Dandelion~美容師の生活~

ヒトのために地球のために自分ができること

台風シーズン。

2019-09-09 04:51:31 | 季節のこと

台風直撃、関東各地では警戒体制がとられて、電車がはやい時間に運休をお知らせしたり、避難準備の緊急速報メールがあったり、ちょっとソワソワしてしまい、遠く離れた土地で被害にあっている人たちはこんな気持ちで夜を明かしたりしてたのかと思ってしまいます。

さて、9月は季節だけでなく、古くからこの地に住んでいた先人たちにとっては、生死に関わる時期でもあって、たくさんの目印や儀式、お祭りなどをする日を設けて、注意を払ってたみたいです。

たとえば・・・


・9月1日頃 雑節:二百十日(にひゃくとおか)
 立春から数えて210日目
 台風シーズン到来、農家にとってはやっと実った稲穂の収穫前、漁師にとっては出漁できるかどうか、両者にとっての厄日

・9月8日 二十四節季:白露(はくろ)
 大気が冷えてきて、露ができはじめるころで、その露が白濁したようにみえたことからこの名に。
 秋の目印、台風が多くなる時期のこと

・9月9日 五節句:重陽(ちょうよう)、菊の節句
 奇数は、中国の陰陽思想の「陽」の数字としてめでたい日でもあるけど、重なる日ともあって「陰」にも転じやすい。ただ、奇数のうち最も大きい数が「九」なので、この日は古くから大変めでたい日とされている。菊花を飾り、菊の花びらを浮かべたお酒を酌み交わして祝った。

・9月11日頃 雑節:二百二十日(にひゃくはつか)
 意味は、二百十日とおなじ


なんか、あわただしいような感じもするけど、どこか「おちつけ!」みたいなことも季節が言っているみたいで、ただ祈るだけでなく、風鎮めのおまつりが各地でこの時期に行われてるそうです。

よく「風が季節を運んでくる」ともいうように、その風の通り道で、環境も変化するとも言います。

昨今、春夏秋冬がきれいな日本でも、その移り変わりがわかりにくくなったり、感じにくくなったりするのは、この風の変化も影響があるのかもしれません。

わたしたち人間様が、勝手に生きている中、自然が勝手に季節を変化させているけど、その恵みをいただけているのは、やっぱりその季節の変化があるからこそだということを、こうゆう夜こそ、考えないといけないのかなって思います。


「食欲の秋」をたのしむなら、やっぱり旬のものだし、それは春夏秋冬があるからだし、お祭りごとは行事じゃなくて、儀式であってほしいものです。


小暑・大暑。

2019-07-07 18:35:40 | 季節のこと

このカテゴリーのことを書いたり、書かなかったりですが、気分屋なのでご了承いただければ笑。
ただ、いまはいろんなところでこの「季節のこと」をやたら見かけるようになってるかと思っているので、すこしでも感じられればいいなって思います。

では、本日は「七夕」ですね。
関東はこの時期、梅雨真っただ中だから、天の川を見れることがとても少なく、雨の七夕が多いような、くもりで残念と思うことが多いような気がします。

そして、二十四節季のひとつ「小暑(しょうしょ)」でもあります。
この暦上では、暑さが本格的になって、二十日ごろは「大暑(たいしょ)」といって、字のとおり、もっとも暑さがきびしい時期になります。

そして、このくらいの時期から、お中元や暑中見舞いを用意したり、出しだり、もらったり。
ちょっと楽しみとも、面倒くさいなんて思う時期だったりもするのでしょうか。

最近は手軽にむかしの友人、遠く離れたしまった人に連絡を取りやすいものが多くなってきましたが、このようなむかしからの習わしには、意味がちゃんとあったりしますので、できたらひとつでもいいから参加してみてください。

なんとなくじゃなくて、ちゃんと心をこめることがたいせつだったりします。

せめて、季節や日にちは気にして、立秋が過ぎたら「残暑見舞い」になるというくらいは覚えおきましょう。
日本人の常識ですよ。


♪ささの葉、さ~らさら~、のきばにゆれる~♪どんな願いを書きますか笑。


八十八夜。

2019-05-02 09:28:27 | 季節のこと

♪夏も近づく 八十八夜~ 野にも山にも若葉が茂る
 
あれに見えるは茶摘みじゃないか
 あかねだすきに菅(すげ)の笠♪

立春から数えて八十八日目、五月二日頃は雑節のひとつ『八十八夜』。

農村では田の苗代つくりや畑作物の種まきをはじめる重要な時期。
ある海では「魚島時(うおじまどき)」と言って、豊漁期に入る目安らしいです。
生産者さんのお正月みたいな感じですかね。

