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Dandelion~美容師の生活~

ヒトのために地球のために自分ができること

乾かすポイント③

2019-07-01 00:10:25 | 美容師のわたし

なんとなく、はじめた「乾かすポイント」シリーズ。
いつも接客しながら、ドライをしながら話している事なので、この時期お客様がサボりがちになりそうなことだったり、もう一度知って欲しかったことを伝えるようにしているので、書いていると、さまざまな方向へ分散してしまいます。
(振り返りはこちら⇒乾かすポイント①乾かすポイント②

しかし無計画で書かないと、書けないので、なんとかついて来てくださるとありがたいです。

ただ読み返してたら、じぶんでも(笑)わかりにくい所があったので、補足いたします。

髪は皮膚の細胞から離れたときに、死んでいる細胞になるので、髪のケアではなく、
頭皮=皮膚のケアが必要になってきます。

乾かすポイント②文中にて


まず、「髪」と言うのは、皮膚が細胞分裂しながら内側から外側に組織を変化していきます。これがいわゆる「ターンオーバー」というもので、最後は<角化>して剥がれ落ちていき、髪はその角化したものがどんどん押し出されて伸びていきます。

実は <角化>したとき、細胞としては死んでいる細胞となります。
よく皮膚の表面だけ、軽く紙などで切れてしまったとき、針で刺したとき、痛みが感じないときがあるのは、表面の死んでいる細胞だけが切れただけだからなのです。
その下の層の細胞まで達すると、まだ生きている細胞なので、痛みを感じます。

その感覚のイメージつきますか?

年齢を重ねると、ターンオーバーが若いときより長くなってしまうので、<角化>している層が厚くなり、カサカサにボロボロ、シワも深くなる原因となります。

なぜ、髪の話をしているのに、皮膚の「ターンオーバーの乱れ」の話の流れになるかと言うと、その<角化>している死んでいる細胞というのが、【毛髪】とおなじになります。
【毛髪】とおなじ仲間が、【爪】もなんです。

なんとな~く、イメージついてきましたでしょうか。

毛髪も爪も、根元から伸びてくるもの。
両方とも、人の細胞のひとつだけど、刃物を使っても、ぜんぜん痛くないもの。
しかし、根元から無理やり、離そうとすると、爪はとくにめっちゃ痛い感じしませんか?

それは、生きている細胞から離れてしまうので、イタイ!と感じるんです。

毛髪と爪のちがいは、根元の細胞に色を生成する細胞があるか、ないかのちがい。
爪は、指先にチカラが必要でできた組織。
毛髪は、人にとってたいせつな「脳みそ」を守るため、紫外線からも守るためにできたために発達したものになります。

ヘアケア商品で「髪を補修」「うるおいとツヤを」というキャッチフレーズをよく耳にするかと思いますが、<髪=死んでいる細胞>になるので、一度壊れてしまった細胞は生き返ることはなく、毎日のケアがたいせつになり、どんなに高級なトリートメントをしても、乾かさないと意味がないモノにもなります。

ただし!頭皮は生きている細胞!
いまからでも遅くはありません!!!

習慣になっていないと、どうしても面倒になってしまうけど、ぜひまずは3日間。

頭皮に髪の毛を生成している細胞があるから、根元から乾かすこと。
水分をしっかりと髪の毛に閉じ込めることは、キューティクルをイメージして、根元から毛先へ。
毛先はどうしても、長く生きているから、すこしだけブラシでコーミングをしたり、ブローができるなら挑戦してみたり、何もできない時は、指を使って、手のひらを使ってキューティクルを撫でてみてください。

