
先週末、汐留の劇場に出かけました。まぁ、舞台は舞台で、映画は映画で、それぞれに良いところがありますよね。
当然のことですが、限られた空間を最大限活かすために、様々な工夫が凝らされていました。地下のボートは、いつの間にか、ソファに化けているし、石段をシーソのように動かすことで、移動感を出しているし。ファントムが消えるところは、まるで引田天功のイリュージョンのよう。ただ、映画では、見所となっていたファントムとラウルの格闘シーンがないのは、ちょっと寂しい気が……。まぁ、舞台は、ある意味、様式美を楽しむということでもあるわけですが。
出演者(ファントム・高井治 ラウル・佐野正幸 クリスティーヌ・佐渡寧子)の歌は、素晴らしいの一言に尽きます。さすがプロ。オーケストラの生演奏含め、このライブ感は、映画では絶対無理だと思いました。
映画では、あんなにフラフラしていたクリスティーヌが、舞台版では、割としっかりしているように見えたのは、不思議。やっぱり、エミーの口半開きの印象が強すぎたんでしょうか?俳優の表情など、細かなところまで描写できるのは、映画の有利なところなんですが……。
人それぞれだと思いますが、私としては、どちらかというと映画の方が受け入れ易かった気がします。
