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Dandelion~美容師の生活~

ヒトのために地球のために自分ができること

こんな人が美容師ですよ。

2019-04-12 22:11:47 | 美容師のわたし

なぜ、美容師の仕事をしていないのに
わざわざ、美容師であることを忘れないように
こんなことをしているのか。

ま、単純に、美容のしごとがすきなんです笑。
けど、業界がやっぱりすきになれなかった。

しかし!じぶんの美容は何なのかは追求して
「ちゃんとプロです」って言えるじぶんになりたかった。
そこにだけをこだわって。

あとは「国家資格」だから、わたしについている資格。
なかなか日本では、バカにされちゃうような資格だけど
ちがう国に行くと、医者とおなじくらいに扱われるところもあるんだから。

わたしは、そこに誇りとプライドを持ちたいなって。
たぶん、父の影響なんだと思います。

父は、タクシードライバーをして、会社役員の運転手をして
またタクシードライバーに戻りました。

そして「二種免許」にこだわって
よく、幼い私たちこどもに大口を叩いてたりしてました。
だから「おとうさんのうんてんがイチバン!」って思ってました。

タクシードライバーに戻るときは、その勤務区内になる地図を
ちゃんとイチから勉強しなおしている姿もみました。
けっして知らないくない道なのに、ナビもある時代なのに。

想像するに、父は「抜け道」を感覚で知っているそんな印象を感じてました。
だから、お客さんが安心する運転をするんだろうなって
あたしもよく深夜残業のときは、お得意さんのように父の車を使ってました。
もちろん身内料金で、そこはないしょです。
(父の負担を増やしてたんですけどね。)

小さな、お客さんにバレないようなサプライズを密かに隠して
役員運転手の心づかいもできるから、きっとね。

それは、美容師のしごともすごく似ているところがあります。

お客さんが店の扉を開けた瞬間、お客さんを見極める。
美容師の場合は、その人の「こだわり」と「嫌がる接客」を感じ取るんです。

たぶん、これが俗にいう「感受性」や「直感的」といって
「親近感」や「不快感」が伝わりやすかったり、伝えやすかったりします。

なんでね、ふつーの会社ではたらいている人より敏感で
やっぱり組織に向いていないって、感じるわけです。
良くも悪くも組織人はとても「鈍感」で、人に対して「無関心」が多いから。

そして父の職業とちがうのは、美容師は「職人」という意識をすごく持っています。
そこに「美意識」も必要になるから、いろんな世界をのぞくんです。
専門でも<デッサン><華道、茶道><色彩><ショー><作品づくり>なんかをします。

アシスタント時代の休店日は、休みじゃないんです。
さまざまなメーカーやディーラーの講習会へ行ったり
ひどいときは、店長や先生、先輩のお供をされたり(これけっこうツライの)
その合間をぬって、映画や美術展、絵画展、モデルハントや作品づくり。
これまた、写真を撮る人が出たり、音楽を始める人がでたり、料理にこったり・・・。

お店でヒマそうにしてても、これはたぶん今もそうだと思います。

だからなんだと思います。
わたしがお世話になった店長はよく「美容から離れてもなんでもできる!」と言ってました。

そのとおりなんです。
わたしは、美容専門時代にふつーの企業でもはたらいていたので
さらに「なんでもできるもん!」っていう感覚は若いときからありました。

だから、組織の管理職や年下先輩には、生意気にうつるんだろうな。

美容師は、カットやカラーをするだけでなくて
たくさんのことをしながら、じぶんを高める、じぶん売り物の世界だから
「相手が求めてるモノを察する」という能力が人一倍高いんです。

そして、お客さんが不機嫌にならないように
とてもデリケートな部分を触らせてもらっているから
実は、とても繊細なんですよ。

んでもって、職人の世界だから、じぶんにも人にもきびしくなります。

わたしの髪をcutしてる人は同期なんですが
その人とは<ヒト対ひと>なんです。

こんなわたしのことを知っているから、OLしているわたしに
彼はちゃんと「美容師扱い」してくれます。
んでもって、ちょっとハサミ持ってないことをつついてきます。
わたしも「ハサミ持ってなくても美容師だもん」とつつきます。

