ほんのすこしの希望をつたい雨が顔に落ちている双眼鏡で住んでいた街を見ている寒い春がクシャミする唇が上下に動いてつぶやく前に手を口にやった当たり前でないことが当たり前になっている長い時間が透けている原っぱに花が咲いているありゃ、虹が立っとる。わかったぞどうしても言いたいこと言おうとしているあるかないかの再会をつたい顔が雨に落ちている