2021年の記録
“涼”を感じる渓流の写真は、猛暑の間にアップしたかった。
桐生川源流林は、県境を越えた群馬県と言っても、裏道の林道を走れば下野市の自宅から1時間半ほど。早朝に出発して、桐生川源流林を軽く撮影して、桐生新町重要伝統的建造物群散策して帰路につけば、昼食の時刻には帰宅できる。
桐生川は、群馬・栃木県境にある根本山に源を発し南へ流れ、栃木県足利市で渡良瀬川に合流する。源流の根本山南麓周辺に広がる森林は、桐生川源流林として森林浴の森百選および水源の森百選に指定されている。
桐生川源流林に行くのは、何年ぶりか? その間に何度も豪雨があり、流れも微妙に変化している。今回は、気軽な撮影なので、ゴム長ぐらいしか持参していない。本格的な撮影の時は、渓流釣り用の胴長を履き、ロープ持参だ。被写領域の掃除をしてから撮影開始、急流で滑るところもあるので安全第一。もちろん、今回のような撮影でも安全第一、九死に一生を得た写友もいる。
桐生川源流の魅力は、美しい苔だ。桐生出身の友人の話だと、むかしは、桐生川源流で川のりを採取していたという。きっと苔の生育環境に恵まれているのだろう。
桐生は、群馬県南東部にある古くから絹織物を産する機業(織物業)都市で、桐生織は京都・西陣の西陣織と並び称された。桐生新町重要伝統的建造物群保存地区には、江戸時代後期から昭和初期までの機業で栄えた当時の建物が保存されている。
以前の弊ブログで紹介した群馬大学工学部同窓記念会館(旧桐生高等染織学校本館・講堂)は、保存地区の北端にある。
旧矢野本店と酒、味噌、醤油の醸造蔵と店蔵が、散策の起点となる。
一の湯は、織物工場の女工さんが使っていた銭湯で、ニョッキと伸びた煙突が、現役の証拠。
旧株式会社金芳織物工場の鋸屋根工場は、お洒落なベーカリーになっている。
ゴールは、「蒲焼 六代目 泉新」。味は間違いない、メニューは1点、鰻重セット4,300円。
上毛電気鉄道西桐生駅は、中央前橋駅を結ぶ上毛線の始発駅である。1928年(昭和3年)開業当時からの駅舎で、マンサード屋根の洋風建築であるが、宿直室は和風の畳部屋、隣の台所は三和土の土間であり全体としては和洋折衷の建物となっている。2005年(平成17年)国の登録有形文化財登録。
【メモ】
私事で恐縮だが、8月1日、桐生から帰宅した日の夕方に1回目のワクチン接種、その3週間後に2回目のワクチン接種を無事終えた。(ファイザー社製)
1回目は、接種当日夜8時には睡魔に襲われ寝てしまった程度の副反応。2回目も接種当日は似たようなもので、翌日に全身筋肉痛に襲われたものの倦怠感はなく、夜に念のため検温すると37.6℃。3日目の朝には、何もなかったように元気になった。
僕自身は、比較的早期にワクチン接種を終えることができて、行政には感謝しているが、ワクチン接種に関して、頭にきていることがある。以前からワクチン接種を希望しながら予約さえできないでいる人が少なからずいることを知っていたので、ワクチン接種を促すCMを苦々しく見ていた。
そのことが可視化された渋谷ワクチン接種会場行列事件(8月27日)後もCMを流し続けているのである。一度決めたことは、情勢の変化と関係なく敢行するお役所仕事は、五輪強行と同じか。不祥事を起こした芸能人を瞬時にCMから消せるのだからできないことではない。血税を有効に使って欲しいのはもちろんだが、接種の予約さえままならない人の苛立ちを想像できないのか! と強く憤っている。
旅は続く