ひな菊の丘から

リンダからの立ち飲みからの麻田寄席

延期になった麻田寄席、とても楽しみにしていた。麻田さんの著書『聴かずに死ねるか』のこぼれ話なんかもいっぱい聞けるはず。トークショーは夕方からなので、それまで何をするか、午前中、マンションの防火点検などが当たってたので、何とか早めに終われば上映に間に合うぞ、とドキドキしながら待っていたら、案外早く回ってきてくれて良かった~。揃って梅田に出発。上映館は新梅田シティだったので、雨の中歩くのはちょっと辛かった。



お目当ての映画はこれ、と言ってもわからないか。リンダ・ロンシュタット The sound of my voice



祝日のお昼だったのに、入りは半分ぐらい。終わった後、外で旧知のS上ご夫妻にお会いして、「きっと誰か来てはると思った」って話したのだった。



たくさんの人が感想をSNSに書いておられるが、私も3回は確実に泣いた。彼女の才能を上回る努力と、それでもどうしようもない病との闘い。バックに流れる曲の数々は、青春やったなあ、と思い出されて、それにも涙がにじんだ。字幕ではフォークバンド、という書き方だったのが、Greenbriar Boysだったり、Kate & Annaの話が出てきたり、それはとても嬉しいシーンだった。




気持ちよく会場を後にして、まずは腹ごしらえ。梅田に来るとたいがいここになる。



その後は友人と待ち合わせ、前呑み。人気の立吞み、席が取れて良かった。



この時、ちょうど携帯のカメラに不具合があり、画面に映っているとおりには写らなかったので、この何を撮ってるかわからない写真は、新聞紙にくるまれた生のアスパラガスを写したかったのだった。



前呑みに付き合ってくれた、Tるや



この店の名物、パンドラの箱



せっかく楽しい話を聞くのに眠くなったらマズイんちゃう?と思いながら止められなかった香住鶴



そろそろ行きましょか、会場に到着



予約しているので席はあるはず。ちょうど前から2列目と3列目があいていたのでそこに場所取りをする。



真正面、前の席は画像を写すスタッフ席。マーベラスな人が座るようだ。



この日の聞き手を務める、ムーンシャイナー編集長



画像を担当しつつなんやかんや働いているマーベラス



麻田さん登場、



トムス・キャビン最初の仕事はデビッド・グリスマン日本公演だった、と。実は私と外国の生バンドの出会いがそれだった。1976年、まだブルーグラスが何かも全くわかっていなかった大学1回生が、先輩方に勧められるまま出かけた。当時の印象は、トニー・ライスのバックルがキラキラしていた、ということだけ。それと、これがブルーグラスなの?思ってたんと違う、ということか。ま、今思えば・・・なんだけど。グリスマンはその後も一度聴くことになり、その時はひたすら感動したなあ。

麻田さんはその前にも、労音などの招聘コンサートのロードマネージャーをされていたらしいが、SSWブームが来ていたので、そんなのをやりたかった、でも周りは誰も賛成しなかった、それなら、と自分でやることにした、という話だった。興行的には成功とは言えなかったらしいが、このコンサートは大反響を呼び、今も語り草になっている。ピーター・バラカンさんも「こんな音楽は初めて聴いた」と感想を寄せたそうだ。



台本らしきものを発見



語り手、聞き手、裏方



DGQのチケット、これは東京公演だろうか?大阪は毎日ホール、A席3,000円だった。当時の大学生には凄い出費だったなあ。



企業の招聘と違って、小さな呼び屋の仕事なので、立派なホテル、豪華な食事のおもてなしはできない代わりに、色んな人の協力で手作りの観光案内などをやったことが、演奏者にとっては嬉しい対応だったようだ、という話もあった。
最初の公演はどちらかと言えば、イレギュラーで入っちゃった感じで、その後は思い描いていたように、SSW(エリック・アンダーセン、トム・ウェイツ、ガイ・クラークなど)を次々と招聘された。

裏方から何らかの指示が出ているところ。



ブルーグラス系ではニュー・グラス・リバイバル、カントリー・ガゼットなどが麻田さんのお仕事。



これは彼が所属していたモダン・フォーク・カルテットの写真、麻田さんの半生を辿るスライドのナレーターはマーベラス、BGMはマリア・マルダーのリッチランドウーマンから



ニューポート・フォークフェスのリポートを雑誌メンズクラブに載せた時の話を聞け、と
指示を出しているマーベラス



一部はこんな感じで終了。最初のグリスマンの話は自分の思い出と重なるのであれこれ書いたけど、後は行った人だけのお楽しみ、ということで。アメリカで盲腸になった話とか、ヤバいクスリの話、とかね。



二部の最初は演奏から。



1曲目はカントリーで、とWebb PierceのI'm Walking the dog



バンジョーはビッチェズブリューのいまむー



マンドリンはふたり、
まずは聞き手のムーンシャイナー編集長



そして今回の影の主催者の一人、ビッチェズブリューのバンマス、H井さん



ツインマンドリンが鏡のよう



2曲目はGreenbriar Boysで覚えたというAmelia earhart、



またたびUSAという番組(ロスからナイアガラの滝へ向かうロードムービー)の途中でジャクソン・ブラウンを見に行った時のゲストがスティーブ・グッドマンで、彼が書いた曲を、
とCity of New Orleansを。そして最後は、Bob Willsis Still the King。これってローリングストーンズもやってるんや。



これはまたたびUSAの台本かな?



黒澤明監督の思い出話、マイク・シーガーとアリスの話、からトムス・キャビンの成り立ちに話は進む。リンダの最初のマネージャーの話など、「これ、さっき映画に出てきたやん!」と嬉しくなる。

トム・ウェイツは「酔いどれ」と名付けたけど実はあまり飲まない人らしい。



マッドエイカーズだ!





ロートレック風のポスターはホットクラブ・オブ・カウタウン



ジム・クウェスキンのリユニオンが良かった、っていう話でこれは昔の写真



ゲリラライブをやった、コステロ



他にもいっぱいこぼれ話を含めた話が聞けたのは貴重な体験だった。これはやっぱり、当日体験した者だけのスペシャルな思い出。記憶にとどめるのはなかなか難しいお年頃だけど。

最後、一緒に写真を、と前に向かった方々も撮ってみた。

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