馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

青いイルカの夢㉛眼の戸惑い

眼のまんなかに
トンネルの入り口がきている
その向こう
肉眼では見えない
浜辺がある
しめ縄がかけてある
海が冷えると
戸惑いが
打ちあげられる
足の踏み場もない
カラスの群れがきた
狙っている
危ない、やられた。
眼が破られた
水風船のように
海がはじけて
顔という容器に溜まってきた
戸惑いは
まばたきで消した
以来ずっと
眼のまんなかに
水平線の入り口がきている


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