瞬刊★差楽部

ジャンルに特筆しない雑記です( ´,_ゝ`)

Birdy輪行記

2008-09-07 23:43:18 | 其の他

mixiのコミュニティーのイベントで上総一ノ宮駅から銚子駅までのサイクリングに参加。『九十九里でマッタリぐったり輪行長旅deカルガモ小隊』なるイベントの企画はBD-1という折畳式小径タイヤ車の専門コミュニティー。小径自転車が並んで走行している姿がまるでカルガモの親子の様なので、つけられた名前だそうだ。せっかくBD-1に乗っているんだし、千葉でのイベントとのことで友人を誘って参加。友人はBD-1のオーナーではないのだが、それ以外のバイクでの参加も可能とのことでOK。友人はロードレーサーがメインな自転車馬鹿なので、所有している折畳小径自転車はBD-1ではなく、常連になっている自転車屋の店長から貰った店で邪魔になっているブツ。クランクとチェンリング、ペダルをビンディングペダルに交換し、ステムを低く遠く突き出したという、部分部分だけがいやに攻撃的なフォルムの怪しげなブリジストン。

集合場所はJR千葉駅の外房線プラットホームの最前列。想像通りにバラバラな年齢層が集まってくる。友人が遅くてヤキモキしていると、ホームから駅前を望むと参加者と思しきBD-1と友人が駅構内に滑り込んでくるのがみえた。参加者はお互いに面識がある方もいて、前を走っていたBD-1はイベントの幹事さんだそう。そういえば千葉在住だって書いてあったっけ。のちに自宅から歩いて5分もしないところに住んでいるという御近所さんと判明。ホーム先端に輪行バッグが並ぶ。計10個。先頭車両の運転席後部のスペースに並べる予定だったが、入線してきた車両にはスペースなど存在せず、ましてや車両が短くホーム先端まで届かない始末。慌てて先頭車両に乗り込むも、想像していなかった一般乗客の数。でかい荷物を持った連中が10人も乗り込んできて迷惑千万。考えてみれば、外・内房線の車両は蘇我駅で階段までのアクセスが良いので込んでいるんだった...千葉在住の癖にめったに乗らないのでアダイスできなかった。

蘇我駅で学生が粗方下車し、社内が空いてきたところを見計らって、幹事さんによる参加車両のチューンアップ開始。ブレーキレバーの交換が始まった。一般乗客は冷静を装っていたものの、心中は驚きを隠せなかっただろう。手際よく交換が終わった直後に上総一ノ宮駅に到着。駅前にて一斉に組上げが始まる。地元のおっさんからの質問が飛ぶ中、幹事さんは別な車両のギアレバーの交換に勤しむ。グリップタイプのギアシフトを指先で操作できるタイプへの交換。自分でも息子の自転車のそれを交換してやった経験があるが、一人では調整が上手くいかなかったっけ...今回一緒に参加した友人に調整は丸投げしてしまったんだった。駅前にBD-1+他ブランド車2台が並ぶ。他の2台とは先に書いたブリジストンと昨日納入したばかりだというブロンプトン。友人の怪しげなブリジストンは参加者の注目だったっけ。「一番攻撃的だ」とかって。まぁ、ギア4段のどうみても待ち乗り用のママチャリ代わりの折畳自転車のようなそれのハンドルバーがやけに低くかつ前に突き出しているんだから不気味な絵面なわけだ。

       

地元の人に海の方向を尋ねて走り出す。小径車とはいえ10台の並ぶとなかなか壮観だ。逆にロードレーサーの団体はたまに見かけるが、小径車の団体は初めなわけで。一宮あたりの道は自動車では走ったことがあり、学生のテニス合宿で有名な白子町に入ってからはそれこそよく利用する道路を走る。実際にテニスをしたことがあるコートのそばを数箇所通るほど。しかしながら自動車で走っているときと風景が異なる。スピードによって視界から剥離していたであろう景色がやけに新鮮。

      

心配していた走行ペースも差ほどではなく、これなら70キロぐらい余裕かも。そうこう考えながら走っていると、一台のロードレーサーが脇をすり抜けていく。カルガモ小隊の走行ペースが突然跳ね上がる。27km/h前後のペースで走り続ける。鴨の群れが鳶の尾に喰らいつこうとしてるからだ。ロードーレーサーを追い掛けて暫くそのペースが続き、脱落必死との考えが頭をよぎったが、小休止してくれたので助かる。自分で想像していたマッタリとはかけ離れたぺースではあるものの、ところどころで休みを入れてくれるのでなんとかなったわけだ。大体、今まで自転車で一日に走った最高距離は40キロちょっとだったんだっけ。

ヤマザキ・ショップで初めてまとまった休憩に。アクエリアスとスニッカーズを購入し、暫し自転車談義に花を咲かせていると、缶ビール片手の地元のじいちゃんが参加メンバーに話しかけてくる。話の内容も良く聞こえないぐらいにビールに眼が行ってしまう。後で脱落してもいいから、ビールをあおってしまおうかと考えたほど。 山武郡蓮沼に入ると、子供の頃の記憶が蘇ってくるような光景が。蓮沼ウォーターガーデンなる、大型プールの脇を走った。子供の頃のイメージとは違ってさして大型でないことに気づいた。

