奇跡の舞台はここ。
某天使様のご好意で、大和悠河さん握手会参加という千載一遇のチャンスを頂くことになりました。(本当にありがとうございました!)
きっと一瞬だろうし、舞い上がっちゃうだろうけど、握手してもらったのに何も覚えてないという事態だけはとにかく避けようと。
目だけはしっかり合わせようと。
心にそう強く決めて新宿へ移動。
その熱気のせいか、300人とは思えないくらいたくさんの人で溢れかえるイベントスペース前。
普段はタカラヅカとは縁のない新宿という場所に緊張も感じたけれど、前に並ぶ綺麗めのお姉さんの使ってるハンカチが王子ちゃまハンカチだったり、上品そうなおばさまのバッグからタニオカさんクリアファイルが覗いてたりするのを見て、ここにいる人たちはみんなタニオカさんが好きなんだという連帯感にも似た安心感がありました。
まあ、要は緊張してたんですね、私。
会場に着いて少し経つと、
「大和さんが休憩されてますので、もう少々お待ちください。」
と、係の人が言いに来ました。
“ああ、もう思う存分休んでくれ”と、“タニオカさんが休みたいときはいくらでも待つよ”と。
胸は十分高鳴ったまま、さらに待つこと15分くらい。
列移動。
握手し終えた人たちの歓喜とこれから握手する人たちの緊張が入り混じるスペースを抜け、目の前のカフェを抜け、小さな部屋に誘導されて。
気がつくと、そこにタニオカさんがいました。
キラキラ王子降臨!
殺風景な背景に映えるゴールドのスーツ、黒いインナー。
満面の笑みの王子が3Dで立っていました。
“目を合わせろ!”
緊張MAXの中、私の本能がそう叫び、目の焦点をキラキラの正体に合わせると、そこにはクリクリの瞳、パッキリえくぼ。
そして何より、ピッカピカの笑顔!
“秒単位の世界とはいえ、私なんかが王子の視界を独占していいものか”
“ていうか、直視できん”
速攻くじけ、目線をはずそうとした私をジッと見てくれる大きな瞳。
いうなら握手会なんてものは流れ作業ですから、ひとり握手したら、どんどん次の人に気持ちが移っていくものだと思うんですが。
目線なんて、次々に流れていくもんだと思ってたんですが。
握手しながら、目線がしっかり合ったという確かな実感。
「ありがとうございます。」と言いながら、私が動き出す次の瞬間までちゃんと目を合わせてくれました。
ああ、なんて優しい人だ・・・。
20時過ぎ。
大きな歓声に送り出され、タニオカさんは会場を後にしました。
夢を紡ぎ続ける手、まっすぐに前だけを見据えている瞳、見た人を骨抜きにするえくぼ。
これを独り占めしたほんのわずかな数秒間。
私にとっては、永遠ともいうべき数秒間。
忘れたくても忘れられない、まさに至福の時間でした。
タニオカさん、どうもありがとう。
やっぱりあなたは最高です!!!