自分史・・純粋バカ一代・・ZAIYA友二 ・・デビルモンスター回顧録……旧タイトル 515の放浪

デビルモンスター逸話集・・そののちにアメリカ人たちから『デビルモンスター』と呼ばれた『オレ』の思い出話・・

第7話 【宗谷岬にて】 《第2章》

2013年08月26日 23時30分00秒 | 515の放浪
 せっかく土産店に入ったのだからお土産を買っていこう。
宗谷岬へ来て見かけた看板、『最北端ラーメン』『最北端給油所』…きっとあるはずだと思っていたものがある。確率予想95%。

「最北端饅頭ありますか?」
「サイホクタンマンジュウ?」
一瞬考えていた店主
「ああ、あるある」
と入り口近くの大量土産品のところへ連れていった。

「ほら、最北端饅頭がいっぱい。売るほどあるよ」
と、15個入りの箱を3箱も差し出した。

苦笑しながら
「1個だけでいいです。何回もとか何個もって…くどいから…」

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第7話 【宗谷岬にて】 《第1章》

2013年08月26日 23時00分00秒 | 515の放浪
 車で宗谷岬についた。ここが日本最北端の地だ。

 北海道をまわってるだけで、広いなぁと感じるんだから、日本全体ではかなり広いだろうと思う。普段は、天気予報で見る日本地図から、日本はけっこう狭いと感じるものだが、実際に地上を移動してみると感覚が違うことに気がついていいものだ。

 その日は曇りで残念だったが、晴れた日には樺太が見えるという。ここから北は海を挟んで外国かと思うと、日本の地面や風景が好きになれそうな感覚になった。日本の最北端から南の方向を見て、日本全部を見た気になった。

 岬の北端までいくと、塔が立っている。『なんの塔』か忘れたが、近くにスピーカーがあり音楽が流れている。
 芹洋子の『宗谷岬』だ。あの高齢者向けブリッコの芹洋子かぁと聞き入ってみたが、なかなかさわやかで夏の潮風にも合ういい歌だった。

 が、『宗谷岬』が終わると次も『宗谷岬』だ。海を眺めてお土産店のほうへ歩いてきても『宗谷岬』だ。『最北端ラーメン』の店はパスして隣の土産店に入る。やっぱり『宗谷岬』が追っかけてくる。

 土産店主らしいおにいさんに
「あの歌は1日中流れてるの?休みなく」
「…ああ、あれか鳴ってるよ。朝から晩まで」
「昼休みなしで流れてるの?」
「ああ、飯食ってるときも聞こえるんだよ。うるせぇから切れって言ったんだけどな」
「聞き入れてもらえなかったんだ」
「そうなんだよ。いくら言ってもわかんねぇんだよ」
「困ったもんだね」

日本最北端の土産店主の本音が聞けた。静かな宗谷岬も、情緒があっていいものだろうが、『騒音』で寂しくならないようにもしてある。少しの時間滞在する観光客はいいだろうけど、いつもそこにいる店主には、いらつく空の声なんだろうな。

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第6話 【鴨川シーワールドにて】 《第6章》

2013年08月26日 22時30分00秒 | 515の放浪
 さあ帰ろうと出口の向かうには、センタープール横の通路を通る。
「オレが帰るのにイルカが挨拶に来ねぇなぁ」

 まさか有り得ないこととわかっても、夢も想像も空想も気持ちがいいなどと歩いていくと…

そのまさか…かもしれない。プールの端にイルカがピョンと現れた。狭い平場に身を横たえている。

「うわ~!来てくれたんだ!」
 イルカに触ろうとしたが、柵があって手が届かない。手が届かないなら、なにか言葉をかけてあげたい。

「狭いプールの中で、窮屈な思いしてるだろうけど、食べるのには困らないいい環境だと思ってがんばりなよ」

 本来なら、イルカは大海原で生きていたはず。外敵がいたりえさに不自由があったり大変だろうけど、一生自由に暮らせただろうに…。

 現在は、毎日飼育員がえさをくれて、病気になっても看護してもらえる環境だが、狭いプールに入れられて、どこへも行けず、人間の命令に従わなければならない。

 危険だが自由な海と、安心だが窮屈なプール。人間だったらどっちを選択するだろう。オレは…海だろうな。

 だが、彼らイルカには選択する自由もない。よほどの事情がないかぎり、このままここで一生を終えるだろう。

 どうしてもイルカに触りたかったが、あと20cm手が届かない。横を向いているイルカが『うんうん』とうなずいているように見えた。どういう意味の『うんうん』なのか。勝手に『だいじょうぶだよ』の『うんうん』と解釈して、ついでに『ありがとう、さようなら』と言っているように感じた。