彼はどう思っているかわからないけど
わたしは、そんな彼のお客さんの中でいちばんきびしい目でみて
「絶対彼の髪は切りたくない」と、いじわるを思いながら鏡の前に座ります。

これを無言で、何気ない・意味があるようなないような会話の中でたのしみます。
ま、そのせいでわたしも店に行くときは、すごく緊張するんです笑。

同業は少なからず、あるんじゃないかなって思います。
切られながらも、まわりの手元・動きをみては、偵察しちゃいます。


元美容師という人も、人によってはたくさんひた隠ししているのでご注意を。

 


髪=デリケート。

2019-04-12 05:06:29 | 美容師のわたし

ちょっとわたし自身のデリケートなことを書いたので
別のデリケートなことも。

髪のことを、専門用語で「毛髪」と、わたしたちは勉強します。
併せて肌を「皮膚」、毛髪のおなじものとして「爪」も一緒に学びます。

はじめてこのような分野に触れるのは、中学生の理科。
そして、その後専門的に勉強されている方もいるかと思うんですが
美容師もじぶんたちが扱う部位として、勉強をもう一度します。

「毛髪」「皮膚」「爪」はすべてがつながっていて
どこもまだまだ研究が後回しになって、診断しにくい部位で
とてもデリケートなんです。

なぜかというと、カラダ(細胞)の排出物で
命に直接かかわらない部位だからなんです。

ないとたいせつでデリケートなところを守れなくなって
けど、他の部位が弱っていると、そこに異常が出てくることがあるところです。

細胞は大きく分けると
生きているモノと死んでいるモノに分けることができて
「毛髪」と「爪」は死んでいるモノ
「皮膚」は内部は生きているけど、表面は死んでいるモノです。

大雑把に言うと、皮膚が角化して
表面に押し出されて色があるのが「毛髪」、ないのが「爪」になります。
くわしく言うとちょっとちがうけどね。

成分が「タンパク質」なのはおなじです。

「毛髪」は<毛周期(ヘアサイクル)>というものがあって
伸びているとき、お休みをしているとき、抜ける時期があって
男性は女性より短い、けどこの毛周期の回数はすべての人が一緒。
毛穴の数は、産まれた時にすでに決まっています。

そして、男性はもともと遺伝も大きく影響してしまします。

あと、ココロの影響がとても出やすいのもこの「毛髪」です。
例をあげると・・・

・ストレスで白髪になってしまった
・産前後に生え際の抜け毛、細毛
・胃痛と併せて、円形脱毛症
・抗がん剤による脱毛
・生まれつきの産毛、脱毛しやすい
・激務、環境の変化によって細毛
など

ま、あとは、老化と頭皮環境の悪さが影響していきます。

そして、残念なことに
美容室で行う施術(カラーとパーマ)も、細毛・薄毛の原因をつくります。

予防・防止は
・髪と頭皮を乾かすこと
・ブラッシングをすること
・頭皮のマッサージ
など

たぶんなんですが、だから髪の毛は
触られるとイヤな人と、触れられるとうれしい人が出てくるんだと思いますよ。

 

じぶんで施術しながらも、違和感と不思議と、慣れないように、ココロの毒を読まれないように、気を付けています。

 


精いっぱいに。

2019-04-09 17:45:57 | 美容師のわたし

いま、時間があってここでいろいろ、いろいろ語っているけど
全部を説明することも実はできるんです笑。

けど、その場合は、事前にいろいろ、いろいろ計画を立てて、道筋つくって
それこそいろんな人の事例も聞いて回って、その人たちと話して、よしっ!これにしよ!
みたいなことをするんだけど、これは仕事じゃないんです。