担当の美容師さんのマネをしてみたり、質問してみたり、最近は毛髪マイスターやヘッドスパ専用スタッフもいたりするので、詳しく教えてくれるかもです。


技術優先に修業をしてきたわたしたちなので、多少の口下手さんは、ご了承ください。


乾かすポイント②

2019-06-23 19:56:59 | 美容師のわたし

ちょっと日にちが開いちゃいましたが、前回のつづき。
おぼえてない方、見覚えのない方はこちらからお読みください。⇒乾かすポイント①

いまはふつーにケアをされている方も多いかと思いますが、ちょっと詳しく、けどカンタンにお伝えいたします。

あるCMから急に気軽に、女性も必要だと、しかもシャンプーでケアをするようになった【頭皮の仕組み】についてです。

髪の毛はまず、根元から伸びているのは日常の生活から感じたり、自然に抜けるものがあったり、プチっと抜いてしまうとちょっと痛い、けど小さい頃より多くなってるような気がしたり、いつの間にかさみしくなったり、いつ変化しているのかわかりにくいモノでもあると思うんです。

あのいま現在、一緒に生活している髪の毛の中には、「成長している子」「弱っている子」「ストップしている子」「お休みをしている子」がいます。
専門的に言うと<成長期><退化期><休止期><脱毛・新生>と、毛穴ごとに行われています。
これは、わたしも知ってビックリしたけど、その毛穴は生まれた時にすでに決まっていて、いっきに髪の毛がふさふさで、全毛穴が活動していると、そのいっぺんに「お休みしてる子」になってしまうので、少しずつ別々にそれぞれの子がいるから、いちばん守らないといけない頭を守ることができているんです。

だからね、100本くらいは1日に脱毛していますので、髪の毛の長い女性はそんなに心配しなくても大丈夫ですよ。

でも、なんであんなに「ヘアケア」「頭皮用〇〇」が多くなっているかというと、髪を植物に例えると、頭皮は土なんです。
けどだからといって、水を与えすぎたり、栄養を与えすぎたり、硬すぎてもいけないし、ちゃんと耕して、いい土にして、ちょうどよい水と栄養が必要になってきます。

どうゆうことかというと、ちゃんと頭皮を乾かさないと、田んぼで大根を育てている感じで、水分過多になってしまうし、季節で言うとこの「梅雨」の状態にしてしまっているんです。

なんかイヤな感じしてきますよね笑。

あり得ないくらい髪が成長がしにくい環境を作ってしまって、それが何年も続き、気づかないと、いくらパーマやカラーをしていなくても、ちゃんと栄養バランス取れた食事をしていても、髪が細くなりやすくくなります。

毛穴の大きさは変わらないのに、細くなってしまうので、うまくそこに留まることができずに毛穴から離れてしまい、薄毛のはじまりの原因になってきます。

しかし、髪は皮膚の細胞から離れたときに、死んでいる細胞になるので、髪のケアではなく、頭皮=皮膚のケアが必要になってきます。

どうしてもジメジメするこの季節くらいから、ドライヤーをかけることがおっくうになってくるかと思いますが、そのことを考えると、日中もジメジメ、しかもシャンプー後もジメジメ、もっと先に行くと夏はベタベタ、秋にいっきに髪が細く感じたり、抜け毛を多く感じたりすることがあります。

なのでせめて、じぶんで濡らしてしまったあと、カラダがさっぱりしたあとは、たいせつな頭を守っている髪の毛なので、髪の根元である頭皮を、髪の毛が多い人は本当に大変だと思うんですが、がんばって扇風機でもあたりながら、冷房の効いた部屋で、ドライヤーを使って乾かしてください。

なんなら、家族そろって乾かし合って、お子さんにも教えてあげてくださいね。

髪は女のいのち、頭皮が見えるとたいへんな思いもするから、男の子にもしっかりとしてあげないと、じぶんがあっても、大変なことになるかもしれません。

ここで終わるかと思ったけど、言い足りないこともあるので、また今度。


つやつやとふんわりは、美男美女の鉄則なんです。

 


乾かすポイント①

2019-06-14 23:53:06 | 美容師のわたし

梅雨にも入り、週間天気をみても先の天気が毎日変化して、先の予定が立てにくい季節になりました。
来週はお天気の日がつづくみたいだけど、このまま梅雨明けにはならないようにとも思いながら、晴れマークがつづくとうれしいです。

