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中国:今後3-5年はアニメ産業の発展最盛期、1000億元市場に
アニメ研究家はこのほど、今後3-5年は中国アニメ産業発展の最盛期となり、中国アニメ市場には市場価値1000億元という発展の余地があると語った。
中国マスコミ大学アニメーション学院の呂学武・院長はこのほど、中国人全体のうち、アニメ商品消費人口は、約3億2000万人の青少年層を含む約5億人おり、その巨大な市場ニーズは、全国規模でアニメ産業成長のピークをもたらしたと述べた。
国家広播電影電視総局(広電総局)は国内15の国家級アニメ基地を指定、これらは杭州、成都、長沙、
深セン、蘇州、大連など大中都市に分布している。中国の約50都市で、十一五期間(第11期五ヵ年計画:2006-2010年)、アニメ・ゲーム産業の重点発展を打ち出している。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz06q4/517152/
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韓国もそうなんですが,中国もアニメを国家育成しようとしています。ものすごく違和感がありますね。前にも申しあげましたが,サブカルチャーの育成は国家管理とはなじみません。サブカルチャーは市井の人たちが作り上げていくものです。それを国策で発展させようとしても無理というか,すでにサブカルチャーでなくなっていますし,すごく格好悪い感じがします。
まあ,韓国と違って,中国には結構コンテンツがあります。文化的創造力も過去をひもとけば東アジアをリードした地域ですので,何かおもしろいものができてくるかもしれません。実際,台湾には鄭問という非常に個性的な漫画家がいます。韓国がいまだに特徴のある漫画を生み出せないのに比べて,やはり中国文明の厚みを感じざるを得ません。
ところで,日本のアニメがこれだけ世界中に受け入れられているのは,ストーリーやキャラクターがおもしろいのと同時に,安価である,ということが大きいでしょう。当初,日本は外国へのアニメの輸出は考えていませんでした。商売としてというよりも,自分たちの好きなことをしたい,という情熱で成り立っているのが日本のアニメ界です。彼らは,製作現場のおそろしく廉価な賃金と引き換えに,どんどん自分たちのこだわりをアニメで表現していきます。その一つが「動き」です。外国のアニメと比べた場合,日本アニメの独自性の一つは「動き」に対するこだわりにあると思います。
「動き」といっても,リミティッドアニメ-ションのことを言っているのではありません。
例えば,マクロス。ロボットがとびったたり,着地したりするときに,重量感を感じます。
或いは,ミサイル。発射から着弾までの軌道が見せ場となります。
これに構図を加えてもいいかもしれません。日本のアニメがハリウッドに影響を与えていると感じる点です。
マクロス
http://www.youtube.com/v/JLpZOnjq5oQ
私が覚えているもので,初めて動きを重視した日本アニメは「ガッチャマン」です。特撮でも,ウルトラセブンの「ノースゲイトオープン」。スティングレーが水中から海上へ飛び立つ時の表現。巨人の星でピッチャーの背後からの球筋の描写。宇宙戦艦ヤマトの24門の高射砲がシステマティックに射撃を開始する場面。これらは私を魅了した場面です。
高校に入るとほとんどアニメに興味がなくなりましたので,その後のアニメの発展はよくわかりませんが,宮崎駿の「もののけ姫」には驚きました。特に冒頭の荒れ狂う猪の場面には目を奪われました。
それから,「ゾイド」。子供向けの番組ですが,ロボットの動きは非常にリアリティを感じさせるもので,ストーリ-はそっちのけで,ロボットの格闘場面見たさに毎週ビデオにとって見てました。
続編の「ゾイドゼロ」は格闘に特化したアニメです。こちらのほうが私は好きでした。
Zoids Zero
http://www.youtube.com/watch?v=dyIWcMO8OLA
おまけ:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX OP「GET9」
http://www.youtube.com/v/vtAo1iFZuNc&NR
音楽もかっこいい。
おもしろければ,それが中国であろうとどこであろうと大歓迎です。インド辺りがアニメに興味をもてばとんでもないものが生まれそうなんですが,まだスターの歌や踊りに心を奪われているようです。なんにせよ,サブカルチャーの基本は自分が楽しい,ということ。確かに,アニメ製作現場の環境は非常に劣悪なようで問題があると思いますが,儲かりそうだから,などという理由で国家が音頭とりするのはやめてもらいたいものです。
http://j1.people.com.cn/2004/08/27/jp20040827_42840.html
感動的な話ですが,なんだかベクトルが違うような・・・
その2に続く