月がきれい

毎日が無常に過ぎて胸を焦がすのは、
忘れたい過去が確実に遠くなると知っているから。
乾いてひび割れ、心メンテナンスしながら、
他の誰かじゃない本当に探していた情熱がある。

とりあえずは終電に遅れて言い訳を作って、
今日も見える君のアパートの上、月を追いかける僕を待ってて。

その唇がため息で乾く、そんな夜は君のそばにいるよ。
今日は月がきれい、僕らの街の上で。

恐れる事なんかわざと見えないフリして、
イメージをHappy Songにして風に乗せて届けたい。

例えば君がコンビニで愛を予約しても、それはもうきっと在庫切れさ。
僕が最後に買ったのをあげる。

週末になると、夢見てたはずのもう一人の僕と相談する。
今日は月がきれい、君に逢いに行く。

その唇がため息で乾く、そんな夜は君のそばにいるよ。
今日は月がきれい、僕らの街の上で。
君に逢いに行こう。今日は月がきれい。


おとといは「十五夜」だ。
十五夜といえば満月と結び付けてしまうが、十五夜の月は満月ではないらしい。
端っこがちょっと欠けているんだって。
本当の満月の日は今日なんだそうだ。
今日はきれいな満月が見られる・・はずなんだが。
厚い雲に覆われて、月の明かりさえも見えない。
今日は雨だもんなぁ・・明日も雨らしい。
残念、満月は見られなかった。

きれいな月を眺めながら、普段あまり飲まないお酒をちょっと一杯・・。
今日はそんな気分だった。
残念。