たれぱんだあざらしの貴重な産卵シーン

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今週の救命病棟24時 - アナザーストーリー

2005-03-31 23:51:20 | 映画・TV
総集編+番外編。
看護師に焦点を当てる……はずが、
総集編と一緒になっているせいか、中途半端な印象を受けた。

ドラマ中ではどんどん出番が増えた大泉洋と、
逆にドラマではそれほど出番がなかったMEGUMIが中心となった構成だった。

水道工事の人が、銭湯を無料開放するときの工事を振り返り、
「感謝などされなくてもみんなが喜ぶ姿が見られればそれでいい」
という意味のせりふを話すのが印象的だ。

この作業員のひとことをきっかけの1つとして、
一時は救命病棟を離れようとしていた大友葉月が、
救命の仕事を続けるようになる。

アナザーストーリーで進藤先生のその後を補足するものはごくわずかだった。

ドラマの最後に、佐倉にオチが待っているのは、
大泉を知る人たちにとってはうれしい場面かもしれない。


ドラマ全体を振り返ると、
設定に無茶な点や矛盾点、不思議な点が数多くあったのが残念だ。
震災だからこそ仕事すべきなのに、勝手に帰宅する医師や看護師
(日比谷の場合はまだ許せるが……)、
いくら病院の手伝いが大切とはいえ、
半年も小学校の保健の先生の仕事をほったらかし(?)看護をする磯部
(しかも公式サイトにある人物紹介では
「富山の商店街の中華料理屋の一人娘」なのに、
実際のドラマでは父が福岡から磯部の身を案じて東京に来るシーンがある。
家族は富山から福岡に引っ越したのだろうか?
それとも単に公式サイトが間違っただけなのか、はたまた……
ちなみに、ここの3月22日に興味深い記述がある)、
進藤のいる国際人道支援団が東京で活動する場面がない
(このblogの「救命病棟24時」の疑問 今週の救命病棟24時 - 最終回を参照)、
過去に今週の救命病棟24時 - 第10回で書いたように、食中毒でやられる医師や看護師……
挙げるときりがない。

どうしても、このドラマを振り返ると欲求不満が多い。
それは結局、「大規模災害時の救急医療」の扱い方に起因するのかもしれない。
ここの言葉を借りてまとめると、こうなるだろうか。
「大規模災害時の救急医療」というテーマを選んだのは、
(2005年に発生から10年を迎える阪神大震災の)過去を風化させないためだった。
しかし、ドラマ開始前に中越で地震が起こるという、余りにも過酷すぎる現実を前に、
ドラマをフィクションという
単純な一言では片付けてはならない状況の下での
制作を余儀なくされた。
実際、(被災者や視聴者?に配慮して)
せりふも含め設定の手直しが行われたらしいが、
真偽は定かではない。

「大規模災害時の救急医療」こそが、
今回はドラマの肝になるのではなかったのか?
救命病棟にまつわる医療ドラマという基本線を生かしつつ
大規模災害を絡めたことに意味があるが、
事情があるにせよその扱いにはどうしても疑問符が付き、
やっぱり消化不良のまま、かつ看板倒れのまま、
終わってしまった印象がないわけではない。

それでも、ドラマのできは悪くない。
見終わったあと、視聴者に考えさせたり感動を与えるという点ではよかった。
進藤、寺泉、佐倉のせりふには光るものがあった。
演技や演出も、極端に悪いわけではない。
だからこそ、細かいところが私は気になってしまった。

ちなみに、ここにはほかに
> 如何せん!「ギャラ」が「1本300万円」と噂される?
> 「松嶋菜々子」を使った以上「25%」が「ノルマ」?
> 「アナザーストーリー」で「松嶋菜々子」の「追撮」が
> 無かったのは「300万円」を始末したからに違いない?
とあるが、
高視聴率をたたき出した「白い巨塔」も、
番外編には主役の「追撮」はそれほどなかったと思うので、
上の批判は的外れかもしれない、と私は考えている。

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