馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

いま世界はうなだれている(59)なみだを飛ぶ魚

           ―― なみだは人間の作るいちばん小さな海です。
                   寺山修司『ロング・グッドバイ 』より

魚たちが跳ねている
無口な土地より
たしかに友だちはたいせつ
だけど

(仲間すぎてぐんにゃりする人生もある

どうしてもなくてはならないものを
背泳ぎする
20世紀の歌人
イヤなことなんて何もない

(風呂にあたまぜんぶ浸けて泣けるだけ泣く魚声で

魚の目からなみだ
イヤなことに負けたくないって元気だす
魚たちが飛んでいる
それも、ありか。


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