ひな菊の丘から

デイジーヒル札幌初ライブ@ひいらき

今回、旭川フェスに参加するにあたり、どうしても逢いたい人たちがいた。コロナのせいでツアーが止まってしまったけど、2019年まではほぼ毎年、関西ツアーに来ていたロケット姉妹の扇柳トールさんと、タテヤマユキちゃん。
5年前に北海道に来た時は、フェス前日にちょうどトールさんが、元ダウンタウンブギウギバンドのベーシスト新井武士さんのライブにサポートで出演する、というのでそれを聴きにいったのだった。

今年は何か予定ありますか?とトールさんに聞いたところ、どうせならライブやりましょうよ、という話になり、フェスでもお世話になった、札幌の『珈琲・軽食ひいらぎ』を押さえてくださった。一度は行ってみたいと思っていたお店だけど、まさかライブが実現するなんて。フェスの楽しみのほかにもうひとつ楽しみが増えたのだ。ただ、ロケット姉妹は北海道を中心に活動されているからファンもたくさんおられると思うけど、うちは全くのアウェイで、ブルーグラスファンは旭川フェスで疲れてはるやろうから、いったいお客さまが来られるのだろうか、というのが心配のタネだった。

前日泊ったホテルは旭川、ここから地道を通って札幌まで向かい、地下鉄でお店に向かうことになっていた。


集合は12:30、出かける前に気づいたことは、この日の札幌の宿とひいらぎの最寄り駅が同じだった、ということ。なので宿近くのコインパーキングに車を停めて、徒歩で向かった。



到着。



店内をあちこちパシャリ!


カウンター付近


早速座ってみる相方


雰囲気のある灯り


おや、スーマーさん


カウンターに手描きイラストのメニュー。これがなんとも美味しそうなのだ。



壁にもメニューが。



リハが始まった。この日はトールさんのギターの生徒さんだという、M越さんがPAを担当してくださった。



なんと!M越さんは大学で、よっさんこと故吉津くんと同級生だったそうだ。


このくらいの写真だとそうでもないのだが、アップにするとものすごくピントが合ってない。私がへたくそすぎるのだろうな。



トールさんアップ、


ユキちゃんのアップは難しい。動きがあるので。


M越さんは、よっさんの消息を全然ご存じじゃなくて、彼が亡くなったことを聞いて驚いておられた。若き日の彼の話が聞けて良かった。


リハは続く。


本番はお客さまも撮られるだろうけど、リハ写真は限られた人しか撮れないからね。


カウンターの上、本日の珈琲はマイルドブレンド


本番が始まった。ユキちゃんは衣装替え。なぜだかデイジーヒルが後攻になってしまったので、ドキドキしながらおとなしく待つ。


柔らかい笑顔のユキちゃんが紹介してくれたデイジーヒルとのこれまでの繋がり。


5年ぶりに聴くロケット姉妹、ああ、これだった。唯一無二のおふたりの世界、最初は『おわいやれ』アコーディオンがうねる、『休日のメロディ』、トールさんが「日本の素晴らしいカントリー」だという、『乙女のワルツ』、


ソフィア・ローレンが若き日に録音したという、フランス生まれの曲、『ズビズビズー』この曲については、初めて知ったことが。タイトルだけを聞くと、ズビズバーみたいなちょっとコミカルな歌のようだが、ことばを切る場所があるのだという。ビズーが頬をすり合わせる愛情表現のことらしく、かわいらしい愛の歌だと思う、とのこと。


ヘディ・ウエストの『500マイル』、これは誰の歌詞だったのかなあ、とてもすてきな日本語詞だった。かまやつひろしの『どうにかなるさ』これらのどの曲もふたりならではのアレンジで届けられる。


トールさんの説明で、S22年、まだ日本の歌謡曲シーンが成熟していない頃、海外からの影響もあってモダンな、バタ臭い曲がたくさんあった、その中の一つを、と『港が見える丘』を。おふたりが同じキーで歌われ、ユニゾンの時もあればハーモニーを付けられることもあった。



どうしてこんなにヘタクソなんだろう。ちゃんと構えて撮ってるつもりなのに。でもせっかくなのでアップしておこう。




最後はユキちゃんが、「ブラジルの曲なのに、なぜか日本人の私たちの心もグッと掴むうたです。長い橋をかけたらたどり着く、ということでデイジーヒルにつなげたいと思います。」と説明して、トラヴェシア。この曲って郷愁とか懐かしさ、という言葉が似合う。