あとは、やっぱりここにいろいろ、いろいろ書いているのは
じぶんが美容師であることを忘れたくないからです。

美容師は、お客様の一部分の時間を共有しているだけで
良く知ってるところと、ぜんぜん知らない。
ほんの少し友達より多く会う回数が多かったり
デリケートな部分を触らせてもらうから
友達より、寄り添うことのできる職業でもあります。

なので、ちょっとこの時期、この人たちにちょこっと伝えたいだけなんです。

じぶんのたちの生活、しごと、プライベート、家庭の事、彼氏や彼女のことを
いちばんに応援する人でいたいなって。

ただ、やっぱりしごとで、おカネをいただいている関係だから
一線をきちんと引いて、踏み込みすぎないを気を付けるんです。

だから、無責任に完ぺきすぎなくてもいいんじゃないんですか笑?と
軽い気持ちで肩を叩くこともできるんです。
けど、扱っているのは劇薬や刃物だから、たぶんすごく伝わるのかもしれません。

だから、新学期や新入生に伝えたいです。
肩の力を抜いて、ある期限までのできる精いっぱいを工夫して楽しんでね。


中途半端なアドバイスのウラには、いろいろ含まれていますよ。直接痛い言葉は、そのまま受け止めてください。




基礎化粧品の考え方。

2019-04-09 02:57:12 | 美容師のわたし

今晩はすこし眠れそうもないので、連投です笑。

メイクに興味を持ち始めるのは、いまはもう小学生くらいになったのかな。

わたしがメイクをし始めたのは、高校生くらい。
ちょうど安室奈美恵さんがTVに出てきて「ラインにマスカラ、ちょっとヌーディーなグロスに細い眉」
肌はそのままでもプリプリしているから、その上物にだけ興味が向いていた時代でした。

しかし、少しずつナチュラルなメイクが支流になってきて
肌の質がキレイじゃないと、いけないというのが若い子にも根付いてきたような気がします。
美魔女が出てきたのも、もともと美意識の高い女性が多くなっているからなんだと思います。


では、そのみなさんが知っている基礎化粧品の中で何がイチバンたいせつなのか。
たぶん「保湿をすること」「洗顔をすること」が最初に出てくるような気がします。

しかし、これは私が思っていることですが(以前、お世話になった先生の受け売りですが)
「紫外線から肌を守ること」なんです。

なぜだか、お分かりになりますか?

実は、肌の悩みになっている「シミ・そばかす」「乾燥」「しわ」の原因は
「紫外線」の影響が大きくあります。

海へ毎日出ている漁師さん、日光の下ではたらいている農家さん
肌のことに無頓着なTV業界のADくんとか。

彼らは日焼け止めをつけずに、太陽の下にずっといるから
肌は年中茶色くて、シワも深い。
笑いながら仕事してる人は笑いジワ、チカラをいっぱい使う人は目検のシワ。

けど、最近の若い漁師さんも農家さんもADくんも
キレイでいたいって、たくさん日焼け止めつかって、顔がわからないマスクまでつけて
そのうえで化粧水をたっぷり、クリームをきっちりつけてるから
みんなキレイな肌を保っていられるんですよ。

そしてね、デパートで見れる未来の肌は、その「紫外線から肌を守ること」をしていれば
オモテに出てくることがないもの。
しかし、潜在的にもう肌の下にはあるから、化粧水やクリーム、特別な美容液が必要になります。

あとは、雑誌やいろんなところにある情報のとおり
新陳代謝とか、ターンオーバーとか、ま、おなじことですけどね。


肌は生きているモノだから、いまサボってもあとがんばればいい。だから、いまからやれば、キレイになれます。


TPOに合わせて。

2019-04-04 10:31:44 | 美容師のわたし

この春から職場が新しくなった人、役職・職業が変った人
新入社員、新しい学校へ行くようになった人、気分を変えた人。

わたしは、美容師のアシスタントをしてたとき
帰り際にカラーで洋服を汚してしまってることを多々見つけることがありました。
黒い洋服を着ていると、色が抜けてしまっていることも・・・。
夢中になっているとどうもダメみたいです笑。