「じゃあ。オレたち帰るからな。元気で暮らせよ」
と手をふると、イルカは『ずる』とバックして水中に入っていった。

イルカが消えた通路をまた歩き出して、
「なんか、イルカが最後だるそうにプールに入って行ったな」
「うん、なんか元気なさそうだったね」

「まぁ、いいか。みんなそこそこ幸せで我慢して生きてるんだもんな…オレたちも…」

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第6話 【鴨川シーワールドにて】 《第5章》

2013年08月26日 22時00分00秒 | 515の放浪
イルカショーは、ちょうど始まるところだった。人がまばらな観客席に座り、お決まりのイルカのジャンプを待ち受けた。

「みなさん。こんにちは~」
 MCのおねえさんが元気よくでてきた。

横にあるサイドプールで何頭ものイルカたちが…暴れていた。ばっしゃん!ばっしゃん!荒れ狂ったように飛び跳ねているイルカたちを見て
「海にいるときのイルカがジャンプするのって、遊んでるんだよな」
ナミエに聞いたが、黙ってサイドプールを見つめていた。遊んでるにしては、激しすぎるジャンプの連続だ。

「もう静かにしてねぇ~!」
MCの子が言うのも聞かずに、サイドプールは荒れ狂っていた。水しぶきが観客にかかり「キャー」と悲鳴があがっていた。
ああ。こういう嗜好のショーなんだと思ってたが…長すぎるな。

「おまえら!うれせえぞ!しずかにしろぉ!」と言ってみた。
 徐々にだが、イルカたちは静かになっていった。最後は『ちゃぽん』というかわいい音を出していた。

 ナミエに
「言ってみるもんだな」
と言うと、放心状態のようで、サイドプールを見つめていた。

 MCの子が
「さあ。静かになったようなので…みなさ~ん。センタープールに注目してくださ~い」
 と2頭のイルカにえさをあげていた。

 オレは、センタープールに向かって
「こらぁ!レギュラー!名誉挽回でいいとこ見せろよ!」
とおおきな声で言った。
補欠が暴れていたのを、レギュラーの美技で取り返すしかないだろう。

 その後のショーは、イルカショーの定番のジャンプして、空中のボールを鼻でつつくというものだったが、見事だった。2頭同時にすっと飛びでて、着水はしぶきも出ない。

「おお!いいぞぉ~!」
 オレは手を激しくたたいて、その美技を褒め称えた。MCの子も
「すっごくじょうずに飛べましたぁ。わたしも長くやってますけど、こんなにきれいに飛べたことはなかったです」
 とほんとかどうかわからんことを言っていた。

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第6話 【鴨川シーワールドにて】 《第4章》

2013年08月26日 21時30分00秒 | 515の放浪
 トドとの握手も済んで行こうとしたら、飼育員が色紙を出してきた。さっき『トド』と書かれたものだ。
「あのぉ。記念にお名前書いてもらえませんか?」

「へ?オレの名前?…字下手だけどいいの?」
「いいです。ぜひ書いてください」

トドがくわえていたべたつく筆を渡されて『ゆうじ』とひらがなで書いた。

『トド…ゆうじ』色紙を眺めながら
「なんだ。トドのほうが字がうまいな」

「いえ。そんなことないです。一生の宝物にさせてもらいます」
 飼育員は大事そうに色紙を抱いている。
「宝物には…どうかなぁ…まぁ大事にしてください」

さあ。サイン会も終わったし、次のイルカショーへ向かうかなとナミエを目で探すと、通路の端に立って「この人知らない人です」みたいに無表情で立っている。観客がぱらぱらいたので、緊張しているのかも。
ナミエのところまで迎えに行くと「終わったの?」と聞く。

「終わったよ。行こう」とイルカショーへ向かって歩いていった。トドに手を振ると、またぴしっと立って『あっかんべぇ~』をした。

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第6話 【鴨川シーワールドにて】 《第3章》

2013年08月26日 21時00分00秒 | 515の放浪
「てめぇ。なんだその顔は」
 とトドに向かっていくと、飼育員が手を広げて止めにかかった。
「待ってください」
「冗談だよ」
ここでトドをぶったら、『動物愛護協会』が大騒ぎするだろうな。だから、その構えをしただけで、ほんとにぶつつもりはなかったけど。飼育員のおにいさんは、必死オレを制止している。

「違うんです。トドがこの表情するのは、服従してるときなんです」
「うそぉ。この顔が…どう見ても『アッカンベェ~』だけどね」
「本当なんです。僕は、2年トドを飼育してますが、この顔を見たことがないんです。この顔には、尊敬の意味もあるのに…」

ああそう。かわいそうに。2年間トドにえさあげて、手入れして、世話してきたのに尊敬されない。それはトドの不義理か、このおにいさんのほうに、なめられる要素があったってことだね。そうなのかとトドのほうを見ると、気をゆるめていたトドがぴしっと背を伸ばして、『あっかんべぇ~』…

