【放蕩息子の帰還】バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
ある人に息子がふたりあった。
弟が父に、『おとうさん。私に財産の分け前をください』と言った。それで父は、身代をふたりに分けてやった。
それから、幾日もたたぬうちに、弟は、何もかもまとめて遠い国に旅立った。そして、そこで放蕩して湯水のように財産を使ってしまった。
何もかも使い果たしたあとで、その国に大ききんが起こり、彼は食べるの . . . 本文を読む
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