ニコの冒険は宙へと続く。~第2場~

目指せ!観劇三昧!!!

3/28 『Je Chante』@宝塚バウホール・観劇記

2010-03-30 15:13:24 | 観劇

知らないうちにキレイになってたJR宝塚駅。

そういえば、ずっと工事してましたね。


充実の1日2回観劇。
日曜日は日帰りで、とっても楽しんできました。
そんなレポ。



バウホール大好き。



11時公演は轟悠さんご観劇でした。(バウでの遭遇2回目)
私の席は午前午後、どちらも3列目以内で、オペラ知らずの超良席。
期待度はグングン上がるってものです。


時代背景は、前日に見たディートリッヒやカサブランカとも同じ第二次世界大戦付近。
お芝居の中では、ディートリッヒに代わって、アリス演じるヒロインが宣伝映画に出るためベルリンに連れて行かれそうになっていました。
なんというリンクっぷり。
それだけ、ドラマや悲劇が生まれやすい時代だったということでしょうね。


1幕目。
舞台上は元気いっぱいで、若いパワーがみなぎっていました。
力強い歌と弾けるようなダンス、これぞバウ作品といったような勢いで。

カチャもノビノビとやってるように見えましたね。
タイトルロールの女役、背中で語る男役と、貴重な経験を次々としてきたけれど、私がいちばん観たかったのは、等身大のこのカチャだったなーと。

イッチーとのコンビも息ピッタリで、見てて楽しかったです。(雨唄っぽくもあった)
イッチーは相方的な役がうまいんだな。
息を合わせつつも、ちょっとひねってくる感じ。
こういうところにも、新公の経験が生きてるんでしょうね。



でも、あれ・・・?確かこの公演の2番手格はみーちゃんのはず。
いまだ出てきてないし、もしかしてイッチーの方がおいしい役なんじゃないかなーなんて、浅はかな私が思っていたところ・・・。


1幕目の終わり、聞こえてきた低い声。
舞台上の空気を一変させたその声の主こそ、みーちゃんでした。

その姿や声は、私が今まで知ってるみーちゃんとはまるで別人のようで。
纏ってるオーラが今までと違うというか。
お芝居や歌を上手にこなすイメージは前からあったんですけど、ここまで強烈に印象を残す男役姿は初めて見たような気がしました。

黒燕尾のダンスでは、センターにみーちゃんが。ど真ん中。
またその風格たるや。
気がつけば、彼女の一挙手一投足に見入ってしまってましたねー。
眉間に一瞬込める力とか、他の人よりコンマ数秒ずらして残す客席への目線とか。
いつ覚えたんだと。

立つ位置が彼女の意識を変えたのか。
これまでだって彼女はそうしていたけれど、決まった人ばかり観てしまう狭い視界しか持たない私が、今回初めて気づいただけなのか。
今となってはもう分からないけど、とりあえず確かなことはひとつ。
これからはしっかりみーちゃんを観なくちゃいけないということ。
これは嬉しい発見でした。

ああ、本当にかっこよかったなぁ。
私には専門的なことは分からないけれど、彼女の踊る黒燕尾は大好きだなーと思いました。




あとデュエットダンスの話。
カチャとアリスが踊っていると、百千糸ちゃんがコーラスで出てきたんですね。
すごくきれいなかわいい声で歌いながら。

主役を張るような迫力のある歌声ではないのかもしれないけれど、彼女の歌声はいつだって場面に寄り添って、優しく響くのです。
私の心の琴線にそっと触れていくのです。

カゲで歌うことの多い彼女の姿を舞台上で観ることができたのも、なんだかうれしかったなぁと思いました。
着替えのため出てくるのが遅くなる彼女を、くらっちやこーまいが手招きして呼ぶというラストの演出にもほっこりしてしまいました。



つかの間の休息。
駆け足で見た2公演でしたが、疲弊した私を癒すには十分すぎる時間でした。
過渡期にあった私に気持ちがまたここに落ち着いた。
それっていいのか悪いのか(笑)。

きっとこれからもここに来てしまうんだろうなーと思ったので、帰りは振り返ることなくまっすぐに家路に着きました。


シャングリラも楽しみだ。




たこ焼きのり抜き。



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