2019年の記録
礼拝者でごったがえす教会は久しぶりだ。(沐恩堂)
前回の塩城から飛行機で一気に南下して浙江省の寧波へ行き一泊、4時間ほどのフライト遅延で寧波に着いたのは21時近く、慌ただしく取引先の副総経理(副社長)と会食、翌日寧波の工場に寄り、さらに南の台州の新工場を訪問、夕方に高鉄(中国版新幹線)で、一気に北上して、再び江蘇省徐州へ。翌日、徐州の取引先を訪問した後、高鉄で4日振りに上海へ戻ったところで、待望の週末を迎えた。(翌週は再び泰安まで北上、仕事じゃなかったらこんな移動の仕方はしないだろう)
今まで2度ほど紹介しているホテル前の徐家匯聖イグナチオ大聖堂。何度訪問しても飽きない美しい教会だ。しかし、僕が教会を巡礼するのは、単なる美しいもの見たさだけの好奇心ではない。ともかく教会に行くと、心が穏やかになるのである。この感覚は、とても言葉では説明できないし、こればっかりは、感性の領域なので、むやみやたらに人に勧められるものでもない。そもそも、バイヤーという守銭奴みたいな仕事をしている僕が口にすると、どうにも胡散臭くなってしまうのだが、僕の純粋な気持ちだ。蛇足ながら、心の平安は、イスラームの宗教施設でも同様に感じるが、神社仏閣には、無反応なので、口の悪い友人は、非国民と茶化す。
上海図書館徐家匯蔵書楼は、イエズス会宣教師の学習の場としてスタートしているので、宗教施設と言っても良いのかもしれない。高層ビルに囲まれた今も、静寂を保っている。
地下鉄で黄浦区の沐恩堂に行く。信者でなくてもミサ中も入場できる開かれた教会だった。誰でも、いつでも入ることができるのが、本来の教会だ。しかし、今は、日本でも中国でも、様々な理由で閉ざされている教会が多い。防犯の問題もあれば、神聖な祈りの場を観光名所と誤解する観光客、さらには中国政府の宗教規制と。
沐恩堂から洋涇浜聖ヨゼフ教会堂は、タクシーを使った。中国のタクシーは、日中の物価差を考慮しても安いと思う。上海で初乗り(3kmまで)14元(約230円) 上海市内では、アプリを使えば、とても便利だが、道路の混雑で時間がまったく読めないのと、繁忙時は、アプリを使っても、なかなかゲットできないことだ。クルマに乗ってしまえば、中国語を話せなくとも行き先のメモを渡せば、ほぼ問題なく連れて行ってくれるし、余ほど運が悪くない限り、ボられることはない。(地方だと、けっこうボられる。) 少々運転が荒いのと、日本のようにドアは自動じゃないので、自分でドアを開けて乗車、特に降車時は、ドアを閉めるのを忘れないよう注意することが肝要だ。
洋涇浜聖ヨゼフ教会堂は、小学校の奥にあり、門は施錠されいていることもある。今回も施錠されていたが、何度も訪問しているので、敢えてインターフォンで、見学のお願いはしなかった。
洋涇浜聖ヨゼフ教会堂の後は、天気も良くぶらぶらと歩いて、真っ昼間の外難に行った。夜景が有名な外難だが、近代建築を眺めていると、昼には昼の良さがあるとあらためて感じた。
明日、早朝には、北京オリンピックの前後に住んでいた山東省泰安に10年ぶりに“帰郷”する。中国の10年は、日本の30年ぐらいに相当すると思う。すっかり発展した“故郷”を見るのが楽しみだ。
旅は続く
こちらも例のディープ旅行カメラ小僧の後輩君から写真を見せてもらった事があります。
中国でヨーロッパのような建築物が面白いなと。
この後輩君も親がクリスチャンだとかで
教会によく行くそうです(*´꒳`*)
なんとも説明し難い感覚…わかります!
私は教会で…では無いのですが
やはり落ち着く、自分の心の居場所の様に
神聖な気持ちになる場所があります。
私の前職場では中国出張に行く人が多かったですが 何かしらトラブルに巻き込まれてました!
その様な話までついつい思い出してしまい…いえ、悪い思い出ではありません。
職場の人たちが話してたなぁ〜と
懐かしい感情です。
ほっこりする様なシーンではありませんが
やはり「懐かしさ」という感情は不思議と癒し効果があるのか
ほっこりした気分になってしまいました!
それにしても上海はやはり都会ですね!!
職場の人たちは何も無い様な場所へ行っていたので…景色が全く違い 上海の都会さには驚いてしまいます!
おはようございます。
相変わらず慌し過ぎる移動の仕方です。
あ、イグナチオ教会の登場…。
私は旅行に行って教会があると、とにかく教会の鐘の音が好きで、あの澄み切った音色に心が洗われます。
クリスチャンではないのですが、訳もなく、何時間でもそこにとどまって椅子に座っていたくなります。
あの教会の持つ、独特の感覚ってなんでしょうね。
時間に追われる旅でなければずっととどまっていられるのにと、去る時は常に後ろ髪を引かれる思いです。
上海はとかく近代的な高層ビルの夜景ばかりが取り上げられがちですが、昼間の街並みを歩く写真を拝見すると、西欧風の風情ある建築物も多く魅力的ですね。
こんばんわ、コメントありがとうございます。
ますます、後輩君に親近感を持ちました。
リフィさんの中国イメージは、山水画の世界とかでしょうか?
意外かもしれませんが、中国内には、ヨーロッパ的な街並みが結構あるんですよ。
ハルビンや大連のロシア、青島のドイツ、上海のフランス・・・・といったように。僕は、そのような街並みが好きなので、選んで行っています。
いつか、ご紹介できれば、と思っています。
中国と日本とは、社会体制も違うので、ビジネスをすれば、トラブルはつきものですが、それを1つ1つクリアすることを面白いと思わないとやっていけませんから生真面目、繊細な人には辛いかな。
僕の仕事も、どちらかと言うと辺境に近いところが多いですし、僕自身が田舎者なので、上海のような都会は、ちょっと居心地が悪いんですよね、ほんとうは。
では、また。
こんばんわ、コメントありがとうございます。
以前は、同じところに何カ月もいる仕事が多かったのですが、今は弾丸出張ばかりです。
僕は教会の鐘の音には、無関心でした、興ざめのコメントでごめんなさい。音であれば、イスラームのアザーンが好きです。クリスチャンなのに。
教会の持つ独特の空気感、表現できないのですが、ともかく心が穏やかになるのですよね。
上海には、イギリス、フランスの租界があり、中国の中でもヨーロッパ色のある街です。何よりも、古い建物が、現役で使われていることが魅力です。外灘の歴史的な建造物は、みな現役です。
では、また。