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おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

Canon Powershot S100 S110 S120 ハウジング Recsea

2015-05-17 19:11:15 | 器材
今日は南西の風。干潮時に合わせて昼くらいにホーシューに向かおうと思っていたけれど、だんだんお腹が痛くなってきたので今日は断念。水中脱糞はもうコリゴリですので。。

今更ながら、Canon Powershot S100のハウジングのレビューをしてみます。ちなみにS95、S110、S120についても以下の内容は同じ。

もともとはキャノン純正ハウジングを使っていたんだけれど、水深30m以深で何らかのボタンが押しっぱなしになり撮影不能になるので仕方なく金属製ハウジングを購入した。
純正ハウジングは水深40m耐圧なのでこれでいいやと思っていたんだけれど、実際にきちんと動作するのは水深30m前後まで。水深40mまで行っても水没するわけではないので虚偽記載ではないとはいえ、肝心の深場で動作が不安定なのはとてもストレス。キャノンの純正ハウジングはダメですね。オリンパスの方がしっかりと作られている。

金属製ハウジングは、ノーティカムとレクシーの2社で販売されている。

S100の場合、ノーティカムは約10万円。レクシーは約6万円。カメラの2倍以上の値段。高い。。
ちなみにS110以降はどちらももっと高額になっている。

僕はレクシーのハウジングを購入した。
理由は値段だけでなく、それまで使っていたイノンのマクロコンバージョンレンズやワイドコンバージョンレンズがそのまま使えるから。キャノンのコンデジ用のイノンのレンズは28LDというマウントの規格で、ねじ込み式ではなくカパッとはめ込むもの。水中でワンタッチで着脱できてとても便利。

レクシーはマウント変換アダプターも売っていて、それらの28LDレンズが使える。ノーティカムはそういうアダプターがないので使えない。ちなみにレクシーの変換アダプターをノーティカムハウジングで使うことはできないので、ノーティカムハウジングを使うならイノンの28LDレンズは諦めないといけない。なのでもともとイノンの28LDレンズを持っている人はレクシーのハウジングが良いです。

【追記 2015.6.27】
ノーティカムのホームページでは見つかりませんでしたが、ノーティカムハウジング用の28LDアダプターが売られているのを那覇のお店で発見しました。
しかも、後述のようにレクシーで問題になるワイコンのフード位置についても調整できるみたいで、使い勝手よさそう。


ちょっと高いけれど、コンバージョンレンズたくさん持っている人は良いかもしれません。

さて、使ってみてこのレクシーのハウジングはとても使い勝手が良い!まずは純正ハウジングと比べて良い点を紹介します。

1.深場でも安定して機能する
これが目的で買ったので、深場でも使えるのは当たり前だけど、水深100mまで保証されている。動作保証も水深60mなので安心。ちなみにS110では80m、S120では100mまで動作保証されているみたい。
シャッターも半押しがしやすくなって、とても使いやすい。

2.後ろのコントローラーホイールも操作できるようになる

後ろでクルクル回せるホイールは純正ハウジングでは操作できないが、このハウジングだと操作できる。カメラの前にもコントローラーリングがあるので純正ハウジングでもシャッタースピードかF値のどちらか操作できるけれど、このハウジングだと両方が同時に操作できるのでとてもありがたい。
ボタンの割り当ては自由なので、ISOの変更も可能。シャッタースピードとF値とISOの3つのうち、ワンタッチで変えられる項目が1つから2つに増えるととても快適になる。

3.イノンのワイドコンバージョンレンズがケラれない

これは期待していなかったけれど予想外に良かったのでとても嬉しかった。
S100はワイド端が24mm相当で、コンデジでよくある28mmよりもワイドに強い。でもより広角を写そうとイノンのワイドコンバージョンレンズを使うと、純正ハウジングだと四隅がケラレてしまうので、28mm相当までズームしないといけない。せっかく24mmまで写るのにもったいなかった。

でもこのハウジングだとワイコンとハウジングとの距離がとても近いため、24mm端にしても全くケラれない!ワイドに強いこのコンデジの特長を活かすことができてとても良いと思う。

というわけで、少し高い買い物になってしまったけれどこのハウジングを買って満足している。

不満点は1つだけ。

マウントアダプターがねじ込んで固定するタイプではなく、ねじ込みに加えてハウジングの先端を挟み込んで固定するタイプで、強く固定することができない。

マクロレンズならそれでも構わないんだけれど、フード付きのワイドレンズだと向きが少しズレるだけでフードの部分がケラレてしまうので角度が固定できないととてもやっかい。


ハウジングボディは金属製だけどマウントアダプターはプラスチック製なので、自分でネジ穴をあけてステンレスのネジでちょうどよい角度に固定した。これで一件落着。
最初は接着剤で固定しようと思ったんだけれど、メーカーの人に聞いたらこの樹脂はPOM製でどの接着剤でもくっつかないので、やるなら今回のようにネジ穴をあけて固定するのが良いみたい。もちろん、補償対象外だけれど。


ちなみに、イノンのコンデジ用アームも付けられます。グリップベースD4。グリップベースに付属のプラスチックのアダプターをうまく使えばOK。
そのアダプターがハウジングボディのコントローラーリングと少しだけ干渉するので、そこだけヤスリで削ってやれば完成です。

メーカー側は「レクシーのグリップベースを使ってください。そうでないと破損することがあり、保証対象外ですよ。」と言っているけれど、イノンのものも使える。もともと持っていたイノンのパーツを有効利用できてよかった。イノンのグリップベースの方が頑丈そうだし、28LDレンズのホルダーも取り付けられるので、個人的にはイノンの方がオススメかも。

以上、Canon Powershot S100のハウジングのレビューでした。もともと金属製ハウジングなんて高額なので買うつもりはなかったんだけれど、仕方なく買ってみたら意外に使い勝手が良くて満足しています。

【追記 2016.2.4】
お気に入りのS100ですが、PowerShotのSシリーズはS120までをもって終了したようです。S120の進化版はG9X。センサーのサイズが1/1.6→1と大きくなりました。それについての記事は以下のリンク先に書いています。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/e7b4fa19d0f68e97d8f6d7f5f3e4778d
個人的には、このS100を気に入っていて、コンパクトなのにマニュアルモードでいろいろと設定できるし、ちょうどよいカメラだと思っています。一眼を買った今でもサブカメラとして水中に持っていけるのは、単体でハウジング込みでもBCのポケットに入るから。G9Xはどうなんだろう?もう新たにコンデジを買うつもりはないので、今度もこのS100&レクシーのハウジングを大切に使っていきたいと思います。


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