昼食時を多少過ぎ、ファミリーレストランを探すも影も形も蜃気楼さえも視界に飛び込んでこない。妥協の結果、地元のドライブインへ。10人でいろんなメニューを頼んだので、自分他計3名が頼んだしょうが焼きが出て来た時には既に他メニューを注文した7人は食べ終えている始末。田舎の割には高い値段設定だったが、味は都会の普通の定食屋並みなので良しとすべきか。何年ぶりに食すだろうか、付出しが『鰯の卯の花』だった。鰯とおからの酢和え料理なのだが、千葉県民以外は知らないようだった。取り立てて旨いものじゃないから致し方ない。化粧品屋とレストランと食材屋を兼ねた店舗で、すぐそばにある蓮沼ウォーターガーデンの営業が終了した9月にあっては、10人が一度に食事に訪れるなんてハレー彗星接近並みの確立なのだろう。まったくオペレーションがなっていなかったっけ。

      

暫くは海が直接は見えなかったが、自転車道が浜辺のすぐそばを通るようになるとサーファーが目立ってくる。自転車道にサーフボードがはみ出したり、ビーチチェアやビーチベッドを置いて寝てる始末。蹴り飛ばしてやりたい衝動に駆られるが、わずか10名のカルガモ小隊では囲まれてしまうのがオチ。

海にはテトラポッドが並びだし、自転車道には犬の糞ばかりとなり、サーファーの姿も見えなくなったあたりで小休止。幹事さんの話を色々と伺うと、乗車の姿勢が悪いとのこと。サドルがシートポストの一番後ろにずらしてあるために回転をあげてペダルを漕ぐことが困難となり、必然とスピードを維持するために高いギアを選択しがちだという。そのせいで疲労が溜まってしまうのだそうだ。何度か後ろを走っただけでよく観ていてくれた。確かにハンドルバーまでの距離が近く感じてしまうためにサドルを一番後ろにずらしていたのだ。そして殆ど一番思いギアで走っていた。それでも最高速があまり出ないのでもっと思いギアが欲しいなどと考えていたほど。サドルの位置を調整してもらい、回転数を上げる漕ぎ方をしたら、なんて楽なんだろうと驚いてしまった。それまでトップギアでしか出せなかったスピードが2段下のギアで出せるし、足の負担も軽減。今までの苦労は何だったんだろうか?とにもかくにも眼から鱗を剥がしてくれて感謝感激。

道路標識に銚子の文字が現れたと思ったら、少ししてアップダウンが始まった。ゴールを目前にしてなんたる自然の嫌がらせ...。下り坂ではあわや50km/hまで速度が出たのだから、登りはきついに決まっている。先頭集団のは苦も無く登っていくのだが、あまりのきつさに後方集団に属してしまう。サドルの位置と漕ぎ方を変えたおかげで、平地ではついていくのは余裕になっていただけに坂道で体力の無さを実感。それにしても普段は走ろうが、テニスをしようが、登山しようが自分よりも先にバテる友人が平気な顔をして先頭集団にいるから不思議でならない。確かに時々数100キロの道のりを自転車で走っているのは知っているが、それはロードレーサーの性能の恩恵だと思っていたが、思い違いだった。漕ぎ方の妙もさることながら、自転車で使う筋肉は違うらしい。恐れ入りました。

      

銚子駅に到着して自転車を畳んでいると雨が。なんて都合の良い。いまどきSuicaが使えない改札を抜けて千葉駅へ。車内では通路を完全にふさぐ形で占領。同じ県内とは思えない時間を掛けて千葉駅に到着し、解散。

     

上総一ノ宮から銚子駅までおよそ70キロ。先頭集団を形成した参加者の様に涼しい顔をしてというようにはいかなかったが、我ながら良く走ったと。九十九里浜の殆どの距離を自転車で走るなどとは考えてことすらなかった。子供の頃に自転車を与えられ、世界が広がったような感じたことを思い出すが、この歳になって自転車で世界を広げられるとは思いも寄らなかった。折畳の小径車でこうなのだから、ロードレーサーなんか購入したらどれだけの経験を得ることが出来るやら。というわけで、デローザ欲しい病がまたもや発病ス。

参加者のうち数名は次週にはもう湘南を走るそうだ。『湘南も走ってみたいが、次は荒川か』と考えている自分がいる。どうやらペダルを漕ぐと脳内麻薬が分泌されるらしい。


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3 コメント

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行けなくて・・・・ (さだきち)
2008-09-08 22:37:34
土曜日に話を聞かせてもらったけど、改めて読んでみるとHALFWAYで参加しなくて良かったとつくづく実感!

今週末にクランクを交換する予定だけど、交換してもスピードがどれだけ上がるかは疑問だし・・・・・。

とりあえずまったりゆったりなポタリング専用車にしようかなと決意を新たにするさだきちであった。

だけど九十九里を自転車で走れるなんていいよね。この近辺でも気持ちの良さそうなコースがないかな?
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ここらへんで.... (おしょう)
2008-09-08 22:54:25
このへんで気持ちいいツーリングコースと言えば、なんと言っても花見川サイクリングロードでしょう。
印旛沼でウナギを食べて帰ってくるなんていかがでしょう?
くれぐれも道を間違えないように....
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レス (dekayocchi)
2008-09-09 10:49:53
Mr.さだきち

>だけど九十九里を自転車で走れるなんていいよね。この近辺でも気持ちの良さそうなコースがないかな?

荒川サイクリングロードをどっか適当な駅から葛西に向かって走らない?

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Mr.おしょう

>印旛沼でウナギを食べて帰ってくるなんていかがでしょう?

プラスして成田市場の寿司は?
始発で成田に向かい、市場で寿司を食したのち、利根川まで走り、印旛沼に戻って鰻を食す。
で、花見川に向かうと。
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