東野圭吾の新刊
泣きました。
考えさせられました。家族って、親って、夫婦って!
離婚を決めた夫婦、そんな時、娘が事故により長期脳死の状態となる。
そして親の苦悩がはじまり、家族の協力、親の愛と狂気を描かれ、
最後に娘の死を決断する2人(夫婦)。
作家のテーマである、家族、科学は、脳死延命の倫理性、臓器移植の問題について描かれている。
「過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか。
愛する人を持つすべての人へ。感涙の東野ミステリ。
こんな物語を自分が書いていいのか?
今も悩み続けています。 東野圭吾」
と、本の帯には書いてあった、これはミステリではなく文学だ。
作家に、読ませていただき、ありがとうございました。
と、自分の立場と置き換えて考えてしまう作品だった。
自分も「人魚の眠る家」読みましたよ。
テーマは大きくて重いと思います。
それに知らないことがたくさんあり勉強になりました。
そのうえ何をもって人の死を判断するのか。それを考えさせられましたよ。
脳死の事など、知らなかった事を学んだ事も確かです。
臓器の移植で救われた命、去りゆく命。命と命の係わりや、生きている人間との係わり、人間の生と死の持つもの。・・・
いろいろと連想させられますね