そのため、出勤の日と休みの日とでは、洋服を変えてました。

それからだと思います。
意識的にonとoffと分けたり、仕事によって洋服を変えたり。
それでじぶんのモチベーションを変えてきた気がします。

さて、美容師専門学生は、実技の時間はかなりうるさく身だしなみを注意されました。
髪は後れ毛ナシ、爪の長さ、きんと消毒の用意をする。

サービス業もちょっと似ています。
女性は、CAのように髪をくくること、夜会巻きにすること。
男性は、目に髪がかからないようにすること。

なぜかというと「首から上は不浄のモノ」とされているからです。
気にする人、気にしない人がいます。
なので、気にしない人に合わせるため、顔・口元・目元・耳・首回り等は触れることがないように
仕事中に髪に触れることがないようにと、上記のような決まりがあるんです。
髪はとくに、料理に入っているのをみるとイヤですもんね。

一般企業に勤めるようになった人、大学生として新生活を送る人も
ちょっとそこで昨日までのじぶんと変えるように洋服を変えるでしょ?

そこで、よく考えて選ぶようにしてください。

例えば、結婚式は昼の装いは、夜の装いはとか、きちんとしなくても大丈夫にもなってきているけど
女性は少しだけ気にした方がいいんですよ。
「肩を出していいのか」「サンダルでいいのか」「オープンツゥパンプスはいいのか」みたいなところはね。

それは、国々によって上記がいつでもいいところ、悪いところがあります。

じぶんのオシャレだけでなくて、時と場合によっては
その姿をみたときに、気にする人がいるんです。

だから「時と場合」がとても重要になります。

じぶんのオシャレを前面に出していい時、そうじゃないとき
それをきちんとすることが「TPOに合わせて」となります。

けど、これをうまい具合にじぶんに取り入れて、活かせるようになると
これはじぶんにとって、つよい味方になったり、誇りみたいなのにつながるのかなって思います。


スイッチONのオシャレは、自分のずっと続けられるものを取り入れるといいですよ。ちゃんとこだわりを持ってね。


卒業。

2019-03-22 12:35:05 | 美容師のわたし

美容専門に入学したのは、20歳の年。
高校を中退していたし、アルバイトをしながら通わないといけなかった。
当時勤めていたところは、とても忙しい所だったけど、美容ともぜんぜん関係ない所だったけど、間口が狭い入学対象者にあてはまるところがちょうど勤務先の近くにあった。

まだ若かったし、不規則な勤務をしてたときより、ちょっとラクだったんです。
ただ、早く上がらせてもらっているという後ろめたさも、みんなが期待してくれてるというのもあって、秋入学だったけど、卒業とともに就職するのはやめて、最後の繁忙期をちゃんと務めてから、就職することにしました。

おなじアルバイトをしている人たちには、きっと負担をかけてしまったから、なによりもその職場ではたらけたことに感謝してたから。

けど、ちゃんと考える時間が持てたことはよかったかな。
同時期、習い事もしてました。

きっと通信課で免許取得でもよかったのかもしれないけど、きちんと学びたかったんです。
学校というところには、当時あまりよくない印象を持っていたけど、同期の2年間いろいろ学んで、ライバルとも思って、同志とも思って、「ヤツは有名になるな」なんとことも思ったりしてました。

昼間生とは、やっぱりすこしちがくて、「創造」の時間は少なかったけど、「技術」に集中できたことはよかったのかもしれない。
おなじ歳じゃなくて、いろんな人、もうすでに仕事をしている人もいて、刺激が多かった気がします。
ただ、少しだけ高校生上がりもしくはその下の世代が多くて、一般企業ではたらいているような人はいなくて、ちょっと外側にいた気がします。

けど、学生生活はたのかった。

技術テスト前は、授業終わってからひとり部屋で校長先生似のマネキンとにらめっこ。
大きな荷物を毎朝満員電車では邪魔者扱い。
座学の授業は、睡眠時間と決めて、先生には怒られていました。
もちろん、国家試験前は補修を受けてたくらい笑。

