MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

ミスター・ビーン

2012年02月29日 | 木曜日のボール


今夜はサッカーざんまいざんす。
雑なTBS(※)にしては珍しく、男女の代表戦をつづけて放送します。
雑だから2コいっぺんに とも言えるな

 ※ TBSの山梨ローカル、UTYはもっと雑でセンスがありませんが。 クーッ 泣けるなぁ

 
 さて、今読んでいる「ジャパンはなぜ負けるのか」がとても面白い。
サイモン・クーパーとステファン・シマンスキーの共著で、副題が
「経済学が解明するサッカーの不条理」という。

で、原題は何かと見ると 「WHY ENGLAND LOSE」 とある。
ワハハハ なるほどね。

 たとえば、こんなエピソード・・・

ブラピ主演の「マネーボール」のモデル、ビリー・ビーンは、
アスレチックスのGMとして参加した2002年のドラフトで、
ライバルチームが高校生を指名するたびにガッツポーズをとっていたそうだ。

そう、高校生を取るのはリスクがデカいことを誰よりも知っていたのだ。
なぜなら・・・・・・
ビーン本人が17歳の時にはアメリカの野球界でもっとも注目された選手だったからだ。

どうなったか?
高校の最終学年で彼はもう衰えはじめており、メジャーでは成功できなかった。

じゃ、サッカー界はどーよ?
そう、Jでも最近の新人選手は大卒が主流になりつつあるし。
高校選手権で輝いた子が、平凡な選手になるのを何度見たことだろう。

じゃ、世界はどーよ?
90年代半ばまでのUー17ワールドカップのMVPをみると・・・・・・

フィリップ・オスンド (ナイジェリア)
ウィリアム・デ・オリベイラ (ブラジル)
ニイ・ランプティ (ガーナ)
ジェイムス・ウィル (スコットランド)
モハメド・アル・カシリ (オマーン)

誰か知ってる?
残念ながら、大人になってからは誰も活躍していない。

そして、アメリカのフレディ・アドゥー! あぁ いたいた。

彼は14歳の時に天才と騒がれ、第2のペレ、いやマラドーナだといわれた。
んが、彼が今どこにいるか、ワタシは知らない。 知ってる?

ペレやマラドーナ、メッシやルーニーは、早熟の天才であると同時に、
超のつく「例外」なのだ。

フランスのリヨンと、メジャーのアスレチックスを例に取りながら、
サイモン・クーパーの話は、どんどん、どんどん面白さを加速させていく。

メジャーリーグとヨーロッパのクラブシーンに共通する病気がある と。

それは「ひとりの選手があらゆる問題を解決できると思い込む」病気で、
「多くの浅はかなチーム」がかかり、なかなか完治できない と。

さすが、サイモン・クーパー 
どこから読んでも金太郎飴のようだ。 美味いの? 甘いの?



ちなみに、表紙の写真は大好きな 近藤 篤!!!

「木曜日のボール」の中の一枚だ。


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