 人間のほうを見て
「おにいさん。やさしすぎるんじゃない?」
「はい。ほかの飼育員からも…そう言われます」
「だよね。やさしいのは、動物にも人間にもいいことなんだけどねぇ…たまに、怒って蹴っ飛ばしたくならない?」
「いえ。それは…まずいんで…」
「いいんだよ。たまには怒っても。それが普通の人間だもん。その怒りも表現して、トドにぶつけていいんだよ」
「はぁ…」

 もう一度トドに近づいて、
「じゃあ、行くよ。握手しようか」
と床に広がっているトドの手(ひれ)を握ろうとすると、トドは急に頭をオレの顔の横に下ろしてきた。あぶねぇ。この頭がオレの頭をたたいていたら、鼻がつぶれてたっけ。

 トドはオレの顔を丸い目でじっと見て、荒い息づかいで「ふ~ふ~」言っている。息が臭い。潮の香りというより、生臭い。

「なんだよ」と言うと、ひゅ~と頭を上げて、また『あっかんべぇ~』
「よし。握手だ」と言って、トドの前びれをつかんでみた。潮でベトベトして、カツオみたいに硬かった。


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第6話 【鴨川シーワールドにて】 《第2章》

2013年08月26日 20時30分00秒 | 515の放浪
 レストランを出て、アシカのショーを見に行った。ナミコは、これが見たくて鴨川シーワールドに来たようなものだ。オレはテレビで見たことあるからいいや というか、シャチの豪快なショーを見たんで もういいやと思ってた。

 アシカはよく調教されていて、『芸』をするたびに観客の拍手と笑いを得ていた。そのコミカルな動きは、たしかにかわいい。アシカも海の野生動物だったんだろう。それが、毎日食べ物には困らないからって、人間の思惑通りに動いて・・おもしろい?

「もう少し、声を出して笑ってもいいのに」
 おれのほうを見て、ナミコが言った。オレはまだ人間が好むように調教されてないようだ。

 アシカのショーが終わって、次はやはりイルカだろうなと歩いていくと、途中にトドがいた。
 トドが色紙に字を書いていた。これもテレビで見たことあるな。『字が書けるトド』って紹介されてたっけ。

 しかし、生で見るトドは、筆を口にくわえているだけで、色紙を飼育員のおにいさんが動かしてるように見えるな。『トド』という字は、「タテチョン、タテチョン、チョンチョン」で済むから、トドじゃなくても、木彫りの熊でも筆をくわえさせたら書けるよ。

 観客のわぁ~ぱらぱらという静かな声援の中、通路を行くと…トドが邪魔だ。狭い通路で観客に背を向けて、『グォ~!ウォ~!』と吼えている。軽トラックにやっと乗れるような大きさのトドが吼えてるのは、字を書くより豪快なショーだな。

 オレが通ろうとしていた通路に、しっぽ(尾びれ)があったので、足で踏みつけるしぐさをしてみた。トドは、後ろを振り返りオレがいることに気づくと、べたっ!と半回転して…どいた。

 もう一度、しっぽを踏む構えをしてみせると、またクルっと動いた。これで、トドは観客の正面に向き、通路が開いたので通ろうとしたら、トドが変な顔をしている。背筋を伸ばし、口を横に広げ舌をべろ~んと垂らしている。まるで「ベェ~」としてるようだ。

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第6話 【鴨川シーワールドにて】 《第1章》

2013年08月26日 20時00分00秒 | 515の放浪
千葉県東部に『鴨川シーワールド』がある。

 海の動物のショーが見れる水族館かな。そこへ、水戸から出かけていった。遠かった。

 すぐにシャチの大胆なショーを見て昼食。地下にレストランがあり、壁の向こうは水槽だ。丸窓をこぶしでたたいて「これが割れたらたいへんだろうな。料理がしょっぱくなっちゃって・・」
「それじゃすまないでしょ」一緒に言ったナミコは、そんな冷静な返しをする女性だ。

 遠くにベルーガ(白イルカ)が泳いでるのが見えた。
「おかしいなぁ。オレがここに来たのにベルーガが挨拶に来ないなぁ」

 当然、気が強くて冷静なナミコは「来るわけないでしょ」と一蹴ひとけりするのかと思ったら…口を半開きにして、丸窓の中をポカンと見ている。
 オレの横は壁があってナミコが見つめている部分が見えない。なんだ?と腰を浮かせて水槽の中を覗き込むと、そこにベルーガが丸くなって笑っていた。いや、笑っているように見えた。手を…むなびれをぱたぱたやって喜んでる…ように見えた。