さて、ジメジメとムシムシとしてくると、どうしてもドライヤーをかけることがおっくうになってくると思います。
しかし、こちらの記事でもすこし触れたのですが、「毎日きちんと乾かすこと」はすごく大切なんです。


なぜかというと・・・。

この季節に入ると「食べ物の傷み具合」を気に始めませんか?
生ものは早く食べないといけない。
乳製品の賞味期限をやたら気にしたり。
洗濯物のにおいやお風呂場のカビなんかも気になって、エアコンをドライにして扇風機を回して・・・とかね。


そうなんです。
髪も頭皮も「濡れているとき」がいちばん嫌いなときで、別の言い方にするとデリケートなときとも言います。


ではまず、【髪の毛の仕組み】から。

髪の毛というモノは三層構造になっていて、いちばん外側は、誰もが知っている「キューティクル」です。
そのキューティクルは根元から毛先にかけて、瓦のように重なって、ウロコみたいに隙間なく、その二層目の組織を守ってくれています。
キューティクルもまた何層構造になっていているんですが、キューティクル同士が重なっているところは、実はスポンジみたいな仕組みをしていて、水分を含むとキューティクル1枚1枚に隙間ができるようになります。

だから、濡れているときの髪の毛はブラシが通りにくくなるのは、キューティクルがススキの穂みたいに広がるからなんです。
ちょっとイメージしにくいですかね笑。

二層目の組織は、髪の毛の栄養や水分、髪の毛の質、あとは髪の変形組織(パーマやカラーの反応をするところ)になっています。

キューティクルが濡れて隙間をつくるのは、二層目に水分を補給するためでもあります。
そのためにも、髪を洗ってすぐドライ乾燥はしないで、ドライヤーをかけて瞬時にキューティクルを整えながら乾かしてほしいんです。

ポイントは、キューティクルは根元から毛先にかけて瓦のように重なっているから、ドミノを倒していくイメージで、ドライヤーの風をあてるようにしてください。
ただ、注意しないといけないのは、根本は生まれたばかりの髪の毛、毛先は髪の長さの分、長く生きているのでドライヤーの風を当てすぎると乾燥しすぎてしまいます。
人間とおなじです笑。

なので、ピチピチしている根元を先に乾かすようにしましょう。
髪を持ち上げて、隙間を作って、ドライヤーをふりながら、ヤケドしないようにしてくださいね。
たまに、送風にしながら乾き具合を確かめて、しっかり乾かしてください。

けど、よく「ドライヤーこそが乾燥の元」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それはむかしの話。

キューティクルは熱によって、キレイに隙間を失くしていき、つやを取り戻します。
たぶんね、すこし気にしながら乾かしているとわかってくると思いますよ。

髪の毛はしっかり乾くと、すこし硬くなります。
濡れてる感覚がなくなったあと、あと少しだけドライヤーを気持ち熱を与え続けてみてください。
つやも変わるし、収まり方も変わってきます。

そうそう、タオルドライをしてそのまま放置したとき、次の朝は寝ぐせもついて、爆発してしまうのは、髪が乾ききっていなくて、キューティクルも開きっぱなしになってしまうからです。

髪の毛は死んでいる細胞なので、毎日のケアが大切です。

ちょっと長くなったので、【頭皮の仕組み】はまた今度。


お風呂上りにすぐ乾かすと、また汗かいちゃうかもなので、エアコンが効いているリビングで涼みながらでもやってみてください。




もう一度書いてみた。

2019-05-29 23:30:29 | 美容師のわたし

さっき昨日書いた記事をまちがって削除しちゃいました笑。

ちょっとじぶんを奮い立出せるためでもあったけど、あんなのどーでもいいんです。
正直なところ、美容室ではたらくことをやめた時点で思っていたことだから。

わたしは、美容師を目指す前から思っていました。
美容室へ行っても「髪型が変るだけで、かわいくしてくれない」と。
美容師さんがcutしてる姿はカッコいいけど、カッコつけてるだけの人が多いこと。
どんなに雑誌に載っているような人でも、実際に会いに行くと残念な人が多いこと。
そして、TVでちやほやされたカリスマ美容師と言われる人たちの下で育った私たちは、じぶんの店を個人でのびのびとすることを目指してたりする。