こんなきまりごといやだなって思ってたことは、たいせつな心構えと緊張感や礼儀、技術も座学も、ちゃんと知っていないといけないことだったなって改めて思いました。

アルバイト先を年度末で辞めるのは、なんとなく暗黙の了解だったけど、いちばんお世話になった人に「3月31日で辞めさせていただきます」ということをきちんと言ったことを思い出します。
本当はGW明けくらいまで忙しいんだけど、それは横目に新年度開始で「わたしは美容師」とスイッチを切り替えました。

専門時代長く通った美容師さんにバッサリとショートにしてもらいました。
私の中で「アシスタント=ショートカット」だったから。

いまサロンでは務めてないけど、なんかこれでいいのかもしれない。
20代のときにスタイリストになってなくて、よかったのかもしれない。

ほんとにやりたかったことがちゃんとハッキリとわかって、「生涯、美容師です」って言い続けられそうだから。

退職日に毎朝みてたアナウンサーも卒業で、泣いてから出勤したことを思い出します。




時代はまわる。

2019-03-21 12:25:44 | 美容師のわたし

またキムタクが美容師の役をやる・・・。

きっと「そうなんだ」と「なぜ?美容師なの?」と思っている若い子たちがたくさんいるかと思うけど、わたしたちの世代の美容師は、彼の美容師のドラマの姿にあこがれて、美容師を目指した人がたくさんいんだよ笑。
ま、正確に言うと、わたしとおなじ代の下の世代なんだけどね。

わたしたちが美容師になったときは、みんなで原宿、青山、表参道のガラス張りの店の前で、カリスマを見に行ったものです。
みんなでそのカリスマの技術を盗みに、その有名店でその人のアシスタントになることを目指したものです。

しかし、アマノジャクの私は、その人たちの姿を横目に、じぶんで「じぶんの美容師像」を描いて探して、そこに重なる店を美容師をさがして、カッコだけつけている先輩たちに「負けないからね!」と、レストランのサービス業上がりを、ちゃんと企業ではたらくことを知ってる、ちゃんと世の中の美容師の立ち位置をわかってんだから。

じぶんの店だけじゃなくて、ほかの店、ちゃんとじぶんの考え方をもっている美容師とはつながりをもちつつ、ほかの国の美容師にも「修行させてください」の気持ちでお客さんにもなって、じぶんが独り立ちしたら会いに行こうって、もちろん、いまでも思っています。


・・・そんな心持ちで美容師になったのが、わたしたち世代。

そして、以前、キムタクが演じた美容師が、ちょうどわたしたちです。
お金儲けや店を広げることばかりで、スタッフのプライドを傷つけた。
あなたたちの姿にあこがれ、ちゃんと弟子になり「ついていきます!」と、しかし、そんなわたしたちの気持ちを踏みにじってたんです。

それが以前キムタクが演じた「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」というドラマ。

だから、このころの美容師って、ハサミもつと人が変わったように、ちょっとドキドキしませんでしたか?
それでわたしたちは、カッコつけてたんです。
無言の時間をつくったり、なんか急におかしいことを言って笑わせてくれたり、じぶんと反対の性別の人が担当だと恋人気分になったり、おなじだとすごく安心したり、だから「美容室行くのがきらい」っていう人もいたくらい。

鏡越しに、その恥ずかしい顔を見られるのがイヤだったりするのかな。
けどその顔をみて「この人のかわいい」や「ここを切るとすてきになるね」と、一瞬の表情の変化を見逃さないようにするんです。

美容師がモデルハントするのは、練習のためでもあるけど、「ヒトを観察」するでもあるんです。
じぶんのお客様を選ぶため、観察する場所もえらぶ。

わたしたち美容師は、じぶんが売り物。
選んでもらえるように、けど、じぶんでお客をえらぶんです。

だって、売り物の価値を下げたくないもん!


