼吸している ポケットにはあきらめのマイバッグがあるもういいよを包んで捨ててやろうとしたら パックからこぼれたウマヅラハギの肝、ぴくぴく。胸びれにくっついて離れない しつこさがこころになって落ちている