というのも、「八十八夜の別れ霜」とも言うらしく霜による被害から解放される時期、けど反対に「遅霜」もあるから注意を促すためにも設けられたそうです。

あとは、やっぱり新茶を収穫する時期でもあります。
日本茶特有の美しい緑色は再生を表す、若さと健康を蘇らせる氣にあふれているので、ちょっと気にしてみてください。

街も新緑がキレイになる季節。
そのミドリがいちばんキレイなのは、たったの3日だけと聞いたことがあるんだけど、いま見ている瞬間がそうだといいなと思いながら、わたしはこの季節をたのしみます。


入浴時には、飲み終えたお茶の葉をガーゼに包んで入浴剤みたいに再利用したり、数日後の菖蒲湯もしてみよかなとかGWを癒しの時間にしてみてください。



清明/お花見。

2019-04-04 23:14:27 | 季節のこと

以前書いたものなんですが、再upです。
もう少し前にあげればよかったです。

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四月四日頃は『清明』です。
【清浄明潔(せいじょうめいけつ)】の略で、この時期は万物が清らかな氣があふれているそうです。
清める力が極まってる時節。

そこで、この日は身の回りの整理・整頓・清掃をしましょう。

また、『お花見』の季節でもありますね。

桜の木には木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という、とても美しい神様が宿ってるそうです。
桜の木下で美しく宴をしていると、この神様が参加者の間に和みの心を叫び覚まし、親交を深めてくれます。

木花咲耶姫は機織の守護神でもあるそうです。
機織は糸を編むことですが、木花咲耶姫は人と人の縁や絆も結んでくれる。
【絆】という漢字は「糸」が「半」分と書きます。
これは、半分ずつになっている相手の糸と自分の糸とを結び、完全なひとつの糸にすることだと。
糸は意図に通じる。

その糸をしっかり編み繋いでいくことが、日々の「営み(糸編み)」ではないか・・・。

あ、出掛けるときは半紙に塩を包んで持参を。
自分自身を清めるためにもね。

装いも少しずつ、春らしくしてみましょ。


休業宣言】の期間を利用して、只今blogの内容を模索中です。


啓蟄(けいちつ)。

2019-02-27 17:54:20 | 季節のこと

ちょっと早いですが、来週3月6日ごろは、二十四節氣のひとつ『啓蟄(けいちつ)』という季節に入ります。

最近よくTVや雑誌などでも取り上げられている二十四節氣ですが、言葉だけじゃなく意味を噛みしめながら、自分なりに目指したり、その意味を感じたりすることが大切なんです。

『啓』とは開くこと、『蟄』とは地中に巣篭もりしている虫のこと。
今年は少しあたたかな冬ですが、つまり、冬の間土の中にこもっていた虫が、地上に顔を出す季節です。
本格的に春がはじまりますよ~という感じです。

春は始まりの季節で、誰しもがうれしいことだから、「正月」「旧暦の正月」「立春」「春の彼岸」という感じで、日本人は春を年4回も楽しめるようにしてるんです。

そして、環境開運学的には、10月に蒔いた夢の種が、芽を出すのが3月だと考えるらしいですよ。
ですので、去年の秋に描いていた夢がどのように変わっているか、それによって自分は何か変わったか、ちょっとだけ思い起こしてみてください。

まだ、あと1週間あります。
想いがまだカタチになっていなくても、ちゃんと思っていればあなたの行動ひとつで大きく変わることがあります。

日本人は昔から「人は自然の一部である」と考え、自然を崇拝してきて、最近だととてもわかりづらいことだけど、季節には流れと波があって、それを感じて「それに自分のことも合わせてみようかな」という感じです。

時代も季節感も変わってきているけど、ずーっとずっと、たどっていくとその血は必ず流れているはずだから。


少し行き詰っているとき、先が見えなくなったとき、ちょっといい気になってしまっているときとかは、季節に合わせるように、目覚めと当時に朝日を浴びて、新しい空気を取り込んでみてください。


鏡開き。

2019-01-06 09:43:37 | 季節のこと


昨日、仕事始めがあり、さまざまなところでも「〇〇初め」が行われているみたいですね。
近年年末年始や行事の意味や季節感がなくなりつつありますが、日本の年中行事はなんとなく、でもきちんと残っているのような気がします。

