
織田に焦点を当てれば、「挫折と再起」「価値観の転換」がテーマの物語。
見どころとなるのは、織田と柴崎との間で飛び散る火花。
それが、和解・融合へと変わっていくストーリー展開は、ま、ありきたりといえば、ありきたりでしょうか。
でも、映画としては、なかなか良いつくりになっています。
つっこみどころは、織田を中心に開発した「祝い膳」が、なぜ売れるようになったのかが、はっきり説明されていなかったこと。
いったん、うち捨てられた「組織論やマニュアル」が、そこでは、いつのまにやら、復活しています。
CS(顧客満足)的観点を融合させたハイブリッド型の手法で、問題を解決したということ?
最後のヤマ場である消防の査察の緊迫感は、心地良いものでした。
「消防の査察」という、映画的には、地味なシチュエーションに、ドキドキ感を抱かせるところは、何とも、コミカルな味わい。
ちなみに、高くそびえるピカピカの県庁は、2000年に竣工した香川県の新庁舎。丹下健三が設計した21階建て。
展望ロビーは、本当に、コーヒー飲めるようになってるんでしょうか?