テレビ見ないので、どんな美容師を演じているかは知りません。けど、キムタクだからカッコいいだろうな。



スイッチは切っていないから。

2019-02-18 13:51:27 | 美容師のわたし


何度もここには書いているけど、わたしは美容の仕事は一切していません。
これはおカネをもらっての仕事をしていないという意味です。

「この店で一人前になろう」って決めた店は、大好きな店長がいて、わたしがなんとなくイメージしていたやり方とカシっと合って、何があっても辞めないって決めてはたらいていました。
仕事の表現方法は、本当に好きで伸び伸びとできたし、いまのわたしのベースにもなっています。
それは感謝してやまないことですが、否定されたことも多くて、スタッフからもいじめられて、いまでも夢に出てきてはイヤなことを思い出します。

けど、美容は大好きで、少し考える時間を持ちました。

ほかの仕事をして、プチひとり旅もして、美容師像を考え直したんです。
アシスタントで辞めているから、シャンプーからやらないといけないということもわかってたから。

再び、お店ではたらきはじめてわかりました。

決意を決めた店で身につけてたもの。
それは、感覚と接客、気づかいやプレゼン、あとは演出すること、持久力と瞬発力、集中力?もかな。
技術がまったく中途半端で、じぶんの技術で自信もってはたらくことができませんでした。
ほかの店ではたらいて、じぶんは人の下では美容師になれないってわかったんです。

店長とふたりきりで仕事をしたときもあったし、店長不在でそのときはほかにスタッフもいたけど、じぶんが切り盛りしていたっていう自負もあるし、その当時のいちばん上のブランドの製品を扱っていたという誇りもちょっとありました。
店長のおかげで、お客さまのおかげで、いままでわたしが触れたことない世界をのぞかせてくれた。

あとね、やっぱりお客さまが自分たちを育ててくれる。
だから「お客様は神様」なんだなって、思います。

じぶんがしたことのある仕事については、とてもきびしく見てしまいます。
基本、いいお客さんであろうって思うけど、納得いかないことがあると、とくに接客についてはまっすぐなクレームを言ってしまい、正直スタッフ教育をしているかの感覚になってしまうんです。
そんでもって、タクシーの運転手だけは、父親がいちばんだって思ってるから、イヤなドライバーにはその場でキレて「降りろ!」と言わせるまで怒らせてしまうこともあるくらいです。
ま、ストレスに弱いときに使うから余計キレやすくなっているんですけどね。


ここで「美容師です」って言い続けているのは、そのココロをずっと持っているからです。
街角で見かけるきれいな人、社内のかわいい子を見ては「ここが素敵☆」って、この髪型どうやっているのかなって、なんとなく思っています。
じぶんの髪洗うとき、乾かすとき、スキンケアをするとき、メイクするとき、髪を切られているとき、ずっと考えているんです。

けど正直、表面はスイッチ切って、じぶんが美容師であることはひた隠ししています。


じぶんはあんまり着飾るの好きくないんです。シンプルにつくって、お客さま自身が楽しんでもらえるスタイルが好きです。



自分のホント。

2019-02-09 17:00:04 | 美容師のわたし

長い間ひとりでいると、いろいろ妄想して想像して、振り回されて、自分のホントもわからなくなります。

けどわたしは、じぶんだけがシアワセになるということができません。
誰かを傷つけてまで、楽しく生きようなんて思えません。
とてもきれいごとのように聞こえて、八方美人のように見られるかもしれませんが、わたしは「ヒトが楽しんでいる姿をみる」のが好きなんです。

やりたいことは山ほどあります。
お金もしっかり稼げるようになりたいです。
自分で、仕事は何でもできるとも思っています。
仕事に関しては、逆に何もできないともしっかり思っています。

ただね、どんなにやりたいことがあっても「一緒にやろう!」「それいいね☆」「じゃ、わたしはこれをします」という仲間がいなかったら、別にやらなくてもいいかなってとも思っているんです。