ほんとはもう少し先のことなんだけど、そろそろ各地で行われている『鏡開き』についてちょっと調べてみました。

基本は1月11日、関西では1月20日、京都や近隣では1月4日らしいです。

実はね、武道の世界でも鏡開きが行われています。
そうそう、今年は行けなかった<稽古で終わり稽古で始まり>も「越年稽古」っていう年中行事のひとつなんです。

そもそも『鏡開き』とは、江戸時代に武家社会の風習が一般化したもので、お正月に<神様、仏様に供えられていた鏡餅を下げ、それを食す風習>のこと。
供えた食べ物には生きるための力が備えられると考えられ、神様・仏様に感謝しながらそれを食べることによって、無病息災を祈願していたそうです。

ただ、刃物でお餅を切ることは切腹を連想されるのでタブー、しかも、1651年4月20日に徳永家光が亡くなっているので20日は月命日にあたるため「1月11日」「松の内後」になったみたいです。

また、鏡餅は「鏡台」にも象徴され、女性にとっては「初顔を祝う」とも言われています。


年末年始の休みに入るとき、仕事始めのとき、たった1週間くらいなのに、なんとなく「よいお年を」や「今年もよろしくお願いします」とたくさんの挨拶が行き交います。
たぶん、きっと、日本人の根っこがそうさせているのかもしれません。

よくわからないけど、自分の中で「儀式」を行って、身を引き締めて、目標を立てたり、いまの幸せをうれしく思ったり、新たな気持ちでスタートを迎えるのも、そのひとつなのかもしれません。


日本は「大和」の国。大いなる「和み」の国。「輪」の国です。


大雪と新月。

2018-12-07 21:01:04 | 季節のこと

今日は二十四節気のひとつ「大雪(たいせつ)」です。

山の峰は雪に覆われて、本格的な冬の到来が届く季節。
本来なら自然はますます冬色を増して、南天の実が赤く色づいて、木の葉が北風に…というところですが、今年は木枯らしもなく、なんともあたたかい冬ですね。

ただ、12月も入って「師走」の時期です。
年末年始感も薄れてきた昨今ですが、もともとは農耕民族の祖先を持つ私たち。
山や自然を敬い、旬をすごく大切に暮らしきた民族です。

朝のさわやかな空気を感じたり、高くなった空の青を見てみたり、ふと夜空を眺めてみてください。
そうすることをするだけで、私たちの心に潤いを与えてくれます。

今日は、ずっと厚いグレー雲で覆われた空でしたが、夕方ちょっと日が出てきて変わった空模様を見たんです。
夕日が沈んでいく様子もなんとも神秘的でした。

そうそう、あとね、今日は「新月」なんです。
月の満ち欠けのリズムに合わせて、約29日に一度、新しく月が生まれる日。
(なんか今日の新月は、ちょっと特別っぽいですが、そこは省略します。)

日本人は、月の満ち欠けで農事の時期や日にちを知ったんです。
そして、満ち欠けする月を死と再生を繰り返すものととらえ、月は欠けるときにはものを浄化する力を発して、満ちるときはエネルギーを補充するとも考えられてたらしいです。


忙しいときほど、ホッとできる時間を。焦ってるときほど、空を眺める時間を。地面を見てしまうときは、みどりや茶色を見てみてください。

春分と秋分。

2011-03-21 13:51:06 | 季節のこと

連休最終日、雨の日。
みなさん、いかがお過ごしですか?

この連休の本日の三月二十一日は「春分の日」
昼と夜がほぼ同じになるというこの日。

あれ?去年は三月二十日でしたよね。
それもそのはず。
この祝日は、国立天文台の計算に基づいて春分日と同日に定められるため、日にちが変動するんです。



私たちの祖先は春に種をまき、秋に収穫をしました。
そこで春分の日には秋の豊作を祈り、秋分の日には収穫への感謝の気持ちを神様やご先祖様に捧げました。
中国の習慣が伝わる以前の古代日本では、農事に即したこの春と秋のお祭りが大変重要なものであったといわれているそうです。

仏教が中国から伝来すると、春分の日の習慣と仏教思想とが融合しました。
それは太陽が真東から昇り真西に沈むのは極楽浄土への道を示しており、また、昼夜の長さが同じなのは仏教の説く中道の精神を示していると考えたからです。

その結果、他の仏教国にはない日本独自の「彼岸」という習慣ができあがって、雑節のひとつになりました。


お彼岸は極楽浄土が近くなり、ご先祖様が身近なところで守ってくださると考え、お墓参りに行ったり、お坊さんにお経をあげていただいたりするようになったんですって。

それらを忘れがちの現代人。
一年の収穫を神に願う日であったことを思い出してみてください。

天候に左右される農家さんでなくても、今なら少し、わかるんじゃないでしょうか?

