「家日和」奥田英朗

奥田氏の最新作「家日和」をようやく手にした。
どうも、最近の奥田作品は軽過ぎる。まぁ～それが肩こらずに良いというのもあるのだけど？それにしても「町長選挙」あたりからやけに軽い。本作品も、オークションにはまる主婦や倒産による専業主夫など、家庭を題材とした短編集で、どれも確かに面白く、飽きはしないんだけど、どうも先きが読めてしまう。大好きな伊良部Drシリーズの「インザプール」や「空中ブランコ」は破天荒で読み切らない訳にはいかないような、独特なユーモアがあった。どうも最近そのへんのワクワク感にかげりが出て来たような・・・。大好きな作家さんなだけに、ぜひ「サウスバウンド」のような大作を期待したい。短編集は伊良部シリーズだけでいいような？でも、しつこいようだが肩こらない作品を探している方には、奥田作品は抜群だ！
でも、そろそろ長編ものを・・・！