けど、美容師の仕事だけは、自分が納得まで追求して、やっぱりあぐりさんのように生涯美容師でありたいって、それまでに自分が納得cutができればいいって、あとは「お客様がキレイになるためのお手伝い」ができればいいなって思っています。
そこだけは、自信もって提供できるから、プライドを持っています。

あともうひとつ、わたしは今まで、どんなにマジメに仕事に取り組んできても、組織の都合でハブかれてきた人間です。
自分ができるから認めてほしいではなく、大人の都合で人情もカケラも感じられない人が信じられない。
いちばん下でほんとうはそこの人たちがいるからこそ、組織が成り立っているのに、そこに目を向けない、もちろん、大人の都合があるのは知ってりるけど、それをカバーするコトバすらかけることをしない組織の人間が大嫌いです。
それをする人たちは許せない。

けどね、それをしてしまうその人たちのこともよくわかってしまいます。
だってね、やっぱり自分がイチバンかわいくなってしまう。

わかるけど、やっぱりちゃんとどの人も組織をつくっている人のひとり。
トクベツをつくってしまってはいけなし、トクベツであってもいけない。

美容師のアシスタントもそう扱われやすい職業のひとつです。

何ができるか今の自分はわからないけど、いつかきっと、はたらく人たちを守れる、活かせる、耀くことのできる組織や会社、お店?をつくれたらなって思います。


もちろん、結婚やこどものこともそう。だけど、そろそろ賞味期限も近づいているから、いろいろ考えます。



天然と人工、その間。

2019-02-05 21:00:38 | 美容師のわたし

世の中には、大きく分けると3つのもので成り立っています。
とくに美容師が扱っているものは「薬品(=毒薬)」「化粧品(メイク用品、シャンプーなど)」「医薬部外品(基礎化粧品、育毛剤など)」があります。
そして、成分をみていくと【天然のもの】【人工のもの】【天然+人工のもの】があるんです。

美容師は、すべてを平等に扱うことをします。
お客様の状態をみて、どの製品を使うかを判断するんです。

天然だけがすべていいわけではありません。

たとえば・・・医療の世界をみてみると<西洋医学>と<東洋医学>があります。
西洋医学は、科学の力をつかって「即効性があり、病気の元だけの治療」に着目したもの。
東洋医学は、人間本来の力に目を向けて「結果はすぐでないけど、細胞や免疫力の治療」に着目したもの。

わたしが扱っている製品のひとつに「脱石油」=「100%天然」の化粧品があります。
石油は、化粧品の中に入っていると人に害が残ってしまうものです。
肌が弱い人、病気持ちの人、アレルギーがある人には、このようなものを使わないとその病気が悪化してしまう恐れがあるので、その人たちのために開発されたものです。

しかし、別の方向から見ると石油は、わたしたちの生活を支えている重要なエネルギー源。
石油は「ナチュラルオイル」で【天然のもの】なのですが、使い方次第では<毒>につながるものになります。


美容師って、不思議な職業だと思っているんです。

「髪をきれいにしましょう」「美しく保ちましょう」の反面に、髪や頭皮に害を与える「カラー剤」「パーマ液」を使用します。
だからこそ、ちゃんとお客様の状態をみて正しい薬品、製品選びをして、自宅のケアのフォローをしていきます。

そして、わたしは、そのことをきちんと提供できるように食生活やカラダづくり、生活習慣に気を付けて生活するようにしています。
うまくバランスを考えて、なるべくお客様の見本になれるように「こんな女性になりたいな」って思ってもらえるように、お客様に自信もってお話しできるように自分を演じることもします。

キレイな髪や肌を保つための基本は、ふだんの生活です。
ただね、きちんと気持ちを込めて、ヒトと自分、地球に感謝を、愛情をしっかり感じながら、やさしい気持ちでいることをけっして忘れないようにしています。

ただし、喜怒哀楽はきちんと表現します。
これを表現しないことは、カラダのイチバンの毒につながるからです。
「怒」を抑えてやさしいフリは、ヒトも自分も傷つけます。


【注意事項】人工100%の最高のモノは、扱い方を非常に注意する必要があります。