あだたら高原から、風の便りです!

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友と雪の碑

2022年12月24日 | 岳温泉の話
その碑は篭山稜線手前、峰の辻への登山道にあります。
令和4年10月
安達太良小学校の皆さんと登山にて、峰の辻を進む辺りで誰かが「あそこにお墓がある!」との声が聞こえました。
 確かに墓石のような碑がそこにあります。
この新聞記事は昭和41年(1966年)の事です。
新聞には、昨年12月(昭和40年12月)、安達太良山で事故死した友人のめい福を祈ろうと二本松市岳温泉街の高校、中学生で組織している岳アルペンスキー隊では、18日、事故現場の安達太良振子沢に記念碑を建立、山の安全を祈願した。

岳アルペン隊員だった岳温泉大内幟君(当時19歳)は昨年12月16日、
初スキーを楽しむため隊員とともに安達太良山に登山、
県営くろがね小屋前の振子沢で初滑りを楽しんでいるうちに転倒、
頭を岩で打ち福医大に入院したが、内出血でさる1月死亡した。
大内君は東京オリンピックの聖火リレー走者にも選ばれた明るい少年で同僚隊員たちから惜しまれている。
この大内君のめい福を祈ろうと同スキー隊の松下哲雄君、鈴木安一君らが中心になり事故現場に記念碑を建てることを計画、隊員15人が小遣いなどをためて資金を作り、建立したもの。
記念碑は高さ約1m、幅60㎝の仙台石に「友と雪」と刻まれており、日曜を利用してセメント砂などを運び上げた。
18日には雨の中を隊員たちが登山、自分たちの手だけで立派に建て、持参した花束を供えて焼香、亡き友の霊を慰めた。

と、新聞記事には書かれてあります。

「友と雪への思い伝えたい。」と集まった少年たちの建てた慰霊碑なのです。
当時の友人、鈴木安一さんは、「事故は昭和39年12月6日だった。」と!
事故の事を語る人は少なくなってます。
岳温泉の人々が、雪が降ると「わくわく」するのは、この空気からなのでしょうか!



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