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最近京都近傍の山でMTB山遊びに没頭中

【登山】大キレット~北穂~涸沢~奥穂~ジャンダルム~西穂

2017年08月11日 | 登山
8月11日(金)山の日

山の日は登山でしょってことでS竹と一緒に大キレット~ジャンダルム祭りに出掛けた

04:15 新穂高を出発


最初っから結構なペースで白出沢まで飛ばすS竹。絶好調か?汗ダクダクでビショビショ


06:30 滝谷出合(2:15 コースタイム3:30)
落ちた方が気持ちいいぞ。どうせ汗でビショビショなんやし


槍平の手前の清流で汗を流す。


07:10 槍平小屋(0:40 コースタイム1:00)
あ~~歩きつかれたここから南岳小屋に向けて南岳新道を登る


もんの凄く生い茂った樹林帯と、ことごとく朽ち果てた木製ハシゴ、泥でぬちゃぬちゃの急登のおかげで急速に体力を削られてしまう

この雪渓を渡るにもカッチカチで滑る


深い霧の中、ヘロヘロです。景色見えない修業の登り。。。


09:15 2631地点(2:05 コースタイム2:15)
ようやく登りの中間地点。それを告げると相当落ち込んだ様子のS竹。たつはどらやきでHP回復


10:20 南岳小屋(1:05 コースタイム2:00)
森林限界超えて霧の風を受けていたので体温急降下寒くて震えました。
なにより、きっつい急登が続いて2人のHPは一桁まで下がっていた

小屋の中で休ませてもらい補給。そしてビショビショのシャツを着替えて大キレットに向かう

さあ、景色が期待できひんけど行くか


ガスガスの中、大キレットを進む。


11:40 長谷川ピーク(1:20 コースタイム1:20)
体力は落ちているが集中力だけは切らさないようにしよう。2000円で買ったというカメラでキレットを撮影したいらしいけど、かなり重いらしい


こんな濃霧の中、ヘリコプターが近くを飛んでる。だれか滑落とか道迷いとかしたのかも。
視界10mくらいの中、発見は難しいやろね。。落ちたらアカン


おっ!急に空が開けた!


右も左も崖なんで気を付けて下さい


A沢のコルで気持ちを落ち着かせ


見えてきた「飛騨泣き」。前回逆方向から通ったときは、この大キレットで一番印象が強かった場所。


いやあ、落ちたら奈落の底に吸い込まれると思うと緊張したけど、こっちからの登りだと割りと簡単ですな


13:25 北穂高小屋(1:45 コースタイム2:10)
日本で最も標高が高い場所にある山荘。景色も見えへんしドリップコーヒーもガマンして先を急ぐ


と、その前に北穂高岳をGET。相当疲れてます。
S竹がつぶやいた「今までの登山で一番しんどい・・・・」


あと2.3キロかぁ・・


実は大キレットよりもエグいとイワサの北穂~涸沢ルート。落ちるなよ


落ちたら受け止めてやるゾ


崖はつづくよどこまでも


途中見つけた奇妙なナメクジ


14:35 最低コル(1:10 コースタイム1:05)


