アニー・スタニネッツとジョン・ケール

岐阜フェスのゲストとしても来ていたおふたりのライブを聴きに5th Streetへ。

昼間にはワークショップが行われていたらしい。

これからのライブのフライヤーも。

開場時間の少し前だったが、もう既にテーブルはほぼ埋まっていた。何とか最後部に席を確保。一番前を見たら、iso家ご一行様の姿。ワークショップにももちろん参加したせりちゃんは、最前列かぶりつきに座っている。

前のテーブルに座っていたM永くん、アニーちゃんが宝塚フェスに参加した時に、どうも共演していたらしく懐かしがって話していた。

私はオッピドムで彼女に会った話をしたけど、ピンとこなかったようだった、でも、おばあちゃんのお宅が新大阪かその近くだったらしく、その時行ったのかなあ、と話していた。私はあなたのママとずっと話してたけど、あなたはずっとフィドルを弾いていた、と説明しておいた。

M永くんが撮ってくれた写真

喋っていたら、ライブ開始時間になった。

稲葉さんからお二人の紹介と、この日のライブに至った経緯が話された。

アニーはロッド・スチュワートのツアーメンバーとして参加したこともあった、とこれは私は知ってたけど、場内はちょっとざわっとしたかな。ジョンは皆が一度はお世話になっているはずの、ブルーグラスの歌詞サイトを立ち上げた方だとのこと。同席していたムーンシャイナー編集長は、「ほな、今度から千日前の歌詞わからへん時は彼に聞いたらええな。」なんて言ってた。

ライブがはじまった。私の席からは座っているとアニーしか写らないので、彼女の写真が多くなっている。最初はラルフ・スタンレーから習ったとジョンが言った、Unclouded Day

宝塚フェスに参加したティーンの頃から、卓越した技術は持っていたと思うのだが、年齢を重ねたこともあるのか、フィドルの音がとても重みを感じられた。MCはほぼ全部日本語で(ジョンの言葉は通訳して)彼女が担当してくれたが、たいへん助かった。

そして、軽やかにボウを操りながら、歌もうたう。

前に会ったときから全然変わってないねえ、と言ったら、そんなことはない、って言うてたけど、笑顔も雰囲気も全然変わらない。ほんとにキュートな女の子、って感じ。

スマホで最大限ズームしてこれ、なので、やはり最後部からの撮影はきびしかったな。ジョン・ライシュマンのアルバムに入っているインストは、ダブリンでジャムをした時、そこにいたメンバーから「あなたはたいへんうまくコピーしているね」と言われて、ジョンが「いや、彼女本人がやってるんだ」と説明したらしい。Ragtime Annieや、Drinking Wine？も土臭さを感じた(私にとっては最大級の誉め言葉）

途中でワカちゃんが呼ばれた。にこやかだけど、緊張しているのがわかる。

ジョンの話を一生懸命聞いてる表情、かな。

曲が決まったのだな

ふたりとも笑顔で弾いてる、いいな。

それを包み込んでいるジョン、写真が少ないので書ききれないけど、私はずーーーっと彼のギターのリズムにしびれていた。なんて気持ちよく刻むのだろう、これに合わせて歌うって、最高やろうな、って。

今回の来日で初めて会ったはずだけど、何度か合わせる機会があったのだろう、とてもすてきなトリオだった。

休憩時間にM永くんとアニーを撮るワカちゃん

撮った写真を確認するアニー

せっかくやから、と私たちも記念撮影してもらう。

2セット目が始まった。ブルース・モルスキーから習ったという曲とか

アンディ・スタットマンのケイジャンの曲とか、グリスマンで覚えたというFiddlin' Willという曲、あれ？Sawing on the Stringsと一緒？

バーン・ウィリアムス好きですか？とジョンが聞き、拍手がわいた。Little Annieをアニーが弾き歌う。リードギターもカッコよかった。

ドック・ワトソンのMore Pretty Girl than Oneは、長いことやってないけど、といいつつ。

稲葉さんを交えてEight More Miles to LouisvilleやThe  Rank Strangersなど

I Shall Not Be Movedもあったな。

ワカちゃんも入る。

アンコールはWill the Circle Be Unbroken

アニーと何の話をしてるのかな、ひろひろ。

これはちょっとヒミツの話をしているところ。そういえば、休憩時間にワカちゃんが1stで歌ったWayfaring Strangerで歌詞がごっちゃになってた話もしたな。

夫はこちらから見ていて、ピックを使っていないように見えたジョンの弾き方を聞きに行って、「ピックは使ってるよ、これ、あげよう。」といただいたピックを嬉しそうに皆に見せていた。

うまく表現できないけど、正しく古い、アニーのフィドルと、これまた正しく美しいジョンのバッキングにひたすら感動し続けた2時間だった。（なんと！1つのセットが1時間ずつあったのだ。）
このツアーは大阪がラストで、翌日にはポートランドへ帰るというお二人、合間のオフ日には、飛騨白川郷など観光もできたそうだ。また近いうちにぜひとも来日していただきたい、そんなデュオだった。