大聖寺実業高校 学校日記

石川県立大聖寺実業高等学校の学校行事や学習活動等についてお伝えしています。

PTA会長さんから、素敵なご祝辞をいただきました!!(卒業式)

2016年03月04日 | 学校行事

先日の本校卒業式において、PTA会長のSさんから、とても心温まる

祝辞を頂戴しました。そこで今回は、このご祝辞を紹介させて頂きます。

祝 辞

本日、この大聖寺実業高校での教育課程を修了し、各々の道へと旅立たれていく

111名の皆さん、本当にご卒業おめでとうございます。また、3年間ご指導頂きました

校長先生はじめ諸先生方には保護者を代表しまして深く感謝申し上げます。

 私は、いろんな所で若い世代の人たちに伝えている事が一つあります。それは、

いろんな事に挑戦し、経験を積んで頂きたいということです。昨年の年末あたりにも、

世界一チャレンジしない日本の20代」というニュースがありました。世界59か国の

意識調査の結果、日本の若者が一番チャレンジしないという、先進国であり技術大国

である日本らしからぬ結果で驚きました。そのニュースには多くの所見があります。

辛い事や大変なことを回避して平々凡々と暮らしていけるくらい平和な国だとか、

チャレンジに失敗したときの制裁が厳しすぎて挑戦しにくい社会になっているなど、

裏を返せば我々大人の世代が作り上げてきた社会の、しかるべき結果なのでは

とも思います。

 私は、本日この大聖寺実業を卒業する皆さんにおいては、決して臆病などではなく、

何でも前向きに挑戦していける、そのような人達ばかりだと感じています。先日、

この1年間で、新聞に載った皆さんの活躍された記事を再度、見せて頂きました。

野球部の夏の大会の快進撃を始め、プロジェクションマッピングで地域を盛り上げた

こと、また先輩方から引き継ぎ完成させた「大実鉛筆」、今では多くの所で販売されて

いる「ひとくちバウム」の商品化、また、ロボレーブ国際大会での優勝や、その大会での

協力体制。そして最後には国公立大学への合格者2名、そのうち1名は創立51年目に

して初の金沢大学合格という快挙を成し遂げました。また、新聞に載るようなことはなく

ても、私はこの1年、なるべく多くの行事に足を運び、皆さんの活躍もたくさん見てきました。

校内マラソン大会では1年の頃から3連覇を達成するという生徒もいました。大きな声で

後輩達を引っ張ったり、バンドの演奏で聖実祭を盛り上げる姿も拝見しました。実高展

では地元の小さな子供たちに優しく教える皆さんの姿も見ました。そして、他の学校の

方々にも大聖寺実業には勝てませんと言わせてしまうほどの、大きな声での挨拶や

校歌斉唱。このように皆さんは多くの地域の方々からも高い評価を得て、今後はさらに

期待されながら成長していくことになると思います。たとえ、それが与えられた課題だった

しても、それらを成し遂げたという事実は間違いありません。是非、大聖寺実業を卒業

したという誇りを胸に、また、社会に役立つ勉強をしてきたという自信を持って、進んで行って

下さい。勉強や仕事、趣味や遊び、チャンスがあれば、できるだけ多くの事に挑戦し、たくさん

の経験値を積み、誰にでも自慢できるような人生を歩んでいってもらえたらと思います。

 そして、18年間という長い間お子様をお育てになった保護者の皆様、本当にお疲れさま

でした。ここで子ども達は高校を卒業するという形になり、どんどん独り立ちしながら立派な

大人へと成長していくと思います。しかし、これからも親として、一番の理解者となり、支え、

見守り続けてあげて頂きますよう宜しくお願いいたします。

 最後に、卒業生の皆様、保護者の皆様、並びに大聖寺実業高校に関わるすべての皆様の、

ご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。

 本日は本当にご卒業、おめでとうございました。

 平成28年3月1日

 石川県立大聖寺実業高等学校 PTA会長 H.S