MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

神はブラジル人だ!

2022年02月18日 | 木曜日のボール



ブラジルの風刺画家、カシオ・ロレダーノが描いた ガリンシャ
Cássio Loredano, Garrincha


ブラジル サッカーとカーニヴァル

普段は単なる移動手段に過ぎない電車やバスが、
サッカーとカーニヴァルとなると、一瞬にして祝祭的で意識的なものへと変貌する。


  オミクロンで鼻っ先を押さえられていると、読書のひとつもしようかな と。
  テキストは今福 龍太著 「サッカー批評原論」ブラジルのホモ・ルーデンス


人々はバスや市街電車のなかで歌を歌い、踊り、
サンバのリズムに身体を動かしながら目的地に向かう。
こうしたことは乗り物の内部空間までがカーニヴァルの空間へと変質したことによる。

リオやサンパウロの黄昏時、
サッカー観戦のためスタジアムに向かう市民であふれかえったバスや車が、
同じように歌と踊りの場へと変容するさまを、私は何度見たことだろう。

移動そのものが、ここでは一つの生気あふれる現実として、それ自体の快楽と歓喜を表明していた。
インフォーマルな形で借用されたにちがいない、煤けた旧式のバスが、
贔屓チームのユニフォーム一色のトルシーダ(サポーター)を満載し、信号待ちをする道路上で、
文字通り車体ごと上下左右に「踊り」出す光景を目撃し驚嘆しながら、
私は込み上げる笑いとともに、冗談というだけではすまされない、
民衆の別種の現実への切実な希求の感情を感じて深く打たれたものだった。


ブラジルには、真面目でないもの、中産階級に属さないすべてが生き残る、
という強固な信仰が生まれることになったのである。。。




・・・抜粋、抜粋でお送りしております。
今福 龍太さん、許されよ。


上のガリンシャの絵に添えられた文章がス・テ・キ

 魔術のように風をはらむ右足と孤高の7番の背中。
 人間というものの無垢と栄光と破滅をすべて生き尽くした。
 ブラジルサッカー史上最高のドリブラー。
 民衆の未完の夢。



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