どうすることもできない自然の威力により、失われたもの。
不自由になった生活。


あなたらどうしますか?

嘆き叫び、文句を言って非難しますか?
自然に?地球に?
何もきっと今の現状は解決されません。

苦しくて泣いている人を思って、自分も不自由な生活をしてみますか?
それはなんかよくわからない、ただの同情です。
よくいう偽善者?

自分は何もできないと、突き放しますか?
それなら、その人の手を握り、抱きしめます。


目の前にあるそのままを受け入れるしかない。
それが、農家さんの姿。
そんな生活をしてきたのが、私たちのご先祖様たち。
少なからず、その血が現代人には流れています。


命の糧は、自然から得ています。真剣に祈って願って、感謝をする。今日はそんな日です。


立春。

2011-02-04 17:49:11 | 季節のこと

今日は、あたたかい陽ざしの「立春」に相応しい日でした。

季節ってどうやってくるのでしょう。
いつの間にやってくるもの?

いえいえ、昔の人々はそう考えていませんでした。
季節は、風が運んでくるものであり、人間はその風を恭しくお迎えするのが礼儀だと考えていたそうですよ。

二月四日ごろは二十四節氣のひとつ「立春」です。
先人達はこの日、東風が春を運んでくると考えていたそうです。
そこで、青い衣や青い玉を身に付け、東の野に出て東風をお迎えに行きます。
なぜ青かというと・・・五行思想で言えば春は方位でいうと「東」、色でいうと「青」にあてはまるからです。

立春の日は、私達も東風とともに春を迎えましょ。
東の窓をあけ、風を取り入れたり、自身が東の方角に春を迎えに行くのもいいでしょう。
そしてハンカチやネクタイなど、ちょっと意識して青いものを身に付けて出掛けるといいかも。
こうすることで、春の氣を東から家まで連れてくることができるから。

春という言葉の語源は、「張る」「発する」だろうです。
植物の芽が日に日にふくらんだり、地面から顔を出したりするように、冬の間、心を込めていたものがどんどんふくらみ、やがて表面に出てきます。
この春の氣を思う存分吸収すれば、ますます活力が沸き、夢の実現も近くなるかな・・・。


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友人が明日から、短期留学へ出発です!帰ってくる頃にはキレイな花咲くかな。楽しみです。



節分。

2011-02-03 23:26:46 | 季節のこと

鬼は外~、福は内~♪

幼い頃はよくこう言って豆を撒いたものです。
豆嫌いな私は、そのあと歳分の数を食べるのがイヤでイヤで・・・そんな思い出があります。

雑節のひとつのこの「節分」
字の如く「季節」の「分かれ目」を意味してて、四季のすべてにあったそうです。
しかしかつては1年の始まりが春であり、立春の前日の節分は大晦日に相当しました。
そこでこの日に豆を撒くことで、古い年の悪霊や邪気を祓い、新しい年に神様やご先祖様をお迎えしようとお祭りを行うようになったそうです。

最近、関東でも出回るようになった「恵方巻」
今年の方角は「南南東」
太巻きを切らずにそのまま、目を閉じてひと言もしゃべらず、願い事を思い浮かべながら丸かじりするのが習わしとされています。
あの「恵方巻」は、一説に七福神に因み、かんぴょう、きゅうり、しいたけ、だし巻、うなぎ、でんぶなどの7種類の具を入れることで福を巻き込む意味があるみたいです。
あとは・・・山のもの、海のもの、河のもの、大地のもの、そんな恵を頂く意味もあるそうです。
だから、切り分けることを許されない。
神様切ることになってしまいますからね。

ほんの1ヶ月前に新年を迎えてますが、もう一度そのときの気持ちを思い出して、屋敷は豆で清め、自身もまた少し日本酒を入れたお風呂に入り、天然塩で身体を洗って、神社に参拝するのもいいかもですね。


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私は朝から、氏神様と大好きな神社へ参拝してきました。朝日もいっぱい浴びて清めてきました。