「おお!来てくれたのか。ありがとう。チューするか?」
とガラスに顔を近づけてみると、ベルーガは両手(?)で顔を覆うようにして・・それが照れてるように見えた。

「照れてんの?いいや、じゃあ、手振るだけにしとくわ。ありがとうな」
すると、ペコリペコリとおじぎをしてるように見えた。

 まさか。全部自分で勝手にそう見えただけだよな とナミコのほうを見ると…放心状態だ。まっすぐ前を見て目の焦点は50cm先くらいだろうか。なにこれ信じられないとでも言いたそうだ。

 それが奇跡でも、偶然でも、思い込みでもいいや。とにかく、悲しくはないうれしい出来事なんだから。
 
ぐったりして黙っているナミコに
「あれ、料理おそいな。ベルーガの活き造り注文したのに」
「そんなもの たのまないでよ!」
本気で怒ってるみたいだ。

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第5話 【知床にて】 《第3章》

2013年08月26日 19時30分00秒 | 515の放浪
 自分の車に戻って、熊の恐怖から開放された安心感に浸っていた。北海道は駐車場も広いが、空も広い。あいにくその日は曇り空だったが、窓を開けておおきな空を見上げていた。
そこへ、中年の男女4人が近づいてきた。

 遠くからオレの様子をうかがっているようにも見える。きっと気のせいだろう。目を伏せてその人たちを見ないようにしていた。

「あの人だよ」「ちがうんじゃないか」
声が近づいてくる。オレがあの人?人違いだよ。たぶん。

「あたし、聞いてくる」
1人のおばさんが「こんにちは」と近寄ってきた。オレも「こんにちは」と返して…なに?
おばさんは3人のところへ戻って行って
「やっぱり、そうだよ。声がそうだもん」
と言っている。誰かと間違えてるな。きっと。

 もう1度 特攻隊長のおばさんが来た。
「あのぉ、芸能人のかたですかぁ?」 は?
 そりゃあ、オレは甘いマスクってやつだけど…知床の自然を前にして、芸能人?
「なんで、芸能人…なんですか?」
「だって、さっき、森の中でおもしろいこと言ってたりして…きっと芸能人の人だよって言ってたんですよ」

 聞かれていたのか。オレは下を向いた。誰も聞いていないと思ってたから、歌も大声で歌えたし『笑点』もできたこと。それを聞かれていたとは、おお恥ずかしい。

「芸能人ではないです。すいません」
 あやまる必要もないけどね。熊が出るので声を出していたのだと伝えると
「ええ!熊が出るんですか?」
 熊のほうが気がかりな話題になって、4人で話しながら向こうへ消えていった。

 芸能人ぽかった?恥ずかしいことを思いっきりできるからかな。もっと言うと、魂をのどから出すようなことができれば、TVで見ても見れる人になるのかも。TVに出なくてもいいけどね…出たくないし。

小熊のように丸っこい体型のおばさんたちから解放されて、『一般人』は次の目的地へ出発した。

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第5話 【知床にて】 《第2章》

2013年08月26日 19時00分00秒 | 515の放浪
 しかたがない、歌を歌っていくか。ひとりで歌うのか。知床の大自然の中で。恥ずかしいけど、熊が近づいてきて襲われたら・・終わりだしな。

 登別の熊牧場で檻の中の熊を見たことがある。小熊は、丸くてあたたかそうでかわいかった。その小熊が急に興奮して「ガルル~!」と金網を駆け上がった。
 いっしょに行った子は、すぐ後ろに引いたけど、オレはびっくりして動けなかった。かわいいと思ってた小熊が、固く長い爪をむき出しにして金網にへばりついている。
 もし この金網がなかったら、確実にオレの体はズタズタにされていたはずだ。小熊にして、このパワーなのだから、親熊に出会って ひとたたきされたら・・終わりだ。

 誰も聞いてないんだから、恥ずかしいこともないか と歌いながら歩き出した。意外と『あがらずに』歌えた。

「あるぅひ もりのなかぁ くまさんにであったぁ。はなさくもりのなぁかぁ~…」この歌は縁起悪いな。曲変更。

 自然の中のせいか童謡系の歌が歌いやすかった。うろ覚えの歌詞を適当に歌った。とにかく声を出すのが大事なのだから。

 その必要もなかったけど、手足をおおきく振って大きな声で歌いながら進むと、前方が明るくなってきた。出口が近いな。当然だが、ここまで熊には出会っていない。もう少しだと思うと、気持ちも軽くなった。

「チャンチャラチャラララチャンチャンチャン・・パフッ…」
『笑点』のテーマだ。
「そろそろ お別れの時間ですねぇ~…」熊と、それに遭遇する恐怖からもお別れだ。
「山田隆夫の生活のためにも、来週も見てくださいねぇ」
そこまで言って、広い駐車場に無事脱出できた。

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