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高速シムラ+

パワプロ、ミニ四駆、バス釣りについて記載した日記。

【MizLib:02】へいジャンボ

2012-06-16 | MizLib
ドカベン・ドリーム編
「ジャンボ」が出てきたので
MizLib2回目は「へいジャンボ」
取り上げてみる。


1.基本データ(Webで拾えるデータ)
・連載:月刊一球入魂(1981~1982年)。
・巻数:コミックス版(1~4巻) [絶版]。
・たまに古本屋で見かけるレベル。


2.主要キャラクタ
●ジャンボ(大山大介)

本漫画の主人公。身体能力の高さから
さまざまなスポーツからオファーを受ける。

ホットドックを売りながら
夜は定時制の高校に通っている。

●幸福堂主人

兄探しで路頭に迷っていたジャンボを
引き取って育てている。
ホットドック屋「幸福堂」の主人。モデルは寅さん

●ぼっちゃん

幸福堂の一人息子。

いつもジャンボと
行動をともにしている。

●熊皮

ジャンボが通っている高校の
全日制サッカー部の主将。

●ど補欠くん(拓郎)

ライバル高校のサッカー部員。


3.構成とあらすじ
主人公、ジャンボが幸福堂のホットドックを
売りながら記憶喪失になった兄を探すストーリ。

<兄の大山剛介>


本人は兄と同じサッカー選手を目指しているが
その類まれなる身体能力のため、
野球相撲プロレス界から
声をかけられながら話が進んでゆく。

<サッカー>



<プロレス>



<相撲>



4.考察
初版が昭和56年だけあり、ヤクルトは
スワローズではなく「アトムズ」時代。


「ジャイアント馬場」、「江夏豊」、
「釜本邦茂」、「高見山」といった
各界の往年選手が現役で出てくる所も

昭和生まれの読者にとっては
時代を感じる部分である。

野球、相撲、プロレス、サッカーと
色々なスポーツを題材としているため

ほかの水島漫画と比べると
野球の比重は低めとなっている。

ファンサービスとして
1巻のラストにドカベン藤村甲子園が出てくる。

【MizLib:01】光の小次郎

2012-04-15 | MizLib
「水島野球漫画ライブラリ」略して「MizLib」と題して
ドカベン・ドリームトーナメント編に登場する
水島野球漫画を紹介するカテゴリを設ける。

文章だけではイメージがわかないため、必要最低限の
画像を使って紹介するものとする。但し著作権云々が関係
してくるので、なるべく解像度を落とした画像を使って
再利用不可能な状態で公開してみたいと思う。

どれも古い漫画なので、ネタバレは気にしない方向で紹介する。

1回目は、「光の小次郎」を取り上げる。


1.基本データ(Wikiで拾えるデータ)
・連載:週刊少年マガジン(1981年~1984年)。
・巻数:コミックス版(1~11巻)、文庫版(1~13)
・最近はあまり本屋で見かけることが少ないが
 手に入りやすいのは文庫版。


2.主要キャラクタ
●新田小次郎

 ・私立日本海高校→武蔵オリオールズ→新潟ドルフィンズ(?)
 ・投手
 ・左投左打
 ・主人公。160km/hの光る球を投げる本格派投手。
  変化球はカーブ、フォーク、ナックルを投げることが出来る。

●山本武蔵

 ・新発田六明館高校→ノンプロ→武蔵オリオールズ
 ・捕手
 ・右投右打
 ・野球浪人中のトレーニング相手。光る球完成の際に
  助言を与えた立役者でもある。

●国友力

 ・東大一高校→新宿メッツ
 ・遊撃手
 ・右投右打
 ・小次郎の高校時代のライバルだが、最後まで小次郎の
  かませ犬的なポジションで良い場面がない。

●軍司巌

 ・新宿メッツ
 ・指名打者
 ・右投右打
 ・読唇術が使え。小次郎に手も足も出なかった際に一度だけ
  (不本意にも)マウンド上での会話を、読唇術で読み取り
  ヒットを打ったことがある。リーグの代表格打者。


3.構成とあらすじ
東北は新潟の本格投手「新田小次郎」が主人公の漫画で
おおまかに分けると以下3部で構成される。

 1部.野球浪人にてドラフト制度との勝負。
 2部.プロ野球でのライバルバッターとの名勝負。
 3部.光る球の開発。

1部の野球浪人中は、山本武蔵とのトレーニングシーンが
メインとなる。三角トレードなど、周りの画策も出てくるが
ついにはドラフト制が廃止になる。

廃止後、博多パイレーツを指名すると思われていたが
博多パイレーツの社長が球団監督を退いたため
結果としては1年前に交渉権を獲得していた
武蔵オリオールズを逆に指名し直すことになる。

2部では、リーグ内の強打者との名勝負が繰り広げられる。
中には木こり出身の打者や空手家出身の打者など、
イロモノバッターとの対戦もある。

<空手出身の巌>

3部では、これまで偶然にしか投げられなかった
「光る球」の制御方法が物語の中心となる。

男ドアホウ甲子園の藤村甲子園と同じく、水泳の
クロール泳法が光る球のヒントとなり
最後は山本武蔵の助言により光る球が完成となる。

<完成シーンでは頁半分が真っ白>



4.考察
エースの条件、男ドアホウ甲子園、球道くんと同じく
速球本格派を題材にした野球漫画である。

全てオリジナル球団という設定のなか、多くの魅力的
ライバル選手を登場させることで小次郎との対戦を
読み応えあるものにしている。

光る球に関しても比較的ではあるが論理的な解説が
なされており読み手に魔球漫画のような荒唐無稽さを
感じさせない点が良いところだと言える。