わたしは、同期の友人が少ないですが、すこしでもじぶんの美容を表現しようと、じぶんの持っている力を活かそうと必死に考えた末、「後輩を育てる」という道を捨てている人たちがいるんです。

それは、まず「よい育て方」の方法を知らない。
あとは、受け取る側がセンスだけが良くて、育たないんです。

わたしたちカリスマ美容師を先輩にした世代は、ひとつはカッコいい職業のあこがれ。
ひと昔にキムタクが演じた美容師をみて、専門学校を入学した人たちです。
そして、そのカリスマ美容師のおかげで、インターン制度がなくなったときでもあります。

もともと、バブルがはじけたあとの就職難の世代だし、PCや携帯が大きく成長したときで、高校~大学時代は学生が荒れたのではなく、貧しい中でも「あそび」を考えた世代なんです。
大きな悪いことはしないけど、そこそこの悪いことをあそびながら楽しんだ世代です。
ま、許された世代でもあったのかもしれません。
バブルを楽しんだ親の子でもあるから笑。

けど、ちゃんと厳しく大人に育てられた世代でもあるから、わたしたちの世代はまじめで、きちんと仕事ができる人たちが多いような気がします。

不器用だけど、仕事は誇りを持つことがプライドであって、しかし反面、この時期に大手に入社した人たちは天狗になって、ただのお金好きになっている場合もある。
古い考えを持った大手には、バブルの考えをもった人間がトップにいるから。

・・・なんか、書いてたら、今日の方がキツイ言葉で書いているかも。
ま、いっか。

わたしは、このblogを書いているのはじぶんのプロモーションだけど、わたしの生き方の表現でもあります。
読んでいる人が何を感じ、何を思ってもらっても構わない。

ただ、こうして書いていることで少しの人が、美容に興味を持ってもらうこと、美容は生活の一部だということ、ココロがすてきじゃないとキレイにならないこと、しかし、人と言うのは良いところと悪いところがバランスよくあるのがよいこと。

どんなにヘンテコな目をしてても、左右のバランスがヘンな人でも、口が曲がっていても、うまく表現できれば、ぜんぶがかわいくなるということを知ってもらえたらいいなって思います。


持って生まれたカラダを、うまく活かすことが生きること。人をバカにしている人はキレイな人であってもキレイじゃない。これがわたしの「美容の定義」です。





底辺にある思い。

2019-05-27 21:00:44 | 美容師のわたし

もう美容業界から離れて、10年くらい。
専門同期は、独立してたり、店長やってたり、一人前のヘアメイクをしてたり、もちろん「美容師」という仕事を捨ててしまっている人もいるかと。

美容師という仕事は、うわさ通りの「華やかな仕事だけど、過酷な職人業界」です。
同期であってもライバルだし、おなじ店のスタッフ同士はなかよしに見えても、ウラではバチバチの殴り合いをしています。

だけど、その反面、ちゃんと個人をたいせつにして、技術を教え、教えてもらう等の職人肌が良くも悪くもちゃんと残っている業界でもあります。

アシスタント時代は、安月給で練習ばかりで、休みもほとんどない。
人が休んでいるときに練習をしないと、勝ち残ることは出来ない。
先輩スタイリストからお客さんをうばうにはどうしたらよいか、お客さんに気に入ってもらうためにはどうしたらよいか、男にはオトコの、女にはオンナの武器があって、大なり小なし、何かしらのこだわりをきちんともって、仕事をするんです。

だから、練習の向かい方もそれぞれ。

とにかく制限時間の中で、何度も何度もくりかえし、感覚だけで覚えていく人。
こうゆう人は、天性的に何かを持っていて、天才肌の人。
誰もが憧れる存在になるけど、先生としてついていくのは難しい人。

