そのひとの足跡をなぞるようにハイヒールの記憶が歩いているウシは革靴だ履き心地、さいあく。恋人どうしのつもりだがふたりの足跡は並木歩道で前脚と後脚になって別れているなんで、こうなるんだよぉー。とつぶやいてベンチから革靴がかってに歩いていくハイヒールのかわりに前脚が落ちているそれでもなにもないよりましじゃねえ。寒さが声のなかにじわじわしみこんでくるけど唄をうたってみる踊ってみる後脚で思いっきり跳ねて