15:40 涸沢岳(1:05 コースタイム1:10)
もうヘロヘロでコースタイムどおり


15:55 穂高岳山荘(全11:40 全コースタイム14:45)
あ~~~~~~やっと宿に着いた辛かったな~~


着替えて荷物整理して、10分程仮眠したらホッと一息ビールタイム
晩飯までの時間をゆっくりと語らう


この談話室に疲れ切った人達は集う。甲子園も放送されててオヤジ達も集う


すると周囲がザワザワしたと思ったら外が明るくなってきた。
おお~~夕焼けですな


明るくなった山荘


涸沢小屋のあたりがクッキリ見えてきた。すげ~テント!流石山の日だ。ゴミみたい


夕日のおかげで気持ちが晴れやかにやっぱり雲海はいいなぁ~


夕食は豪華で疲れを癒す献立


美味い!幸せ


ご飯が終わったら明日の準備して速攻で充電
談話室では山の日記念として高山病の講習が岐阜大学医学部から提供されていたな。

05:10 今日はいよいよジャンダルムへ。2人とも初めてだし、S竹となら挑戦したい。


05:40 まずは奥穂高岳(0:30 コースタイム0:50)
今日一日こんな天気やろか・・・


さあ日本で最も危険と言われる登山道へ。いきなりのナイフリッジ


昨日とは打って変わってHP回復したS竹。軽快にナイフリッジの上を歩く。


おおおおおおおい!昨日の大キレットよりも厳しいなイキナリ休む場所もないし


そしていきなり現れる「馬の背」。濃霧の中にそびえた立つ姿はなにか恐ろしい


もうね、めっちゃ恐ろしいよ落ちたら一巻の終わり。
手がかりらしいものは少ないし、足を入れる隙間を探しても上からだと見えないから空中に浮いた状態でブーツの先で探す
馬の背に馬乗りになって腕1本脚1本で命を支える緊張感。次の手がかりがなかなか見つからず、ここで動けなくなるかもと下を見てさらに滑落を意識する


なんとか馬の背を下りて見上げる。改めて鋭敏なナイフリッジに寒気がした。最大の難関を抜けた。


でもね、危険地帯というだけあって危険な状態は手を緩めてくれない。右上にいるのがS竹。
落ちるのもアカンのやけど、石を落とすのもアカン。気を付けるのは自分だけではなく他の登山者の位置も重要だ。


昨日の大キレットがナイフならば、この馬の背地帯は日本刀だ。実にシャープである
なんか地獄に挑むかのような雰囲気に気が滅入る


たま~~に鎖があるが、危険なところに限って鎖はない。鎖も設置できない危なさなのかも


神経擦り減らしながらジャンダルムに近づくと急に晴れ間が見えてきた


おお~虹!


06:45 ジャンダルム。奇跡の虹をバックに
西濃ペダルのツキに感謝


角度を変えて。遠く見える槍ヶ岳をバックに。
濃霧と共にさっきまでの大緊張が一気に解放されてテンションマックス2人でガッチリ握手


雲海って何度観てもいい。これは画像ではなくその場に居ないと感じられない空気
しばらくこの空気を愉しんで心身を浄化する


ジャンダルムを振り返る。右が奥穂高。


ジャンダルムから先は天気も良かったこともあり緊張感は少ない


あ~~~こんな感じこんな感じ。登山ってこういうのがいいよね。もうあんなキレキレはゴメンだ。


再び  つま先で体重支えますよ


なおも続く稜線のてっぺんを伝う旅


08:00 天狗のコル(2:20 コースタイム3:00)
岳沢小屋にいくならここから。でも昨日槍平で話した人によると凄く荒れてて危険らしい。


慣れって怖いね、直登も普通になってきた


どこ通ってきたのかも忘れてしまうくらいコースがわかりにくい


めっちゃ下りてきたなあ~と自分達に感心する


ブロッケンだ! 
ジャンダルムでの虹とここまで無事な幸運に加え、ブロッケンまでとは


天狗岩なり!!


またこんなんかよ


逆層のスラブ。。これ平地ではないんですよ。足掛かりもなく長い鎖だけが頼りで下りてきた


間ノ岳やらが見える


S竹の直登を待っている間に高山植物。これたくさん生えてた


10:00 西穂高岳(2:00 コースタイム2:50)
何気に初めての西穂高岳。いつも独標で引き返してるからね。これで穂高は全部登頂したことになる


いやあ、平和な登山道だ安まるわぁ~


ピラミッドピーク。もう全ての山頂が消化試合のようだ


西穂高独標が見えてきた


10:50 西穂高独標(0:50 コースタイム1:10)


もうハイキングコースみたいなもんだ。平和な登山道、やっぱこれがいいね


稜線をてくてくと歩く


空飛びたいな


11:30 西穂山荘(0:40 コースタイム1:00)
避難所みたいやったし、お腹減ったので寄らずに先を急ぐ


12:05 登山センター(6:55 全コースタイム9:50)
お疲れさん~~お前と一緒やで二日間ラッキーやったな


この後は一気にロープウェイでワープ11分で下界に下り立った


いつものお風呂で汗をすっかり流した後はケイちゃん定食美味すぎる!


日本で最も危険な登山道と言われる奥穂~西穂ルート。無事に下山できてよかったホントに。
ジャンダルムさん、ありがとう!

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