カットするということは、点と点を結んでいく作業。
そして、ある理論によってそれぞれのスタイルが決まってくるから、雑誌の髪型からその理論を当て込んで、練習する。
理論を説明できる人にはなるけど、センスの方は・・・。

美容師のカットが「人をかわいくする」をきちんと持った人になると、理論と感覚から、何度も練習して身につけるようになる。
感覚は練習で身につかないから、他の業界からそのモノから吸収することも考える。

いろんなタイプの人たちがいるから、お店のタイプがさまざまなモノがあるんです。

ただ、誰もが美容専門学校を卒業して、国家試験を突破してきているから、毎日練習しないといけないことや、じぶんで研究をしないといけないことなどは、共通してココロの底辺に持っているような気がします。


髪のことは紙に書いて、日々の反省と改善やわかったことはメモって、じぶんからアウトプットするといろいろ整理がつきます。



髪にとってイヤな季節。

2019-05-19 11:00:00 | 美容師のわたし

GWが終わると南から「梅雨」の季節がはじまっていきます。
今年はすこし量が多いみたいで、現地の人たちは慌てているみたいですが、関東の人よりは雨や風に強いから少しでも早く平穏な日がいいなって思います。

「髪」はいのちに関わらないモノだけど、いのちの経過を知ることができるものなんです。
よく薬物検査に、血液検査や尿検査、毛髪検査が入ってくるでしょ?
ヒトの排出物からいろんなものを知ることができるから。
爪で体調がわかるのもそのためです。

その髪の毛は、<硬いタンパク質>と<やわらかいタンパク質>のバランスによって「髪質」が変ってきます。
うまい具合のバランスだと「ストレート」に近いモノ、どちらかに偏っていると「くせ毛」になるんです。
あと「くせ毛」は、<生えグセ>や<毛穴のカタチ>によっても変わってくるけど、ひとつだけのくせ毛の人はそんなに悩まず、カットだけでもうまくお付き合いができる思います。

たくさんの特徴を持ち合わせている「くせ毛」の持ち主の人は、ストレートの人より「髪」にお金をかけて、たくさんのことを調べて、なんとかこの梅雨の時期を乗り越えることを年間通して、バランスよくお金をかけることもたくさん考えます。

手っ取り早いのは、だれでも知っている「縮毛矯正」を梅雨がはじまる前にすること。

次に定期的にしてほしいのが「髪の毛」と「頭皮」のケアをすること。
すると、時間とお金をかけた「縮毛矯正」のモチが長くなります。
美容室でする施術の中でいちばん髪にダメージを与えてしまうのが「縮毛矯正」だから。
ケアをすると、<タンパク質>のバランスも整えてくれるからですよ。

そして、あまり知られていないことが「毎日きちんと乾かすこと」です。
とくに髪の長い、髪の毛の多い人は、耳周りと首の上、根本をしっかり乾かすように心掛けてみてください。
そこをちゃんと乾かしておけば、広がりにくくなりますよ。

早めのご予約、たっぷり時間をとって、貯めておいた本や写真集、詩集なんかでもご持参いただき、ゆっくりする時間にでも使ってみてください。


突然、雨が降ることもあるので、かわいい折り畳み傘、いっしょにUVケアもしてくれるモノならもっといいかもしれません。



サービス⇒お金。

2019-05-02 17:52:48 | 美容師のわたし

GWも折返し地点。
もうすでにさまざまな行楽をたのしんだり、旅行へ行ったり、また第二回戦とかあったりするんでしょうか。

わたしは、ハサミを持っていないここでだけの美容師で、しかもいまは無職で、ちょっと前までは不眠症であることがすごく苦しくて、いろんなことで情緒不安定で、じぶんでじぶんがわからないくなるほどのことをしていました。
ハウスの監禁生活をしています笑。

