彼女と最初に会ったのは2013年の7月。今、読み返してみたら、すっごく楽しかった思い出が蘇りました。こんなの。それからもう4年半も経ったのですね。ひとり娘のSachiちゃんも5歳とか。Anyaは来るたびにどんどん新しい曲をこしらえていて、一緒に演奏するミュージシャンも増えて行って、アメリカではバンド活動の他に、ソロでもアルバムを発表したり、と大活躍です。今回は、北海道こそ行かないものの、長野、東京、岡山、広島、愛媛、とツアーを続け、大阪、京都、名古屋と各地でライブをこなすようです。私は京都公演に行ってきました。
会場は、デイジーヒルでもライブをやらせていただいた、一乗寺のインキョカフェ。
条件的には大阪でのライブの方がいいのでしょうが、遠いけど一度行ってすぐファンになってしまったインキョカフェ、ここがいい!と決めました。職場の最寄駅が阪急京都線なので(とはいえ、駅まで徒歩だと25分位かかりますが。)何とか行けるだろう、と踏んだわけです。そして予測通り、というより案外早く現場到着。本当は、お店を確認してから、近くで腹ごしらえをして、と思っていたのですが、中を覗くとスーマーさんと受付のお兄さんのみ。えーい、もう入っちゃえ。
マスターにご挨拶して、ビール注文して後ろを振り返ったら、Anyaが居た!思わずハグ。しばらく独り占めしてお喋りしました。曰く、最初のライブ会場の大鹿村は本当に寒くて、その後しばらく風邪をひいて体調悪かった。でも、今は持ち直して、このツアーはだいたい調子いいの、とのこと。ただ、岡山→広島→松山はハードスケジュールだったそうです。この日、会いたかったSachiは親戚の子どもたちとおうちでパーティだそうで、会えませんでした。どうもライブライブの毎日に退屈してきたみたいですね。キラキラ大好きな、おしゃまな女の子になっているみたいです。
彼女がアメリカで友人たちとおこなった、女性ばかりのコンサートがあったそうで、そこでHazelのWorking Girl Bluesを歌おうと思ったけど、その時は調子悪く、声が出ないのでWest Virginia,My Homeを歌ったと話してくれました。広島のライブでのアンコールもこの曲だったようです。私は聴けなくて残念だったけど、彼女も同じうたが好きなのだとわかって嬉しい。
ライブ開始が近づき、最終打ち合わせ、なのか、腹ごしらえなのか、スーマーさんとAnyaはカウンターでごそごそ。今回は、ゆっくりごはんを食べる時間が取れないことが多かったようで、しょっぱなからまるでコンビニ・ツアーだった、と言ってました。
最初から最後までふたりでのステージが繰り広げられるようです。
スーマーさんの、月明かりよ から始まりました。
Anyaはマーチン・ルーサー・キング牧師のために作った曲、と言ってました。
Honey Springs これって南北戦争の歌?Anyaは子どもの墓を訪ねる歌で、日本の童謡、しゃぼん玉と同じテーマだ、と言うてたけど。
Anyaはフィドルとギターを持ち替え、スーマーさんはギターとバンジョーで。寒いのに、昼間、鴨川の川原でリハをやったらしいです。
二人が初めて会ったのは、パイレーツカヌーとAnyaのライブだったようで、その時スーマーさんは彼女に自分のCDを渡したのですって。ところが、Anyaは全く聴いてくれてなかったそう。で、ある時、スーマーさんが深夜食堂の挿入歌を歌っていることがわかって、ようやくCDが日の目を見た?今や、初対面のスーマーさんにSzchiが大きな声で人生行き当たりばったりを歌って歓迎してくれるほどになったようです。良かった良かった。
スーマーさんアルバムのタイトル曲、『泥水は揺れる』の後、
Anyaの歌はカラスのうたでした。Raven & Crow、で合ってるかな?Ravenって日本語で何?と聞かれたけど、カラスとしか訳せないみたい。(種類が違うようです。)
足元には、ダーリンのGenさんが置いた録音機。京都は寒いので、お義母さんから借りたスパッツをはいてる、と言ってました。あ、写ってないけど。
予約しておいて良かったです。デイジーヒルのライブの時は、ソファみたいなゆったりした椅子がいくつもならんでたんだけど、この日は丸椅子がずらっと並んでました。それでもありがたいことにほぼ最前列でした。お仲間もこんな感じ。
パイレーツカヌーの影のボス、でしたっけ?ドブロの岩城さんが入ってカーターファミリーのLonesome Valley、あ、その前にPAの調整ね。
信州大鹿村在住のシンガーソングライター、内田ボブさんの『漕ぐだけさ』という歌を歌うAnya、日本語のうたも彼女の世界でした。
すごい望遠レンズで撮影する方とか
スマホで撮るダーリンとか。
2つめのセットは、Anyaのうたから。この日のライブはずっと二人で一緒にやる、がコンセプトのようで、どちらかがメインの曲でも、ハーモニーで入ったり伴奏したり、こういうのをほんとのジョイントライブというのだろうな、と思いました。彼女のオリジナルForsaken Windの後は、スーマーさんの悪魔とバンジョー、
パイレーツカヌーのレイカちゃん、じゃなくてベスのGoodbye Jacqueline,Anyaが炭鉱の町に住む人に聞き取りして、その人の人生の歴史を歌ったうた、などが続きます。
近すぎて、そしてミュージシャンは演奏しつつ歌いつつとても動くので、なかなかうまく撮れません。
比較的動きの少ない岩城さんを。
そしてこれはステージの後ろにあった、綿花でしょうか?
新しいソロアルバムを作っていると言ってたAnya、気になります。アカペラで歌ってたものにスーマーさんが「勝手に」コードを付けてみたそう。
Sachiも大好きな、人生行きあたりばったりも聴けました。
アンコールは絶品の『赤とんぼ』、とGoodnight Irene
1年ぶりのAnyaのうたもギターもフィドルも堪能しました。スーマーさんとの相性、っていうのかな、お互いの個性が邪魔しないでうまく絡み合ってる感じがとてもすてきでした。前回、ベスがコーラスを付けた時に感じた「この人たちは同じ種類の人だ」という気持ちとは少し違ってた。でもお互いをリスペクトし合ってるのはすごく伝わってきましたし、何よりどちらも私の大好きな音でした。
実はこの翌日もスーマーさんのライブに行くことになっていたのです。だけど、本当に行ってよかった。体の中がしあわせなきもちでいっぱいになりました。帰り道は遠いし寒いけど、がんばれそうです。私の中にこないだから貯金がちょっとずつ貯まっていってるような感じ。
Anya,また来てね。今度はちょっとゆっくりしたスケジュールで、またアナザードリームでもやろうね。
お客さまがまだ入る前に撮ったスリーショットで長文を締めます。
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