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日々是楽!(Enjoy it every day!)

「百花」 川村 元気!

川村元気氏の2019年5月発刊の「百花」。
母子家庭で育った主人公の老いた母親が認知症で変わっていく・・・そしてついに自分のことまで忘れていく。とにかく切ない話だ。今や痴呆症や認知症は当たり前のことなので、特にひねりも何もないのだが、思いっきりしんみりとさせようと書き綴られている。

一見するとお涙頂戴の秀作に聞こえるが、中身は???どうも自分的には綺麗すぎて設定がピンとこない。幼い頃、母子家庭の母親が何も告げずに息子をおいて、突然不倫相手と1年も駆け落ちしてしまう。そして、いきなり戻ってきては普通に違和感なく元の生活に戻る?ってなんなの?えっあり得ないじゃん?その間、幼い息子はどうしてるのよ?
いくつかポイントとなる仕掛けがある。上記の母親の駆け落ち、何も知らない父親のこと・・・などなど自分の読解力がないのか?全く理由が述べられていない。謎かけしておきながらの回答なし・・・って禁じ手だろう。痴呆が進む緊張感は伝わったが、残念ながら本作に感情移入できるところは少ない。

しかし、自分は早くに両親亡くしているので、このような痴呆問題はないのがせめてもの救いだ。しかし、自然界とはホントよくできている。痴呆症・認知症は寿命が延びた人類が迫る死への恐怖感を和らげるためシステムだ。だから今となっては人類にとっては必要なシステムなのかもしれない。ならばこのスイッチが入ったら1ヶ月間とか、ちゃんと期限付きであってほしいね。1ヶ月程度であれば、別れの時間として家族も苦にならないだろう。人類か医学よ、もう少しだけ進化し、時限システムとなって欲しいね。1ヶ月くらいならば育休のように見送り休なんてありなんじゃない?

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