ただね、実はふつーの組織人だったとしても、このような大型連休は隠れて仕事をしているか、ハウスだったりします。
お金があってもなくても、多くの人が動くときには動かず、多くの人がはたらいているときにゆっくりする時間をつくります。

まだ美容師としてお金を稼ぐことができていない私は、美容師になるための何かにお金をつかいたいと思ってしまいます。

むかし務めていた美容室は、じぶんのライフスタイルにはほど遠い人たちが通ってくるサロンでした。
しかし、その人たちの立ち振る舞いやその意識は、若いわたしにとってはすごく刺激的で、たった3年ちょっとの勤務でしたが、その3年はいま過ごしている3年の倍以上の財産をもらった気がします。

そして、それからだいぶ時間がたっているけど、あの3年がないじぶんは想像したくないとも思える時間です。

3年じっくりと「美」や「世界」に対する意識が高い先輩、お客様に触れることができて、どんなことをしていても「わたしは美容師です」と、どんな世間的には認めてもらうにはむずかしい経歴でも、自信もって言えちゃうんです。

わたしの武器ともいえます。
ファーストインプレッションは、ハズレません。

その人自身の「宝物」と「隠したいネガティブ」が、手に取るようにわかってくるんです。

ヒントになっているのは、男性であれば小物で、女性は全体の雰囲気と、首と手、髪のお手入れ状態、共通しているのは立ち姿でじぶんの中で大きな分類をつけて、サービス方法を考えていきます。

ただし、サービスをする際は「誰にでも受け入れてもらえる姿勢」を、直接サービスをしている人、それをまわりで感じられる距離にいる人、おなじスッタフにも「じぶんが見本」という客観的な目線をもってしごとをすることによって、ダレずに済むんです。

もともと雑草ニンゲンだから、少しでもスキを見せちゃうと、いろいろバレちゃうんでね笑。
バレないように、そこはバックルームに置いて、しかしその雑草はたまに武器にもします。
ちょっとしたときに悪戯心のようにすこしニュアンス的にチラッと見せると、親しみを持ってもらえるから。

むかし、初対面の人に言われたんです。
「なんか、気難しそうで、話しかけにくい」ということを。

じぶんでそんなことをすこしも思ったことがないから、人からそのようなことを言われたときは、すごく気を付けるようにするんです。

だって、嫌いなんです。
「鼻高々のブランド看板下げて、ツンっと」しているようなスッタフを見かけると、イラっとしてしまって。

わたし自身、すごく気を付けていることなので、どんなサービスを受けるときときでも気持ち良くないと、スタッフにやさしくしません。
払うことができるお金は少ないですから、相手を選んで、気持ちよくお金を受け取ってもらえる人を選びます。


わたしは、だれでもいいお金より「わたしがいい!」という言ってお金を使う人に選んでもらいたいから!



皇室の洋服。

2019-05-02 16:29:43 | 美容師のわたし

昨日、無事に皇位継承の儀式も無事に終わって
さっそくご公務で忙しい天皇と雅子さま。

ネットで観察しているだけだから、どうしてもなんとなくでしか感じていないんだけど、どうしても気になるのが皇室の女性の服装や髪型。

「なんで、あんな古くさいのを身につけるんだろう」
「すごいデザイナーの服なんだろうけど・・・」

みたいな目線で見てしまします。
しかし、よくよく見ると「何とも言えないデザイン」をしているんです。

1日経つと、評論家の人がイロイロ詳しく解説しているものあって、意味があるものや細かい気づかいを感じることができます。

ただね、いちばん大切なときの白いドレスは、ずっと変わらずステキなものだと毎回飽きずに、あの「ステキ」は、やっぱり日本の象徴の女性が着るものなんだなって、日本の代表者として、自信もって表現しているモノだと感じてしまいます。

なんだかんだ言って、やっぱりいいなってうっとりしちゃうんです。

70年、60年のファッションがすきだから、あのシンプルなジャケットや帽子スタイル、飾らすぎない、変わらない、日本の女性のおぼこさみたいなのがよいのかもしれません。

