goo blog サービス終了のお知らせ 

俳句の時間割~季語の勉強⑤

2014-05-01 12:10:00 | 空見屋のスマホで絶句







◆二月の俳句ポストより  ◆季語  ◆好きな俳句


<節分>  小料理屋出て節分の雪に会ふ  じろ

      口開けてゐる節分の土間の闇  初蒸気

<二月>  洗い場の石鹸固き二月かな  クズウジュンイチ

      米を研ぐ二月の光渦にして  松本だりあ

<紅梅>  紅梅一つ清少納言の声を待つ  安

      紅梅やお先にどうぞお姉様  やのたかこ

<風光る>  風光るさっき転んだのが長女  台所のキフジン

       母を追ふ子象100キロ風光る  大阪華子


◆二月の一句一遊より  ◆季語  ◆好きな俳句


<海苔掻き>  どろどろと海苔掻いて漁協の裏事情  日暮屋

        決めるなら決めろワシらは海苔を掻く  旧重信のタイガース

<堅雪>  堅雪やうさぎの耳を閉じ込めて  とうへい

<入学試験>  入学試験終えてバッティングセンターにひとり 三津浜わたる

<二月尽>  寝太郎の猫出かけたり二月尽  くくう

         家計簿の余白美し二月尽  篠原そも

       二月尽少なくなった塗り薬  カナリヤ

        処方薬律儀に飲むや二月尽  青萄

          肋骨に薄紙を貼り二月尽  蕃


☆「堅雪」という、冬と春が同在し、息づかいの変化する帯の中に、微妙に季感を有する季語の表現に困惑した。俳句総合誌に載っていたこの一句をもって↓納得、得心の「堅雪句」としたい。


◆若井新一氏(狩)「雪晒」より    堅雪の上を走れる杉丸太 若井新一 





コメント    この記事についてブログを書く
« 小散歩deヤマブキ&ヤエヤマ... | トップ | 小散歩deあでやかなミツバツ... »

空見屋のスマホで絶句」カテゴリの最新記事