このところ、毎月通っている亀楽ライブ。今月はクリさんこと木崎豊さんがラッシーご夫妻を呼んでのジョイントライブだった。オートハープの大先輩、これは聴きに行かなくては。
朝から衣替え(遅い?でも前日も半袖で充分だった。もう11月も半ばなのに)をやりかけて、中途半端で終わって、図書館に本を帰しに行ったついでに続きの本を探したら文庫がなくて、大きいのを借りて、とあれこれやってたらもう出かける時間になった。相方はいつものように青野ダム詣で。お昼さてどうしよう、前回私のライブの時、彼が行った中華屋さんに行ってみることにした。
彼の話から、気軽な町中華かと思っていたら、おしゃれな店やん、しかもちゃんとしてそう。昼時なのでほぼ満席、でも一人席が空いてて良かった。
担々麺単品
ほんとは定食食べたかったけど。時間に余裕があったら麻婆と酢豚の二品セット頼みたかったな。
これでビール美味しいやろなあ。
いやいや、と首を振りながら亀楽へ入店。
ラッシーさん先攻
丸さんのご挨拶から。
ラッシーのお二人はいつもステージのためにテーマを用意して来られる。今回はカーターファミリーはちょっと横に置いといて、日本に洋楽がどんな風に入って来たか、を時代を追って説明しつつ演奏された。
江戸の終わり、漂流した中浜万次郎はアメリカの船に助けられ、かの地で10年を過ごし、英語を学んで帰国。彼が持ち込んだ最初の洋楽はABCの歌だったそうだ。
客席にもひと組のご夫妻が。
その二年後ペリーが来日し、船で宴会をする。ミンストレルショーが約60名のちょんまげの役人へ披露したいくつかの歌の中から、My Old Kentucky Home、主は冷たい土の中に、どちらもフォスターの曲で、後者は映画東京物語でもラストに使われていたそうだ。この辺りは、やぎたこも得意な分野だったな、と思いながら聴いていた。
こずゑさん。目を凝らしてオートハープを弾くところを見ていた。コード弾きなのにちゃんとメロディが聞こえてくる。あのたくさんの弦の中から、きっちりメロディの弦にピックが当たってるんだなあ。
女性にしては低めのこずゑさんの声に、気持ちよく乗っかるハーモニー。時々、マウンテンダルシマだったり、バンジョーだったり、色んな楽器を使い分けられるが、この日はギター1本で。
黒船から14年、開国した日本には西洋文明がなだれ込んでくる。キリスト教と共に讃美歌が入ってきて、最初の洋楽と言えば讃美歌が多かったそうだ。同志社英学校を出た三谷種吉が初めて和訳した讃美歌、Glory to his Name(ただ信ぜよ)を披露。
今、日本の歌だと皆が思っている曲も、外国からやってきたものがたいへん多い、という話に、先日D berで聴いた『旅愁』を思い出した。『仰げば尊し(Song For The Close Of School)』『思い出(Long Long Ago)』『真白き富士の嶺(逗子開成中学校の海難事故を題材に作られた歌、聖歌623番に歌詞を付けたものだそうだ)』などと続き、オートハープのインストで『Marching Trough Georgia』この曲も、演歌師添田さつきが『東京節』として歌っていた。ラ~メちゃんたらぎっちょんちょんでパイのパイのパイ、というあれだ。
M子さんのリクエストで、と『コロラドの月』、この曲もいい曲だ。小学校で習いましたね、と『蛍の光』これはスコットランドの曲、Old Lang Syneだ。
どの曲を一緒に演奏されたんだっけ?すみません、忘れちゃいました。最後の曲だったかな。
オートハープ二台、というのもなんかしみじみして良かったなあ。
ご自分のハープはチューニングが違う、とのことで、急遽マサキさんのオスカーを使っての演奏だった。
三人での演奏は、このところ何度か披露されているが、これは何となく、これからも続きそうな気がする。
少しの休憩の後、今度はmy楽器を手に、クリさん登場。『花』にとても良く似た『秋野菜』という歌からスタート
クリさんの曲名を私はほとんど知らない。よく似た歌はだいたい知ってるのだが、でも彼が歌う時、その知ってるはずの曲名が全然出てこない。これは何故なんだろう?クリさんにそう言うと、「よう言われるわ、それ。」と返ってきた。
Y田さんのMCを聞いていたら色んなことを思い出した、と語るクリさん。大学の図書館に添田知道(さつき)の『演歌の明治大正史』があった、音楽は嫌いだったので、笛の試験の前に別の学校に転校して、ホッとしていたら、中学校でまた笛の授業があった、とか(うろ覚えなので間違ってるかも)
色んな話を挟みながら、In Tall Buildingによく似た曲とか、Sail Away Ladyにとっても似た曲(スカートはき忘れ、高速逆走とかほんまやったらどないしよ、と思うネタ満載の詩)とか、またまたM子さんリクエストのニールヤング、Long You May Runそっくりの曲など。
隣りの席のM子さんは、クリさんのレパートリーと、それによく似た曲を並べて書いた一覧表を持っていた。自分でまとめて、分からないところはご本人に確認したらしい。すごい!
直前にSNSに宿題が出ていた。「レッドベリーのWhen I Was a Cowboyを聴いてから来るとより楽しい」と。うっかり聴かずに来た私は、ライブ前に、ティム&モリ―のバージョンも聴かせてもらった。かっこええやん。
かつて、オートハープ星の王子だった頃を思って作られたのか・・・?王子だった頃、というタイトルだと思う。
さて、何をやろうかな、と言ってるところへマサキさんからリクエストが。
長いバラッドで『トーマス卿』これは結婚式では絶対に歌ったらあかん歌やね、と。やなぎさんの『旅という生活 生活という旅』を歌い、彼の曲はいいものがたくさんあるので、また歌いたい、と言われていた。そう、『Miner's Prayer』にとっても似た曲もうたわれたのだった。
休憩後、二部が始まる前に飲み物食べものがテーブルを覆い尽くす。クリさんがお好きだという澪
こんなお酒も。きれいな色
飲物が出たところで、皆お喋りに興じてしまい、誰もステージに立たない。丸さんから「このままやったら誰も出ないしやりにくいから、1曲やって。」と言われ、酔っ払いが席を立つ。一応何かやらねば、という気持ちはあったのだが、出がけに慌ててしまい、ピックも歌詞も忘れる始末。ピックは安田さんにお借りした。(いつもならピックの入ったペンダントぶら下げてるのになあ)歌詞を覚えてる曲、じゃLittle Annieやりましょか。
ハーモニー付けていただいた。
これでようやく皆さんも出てきやすくなったかな。N山さん、クリさんベース、マサキさんハープでお手伝い
ソロでも
良く飲みよく食べるコンビがフィドル演奏。O崎さんのフィドル初めて聴いたかも。あ、K内さんもかな。
フィドル2本ではリズムが取りづらかろうと助っ人Y介くん
立ち姿すてき、K内さん
San Antonio Rose、大好きな歌だけどインストだった。
地元FMラジオで番組を持っておられるそうで、ラッシーさんに出演交渉されていた。早速収録があったようだ。
A井さん、歌もご披露。
琵琶湖周航の歌をオートハープで歌われた方の写真、撮り忘れ・・・。あちこちで歌っておられる方と見た。でもクリさん曰く、殺陣?をやっておられる方だとか。
次はM子さん、なんか嬉しそう。
楽器の応援も入った。
アップも撮っといた。
最後締めて、と言われたけどあれでしまったんでしょうか?でもまたまた楽しい一日だったことは確か。