わたしの大好きな祖母は、いつも笑っていてやさしいばあちゃんだったけど、すごくつよい女性だったから。


なにか大きな儀式があるときは、こんな目線で見てしまいます。ファッションの移り変わりもわかって、ルーズソックスを履いてたときことも思い出します。



レジャーを楽しむために。

2019-04-21 20:35:23 | 美容師のわたし

そろそろGW、今年は有給休暇をうまくつかうと10連休。
きっといつもより念入りに計画を立てたり、立ててなかったり
あとは、10連休と聞いてうんざりする職業の方もいらっしゃるんでしょうね。

さて、昨今「紫外線」についてすごく敏感になるようになって
男性でもケアを考えたり、幼稚園でも園庭であそぶときは日焼け止めをつけたりとか。

海外では、眼にも影響があるから、子供から大人までサングラスをかけたりしています。

わたしが小さい頃は、日に焼けしてなんぼの世界。
強いて防止をしてたといえば、帽子をかぶる程度でした。

その「紫外線」は、夏ではなくこのGWあたりから夏と同じくらい強くなってきます。

お出かけ前にぜひ、プラスして考えてみてください。

 

まず、日焼け止めに書いてあるローマ字や数字、あと「+」は、2種類ある紫外線の防止効果の目安になっています。

SPF数字(例:152550150)】
短時間で肌に影響が出る光(UV-B)を防止する目安
数字×1520分=日焼けするのを遅らせる(30×20分=600分(10時間))

PA「+」の数】
肌の影響が蓄積する光(UV-A)を防止する目安
「+」の数で4段階(+、++、+++、++++)

決して「成分が強い」とかではないので、ご自身のライフスタイルで選んでくださいね。

 

その「紫外線」は、「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類・・・

UV-Aは、オゾン層も雲も通過してしまって、年中地球に届いています。
UV-Bは、オゾン層で吸収されて、一部だけほんの少し届いています。
UV-Cは、地球に届いてしまうとちょっと危ないモノなのでオゾン層が遮断しています。

ちょっとむずかしい話になってきましたが、上記のような強さがあるから
肌への良くない影響があったり、良いことがあったりします。

 

では、良くない影響は、誰もが知っている「日焼けをすること」です。
あとは「シミ」「そばかす」「乾燥」「シワ」「たるみ」「透明感がなくなる」などなど。
挙げていくと、どんどん「紫外線」が悪者に聞こえてきますね。

しかし、なぜそのようなことが起きるかというと、「肌の紫外線への防御反応」なんです。
色素細胞がメラニンという成分をつくって、それが酸化するとイヤな原因の元になっていきます。
酸化は、鉄がサビると同じようなイメージをしてください。

じゃ、良いこととは・・・。

実は防御反応をするメラニンという成分と一緒に「ビタミンD」もつくられていて、酸化するのは、細胞機能を活性化させていることにもつながってきています。

 

肌は、ターンオーバーという肌独特の新陳代謝があって、約6週間の周期で生まれ変わりながら、キレイと外からの刺激を守っている、やわらかいけど「人間の鎧」みたいなものだと考えてみてください。

 

ただね、たくさん浴びすぎてしまったり、もともと肌が薄い人や肌の機能が弱い人は、注意をしないと、こわいものでもあります。
日焼けで黒くならずに赤くなる人は、やけどと同じ状態だからクールダウンが必要だったり
日光アレルギーの人は痒くなったり、湿疹があったり、肌だけでなく別の機能に影響があったり、皮膚がんにもつながったりするのも「紫外線」なんで、心配な人はちゃんとお医者さんに相談してください。

 

みなさん、たのしい連休を過ごせますように。
「紫外線」は悪者だけはないので、日光浴も忘れないようにしてください!

