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伊能忠敬のふるさと 佐原を訪ねて

2020年02月11日 | 歴史探訪
 伊能忠敬のふるさと 佐原を訪ねて

佐原の名主としても活躍した商家の家督を長男に引き継いで隠居し、50歳を超えてから江戸に出て、30代の若い幕府の天文方、高橋至時に師事して勉強して天文学や測量を学び、55歳を超えてから17年をかけて正確な日本地図を完成させた伊能忠敬の里、佐原を訪ねた。





 小江戸と言われる街並みが保たれていて、利根川につながる川には舟に乗れる観光スポットになっていた。
 街の観光のメインの場所は、やはり「伊能忠敬記念館」と川をはさんだ向かいにある「伊能家旧宅」だ。
 私が、記念館で見て、感心したのは、伊能忠敬の蔵書目録だった。天文や測量を学ぶ前に、すでの多くの書物を読んでいたのだった。商家を29歳で任され、49歳までの20年間に売り上げを3倍にしたというから大したものだ。村のまとめ役のような名主もつとめて幕府(江戸)にも何回も往復している。
 その間に、たくさんの本を読んでいたことになる。大したものだ。
そして、天文学への意欲がふつふつと沸いて、隠居して江戸へ。まだ、30代の幕府の天文方、高橋至時に師事して、天文学や測量を学び、55歳の時、私財も出しつつ、第1回目の測量の旅に出ることになった。自身や師の至時との共通の研究課題である子午線、緯度1度の長さの測定も兼ねていた。
 伊能忠敬の偉大なところは、50歳から本格的に勉強を始めて、日本地図をつくるべく17年にもわたって、測量を続け、正確な日本地図を完成させたことにある。
 現代であれば、60歳や65歳で会社を定年してから全く畑違いの分野で勉強してコツコツ努力して大きな偉業を成し遂げたというようなことになるのであろう。
 なかなかできることではない。もちろん、時代的に幕府が正確な日本地図を必要としていたこともあろう。しかし、自らの勤勉さや誠実さ、努力が実を結んでその運命を引き寄せたと言える。
 人生100年時代などと言われる昨今、是非、見習いたい人物のひとりであろう。

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