MCでも話したが、最初におふたりの演奏を聴いたのは、アナザードリームの大阪ブルーグラスナイトだった。ライブという形ではなく、オープンマイクみたいな短い時間だったけど、衝撃だった。こんな世界があるんだ、と思ってその後ライブに行かせてもらった。ユキちゃんのヴォーカルの透明感とアコーディオンのわくわく、トールさんのうたに寄りそうギター、ふたりのハーモニー。最初はどういうきっかけだったのか忘れてしまったけど、2016年から、関西ツアーに来られるときにはご一緒させてもらうようになった。2018年は、日程が合わず、でもせっかく来られるなら私の知ってるお店で、そこのお客さまに聴いてもらいたい、と亀楽を紹介した。その翌年にはそこでまたご一緒することになった。そしてその後はコロナで止まっている。
今回、札幌でふたたびおふたりの音に触れられたことは喜びだった。いつかまた、大阪でご一緒できたらなあ、と心から思った。


さて、デイジーヒル。とにかくアウェイなので、冒険はしないでおこう、という思いでセットを組んだ。もしかしたら初めてブルーグラスを聴くという方がおられるかも、とは思ったが、敢えて一般受けする曲を外した。(1曲だけ入れたけど)日本語の歌、フォークソング、童謡、とかレパにある曲も悩んだけど基本はちゃんとブルーグラスを歌おう、と思った。果たしてそれが聴いてくださる方にどうとらえられるか、という心配もあったけど。


たっぷりやって、というお言葉に甘えて、のセットリスト。
1.Southern Flavor(予定ではフォスターのAutumn Waltzだったのだが、旭川フェスでやる予定だったこの曲を、ふたつ前のバンドがやってしまわれたため、急遽チェンジした。それはMCのいいネタになった。
2.Montana Cowboy 
3.Think of What You've Done
4.Heaven With You
5.My Old Kentucky Home
6.Coal Tatto 北海道と言えば夕張をはじめ、炭鉱がたくさんあったので、それ繋がりでHazelの話もした、と思う。
7.Geraldine & Ruthie Mae
8.Can’t You Hear Me Calling ビル・モンロー月間なので。
9.Darkest Hour is Just Before Dawn
10.Scraps  from Your Table
11.The Water is Wide
あれ?ちょっと違ってるかもしれない。当日動かした気がする、違ってたらごめんなさい。


相方のアップも撮っていただいたので、載せとこう。


アンコールいただいたら、絶対これ歌おうと思っていたのは、もちろんWest Virginia, My Home.フェスでは歌わなかったけど、北海道に来たらやっぱり歌わないと。Hazelが亡くなるまでずっと大好きで、思いを寄せていた北海道で。

ライブは終了したけど、お客さまは皆さん、立ち去りがたい感じだったのかなあ。残ってくださって、あれこれお喋りしたり記念撮影したり。K一さんは、相方のマンドリンを試し弾き。


お客さまがたくさん注文されていたのは、パフェだった。コーヒーも自慢のはずだが、ここのパフェは特別、と言われていたお客さまもあった。



・・・で、私も注文。せっかくなので季節限定で。



ちょっと食べてから写したので減ってるけど、看板に偽りなし。キャラメルコーンが乗っかってて、かぼちゃのマッシュ、甘すぎない。クリームは滑らかでコクがあってしつこくない。あ~おいしかった。空きっ腹にはちょっとだけヘヴィやったけど。


自分よりちょっとだけお兄さんのギター、色んな人に触ってもらったら嬉しい。多分ひろしも喜んでいるはず。



ひろしとN原さん


なんかゴキゲン。


あっちにカメラがあるのだな。





会えて本当に嬉しかった、てりーさん。相棒ヨーコSUNが退院後すぐ、ということもあって、来ていただけるかどうか、不安だったのだが、ご本人が背中を押してくださったそうだ。ヨーコSUN、今度来るときはゼッタイ会いにいきますからね。





ロケット姉妹とお客様の記念撮影をするS野さん


マンドリン、いかがでしたか?


ガラくんママとは初対面、でもそんな気がしなかった。会えてうれしい。


S野さんもお越しいただき、ありがとうございました。フェスの翌日、というハードなスケジュールだったのに。


来てくださったSTOVE-1の皆さまとも記念撮影。急遽来てくださったのが本当にありがたく嬉しかった。あ、N原さんは早くから予約くださってたけど。



ガラくんパパも入ってもらって三人で。帰阪後すぐにガラくんのバンド、Long Can Beerのライブがあるので、行ってきますね、とお伝えした。



初札幌ライブ、たくさんの方に来ていただいて、しっかり聴いていただいてとっても幸せな日になった。
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