 

じぶんの復習もかねて、ちょっと時間をかけて書きました。・・・細かいことはやっぱり忘れてたことばかりでした。

 


時間に対する考え方。

2019-04-13 23:09:48 | 美容師のわたし

わたしが務めていた美容室は
cutやパーマ、カラーだけでなく、髪や頭皮のケア
そして、ホームケアにもチカラを入れていたところでした。

わたしが勤め始めたころには、種まきをすでにしてあり
土壌はすでに整っているような状態で
とてもすんなりとアプローチがしやすかったんです。
あとは「店長のかわり」ということもあり、気軽にできたんだと思います。
ただし、おなじ気持ちになって、お客様に伝ることは注意しました。

しかし、すべてのお客様が同じように
「美容に興味があって」「熱心にホームケアする」人ばかりではありません。

そのために、施術をしながら、その大切さを伝えるのではなく
店長は全スタッフに「ひとりごと」「ささやくように」「つぶやくように」と
私語はせず<美容のことについて><髪・肌について>話すように徹底づけられました。

要は、じぶんたちからは話題をふるのではなく
「お客様の美容のことをしにお金をいただいている時間」なので
そのことについての提供をすること、そして
施術料が高い理由を、お客様に価値を提供するためだったりするんです。

そして「施術中=心地よくないこと」を短く感じてもらうためでもあります。

逆もあるんです。
お店の都合で、時間通りに施術を終わらせないと
次のお客様に迷惑をかけてしまう。

なので「心地よい=施術」は短い時間で満足できるように
とても集中して、しっかり施術するように勉強をさせられ
ダメになると、再度勉強をし直しをさせられます。

もともと忙しい合間をぬって、美容室を利用される
お客様が多い店だということもあって「時間通りに終わらせる」ということは
お客様と店(店長)の関係をしっかり結びつけるたいせつな約束ごとになっていました。

しかし、暗黙の了解ではなく、必ず毎回行います。
「本日はこのあとご予定ありませんか?」
「いつもどおり〇時に終わる予定です。」
「少し対応が遅くなりそうです。あと30分ほど大丈夫ですか?」

そして、同じようにホームケア商品についてはも、同じです。
とくに新製品に関しては、必ず全員のお客様に伝えます。

アプローチの仕方はそれぞれ。
お客様に合わせて、はじめて話す人、興味の度合い、プラスαになる人などなど。

・なぜ、つかう必要があるのか。
・なぜ、わたしたちがこの製品のブランドを扱っているのか。
・ブランドの歴史や生まれ、メーカーの想い。
・製品がうまれた、背景や使い方、使うタイミング、注意事項。
・注意!いまお客様が使用しているものは否定しない。他ブランドと比較しない。

しかし、わたしたちが話す時間にもリミットがあります。
施術前のカウンセリング、施術中と手が空いている瞬間、お会計、帰り際。
他のお客様の接客をしながら、スタッフ全員でフォローするように
どこかのタイミングでお伝えしていきます。

全員で共有していることは・・・
・お客様が苦手とするNG事項
・ほかのスタッフが話したことがカブらないように。
・「買う」「買わない」をはっきりさせて、次回来店時にまたアプローチできるようにすること。

ちゃんとスタッフみんなでブランド、製品を愛して
「お客様みんなにも全部使ってもらいたいね」の気持ちを持ちながら
お客様のうしろで「〇〇様には××をつかうといいと思う」「そう思う!」を
ちょっと大げさに演技もしながらね。

ほら、とくに女性が美容室に滞在する時間って
2,3時間が平均、縮毛矯正をする場合は「半日の覚悟で来てください」って伝えます。

そして、すこしおもしろい店長だということもあって
しかしかなり口うるさくて、すごい敬語には口酸っぱく注意されました。
・・・あ、すみません。つい悪夢を思い出しました。

緊張感ありながらもピリピリではなく、ゆっくり過ごしてもらえる空間づくりを
すこし(笑)を一緒にあって、店長の動きを見てることは、癒されてました。


おかげさまで、敬語やまくら言葉、あいづちは何も思ってなくて、瞬間的に演技ができてしまいます。あしからず。・・・こんなじぶんがイヤになるときもあります。